パタゴニアはミニマリストにとって最強の相棒だと思う4つの理由
僕のカジュアルウェアで現在、最大勢力を誇るのが「Patagonia(パタゴニア)」である。
最初に買ったのはもう10年以上前、ウェブショップで購入したナノパフベストであった。以来、その優れた機能性とタフさ、そして何よりその無骨な格好良さにすっかりファンになって、コツコツ買い足してきた。
パタゴニアに出会ってからしばらく経ってから、ミニマルライフの魅力にも取り憑かれた僕であるが、ミニマルライフとパタゴニアはとても相性が良いと感じている。
今回は僕自身がなぜそのように感じているのか、その理由についてご紹介したい。
パタゴニアとミニマリストが相性が良い理由4つ
1.機能性が高いから何枚も持つ必要がない
パタゴニアはもともと厳寒の冬山など、過酷な環境下での使用を前提とした本格的なアウトドアウェアであるから、極めて高機能である。具体的には冬用ウェアは防寒性はもちろん、濡れたり汗をかいても優れた発散性で直ちに水分を蒸散させ、内部を常にサラリと乾いた状態に保ってくれる。また、登山をはじめとするアウトドアでの活動の妨げとならぬよう、可動域がとても大きく、しかも軽い。タウンユースでもそれらの特徴が威力を発揮し、着ていてストレスを感じない。
ベースレイヤーは防臭加工が施されているし、化繊製品であれば冬場に洗濯しても天気さえ良ければすぐに乾くので、洗い替えを何枚を持つ必要がない。従って手持ちの服を減らすのにパタゴニアはうってつけなのである。
2.ラフに扱っても、洗濯機で洗濯しても平気なタフさを持っている
手持ちの服の数が少ないと、使う頻度が高くなるからすぐにダメになってしまうと思われるかもしれないが、パタゴニアの服は極めてタフである。僕はいつもパタゴニアの服はラフに扱って、汚れたら洗濯機で粉末洗剤で洗って、コインランドリーの乾燥機でガンガン回している。こんな使い方を何年も続けているが、型崩れすることも、ほつれることも、破れることもない。他社のフリースは2年も着ると向こう側が透けて見えるほど痩せてしまったが、パタゴニアのフリースはそんなことはない。ダメージが発生したら修理も可能である。使い手が飽きることさえなければ、10年くらいは平気で使える。
3.使い込んでくたびれるほど格好良くなる
パタゴニアは買ったばかりの「さらぴん」よりも数年使いこんでくたびれてきた頃の方が遥かに格好良い。それを教えてくれたのは僕が勝手にファッションの師匠と仰ぐ、徳島のセレクトショップ、「Boysmarket」の店主である。
Boysmarketと出会うまでの僕は、服というものは買った時のコンディションが最高だと信じており、いかにそのコンディションを保つかに腐心し、洗濯の時は裏返してネットに入れ、デリケート衣類用洗剤を使って洗濯していたものだった。
しかしそのような小物の僕に、Boys Marketの店主は、「買ったばかりのパタゴニアは格好悪いんです。スポーツやトレーニングでガンガン使い込んで、何度も洗濯して乾燥機にかけて、クタクタになる程格好良くなってくるので、それからタウンユースに使いましょう」と教えてくれたのである。
なんということでしょう。これは僕にとってものすごいカルチャーショックであった。
4.不要になっても中古需要が高く、高値で売れる
僕はこれまで何枚ものパタゴニア製品を買ってきたが、やはり「これはあまり使わないな」とか、「ちょっと自分には似合わないな」という製品はいくつかあった。しかし、パタゴニアは中古市場でも常に需要があり、メルカリやヤフオクでの取引も盛んだ。特に絶版となった人気製品は高値で落札される。昨年ヤフオクに出品したR2ジャケットは数年使用したにもかかわらず、自分でも驚くほど高値で落札された。
パタゴニアの製品は常に改良・進化を重ねているため、絶版になってしまうモデルや色もあるが、例え自分の手持ちアイテムが旧くなったからといって色褪せて見えることはない。ヴィンテージのパタゴニアを愛用する人も沢山いる。
物理的耐久性だけではなく、トレンド的にも極めて耐久性が高いのである。
というわけでパタゴニア(とBoysmarket)は単なる衣類ではなく、僕の洋服観、大袈裟に言えば人生観をも大きく変えてくれた存在なのである。
パタゴニアは長野での生活に合っている
冬の寒さが厳しい長野での生活。しかしその厳しさと引き換えに、長野の冬は本当に美しい。
そんな長野での生活において、パタゴニアは僕の強い味方になってくれているし、長野の風土にも非常によく似合っていると思う。
順次、僕の手持ちのパタゴニア製品の中からお気に入りをご紹介していきたいと思う。