悩みごと・心配ごとは分解してシンプルにする、そしてあきらめる

世の中には「悩み事の多い人」と「悩み事が少ない人」がいる。僕はどちらに所属するかというと、間違いなく「悩み事の少ない人」だという自負がある。自負だけではなく他人に言われたこともある。他人に「あなた悩み事が少なそうで羨ましいですね」と言うのは場合によって馬鹿にしたニュアンスを含む場合があるので注意が必要だが、少なくとも僕自身は褒め言葉と受け止めている。

同じ事態に見舞われて悩む人・悩まない人の差

悩み事・心配事の種になるような出来事が自身の身に降りかかってこないわけではない。単身赴任生活で、仕事では事業所の責任者という立場であるから、公私共にそりゃそれなりに色々な出来事が起こるし、他人との関係にストレスも感じる。思いがけないトラブルに見舞われると、「マジか」と思う。

しかし、そのような思いがけない出来事が自身の身に降りかかってきた時、心配性の人はそれをいちいち正面から受け止めて悩み事や心配事に変換してしまうのを、僕は受け止めはしてもそう簡単に心配事や悩み事には変換しないのである。

なぜそのようなことが出来るのか。

僕は全ての物事は「なるようになる」、あるいは「なるようにしかならない」と考えている。自分にやれるだけのことをすれば、あとは仏様にお任せしておけば良い。それ以上あれこれ悩んで心配しても、そのことによって物事が好転するということはない。むしろ仏頂面でため息ばかりついていると、一層良くない運気を呼び寄せてしまうように思う。

大体において、悩んだり心配している時点で出来ることというのは大体やり尽くしているものである。あとはまだ来ぬ未来のことを勝手に心配しているに過ぎない。

それでも悩み事・心配事に心が支配されて、夜もろくに眠れない、あるいは折角の週末を楽しめない、それは実に不幸なことだ。さらに、この様な状態が続くと心身の健康を害する。これは良くない。

悩み・心配は紛らわせるのではなく、向き合ってみる

悩み事・心配事に苛まれた場合、一時忘れたり紛らわせたりするのではなく、一旦正面からしっかり向き合ってみることだ。なぜならそれは他でもない自分自身の心の動きだからである。自分の心を支配している漠然とした不安・心配を解きほぐして、シンプルな要素に分解してみる。すでにやれることはやり尽くした上で上手く行かなくて悩んでいるのであるから、多くの要素はもはや自身の努力が及ばない範疇のことであることに気付く。

また、職場にどうしてもソリが合わない人がいる。関係を良くしたいと色々努力してみたけれどどうしても無理だ…ということが悩みの種となる場合も多いだろう。

自分にとって合わない人間(あえて敵キャラと言ってみる)というのは一定の割合で常にいると思った方が良い。しかし敵キャラがいる環境というのは自身の人間性に深みを与えてくれるし、何より退屈しない。そしてふとしたタイミングで敵キャラが自身にとってかけがえのない人に変わったりもする。敵キャラは仏様が与えてくれたプレゼントなのである。

このような考えに至る思考回路を、最初から持っていたわけではない。

「ひろさちや」さんという、宗教学者がいる。決してカルトな新興宗教の教祖などではなく、あくまで宗教学者なのだが、今から15年ほど前にさちやさんの著作に出会って僕の人生観は一変した。

さちやさんは仏教の教えをかなり大胆に現代風に解釈して、この窮屈な世の中での生き方のヒントを示してくれる。時にはその大胆すぎる解釈から批判を受けたりもするのだが、少なくとも僕自身はさちやさんの著作に出会ってから自分の力が及ばないことでクヨクヨ考えても仕方ない、良いことも悪いこともありのまま受け止めて、あとは仏様のせいにして生きれば良い、という考えに触れてから、人生がとても楽になった。

僕にとってさちやさんは苦境にぶつかった時の人生の切り開き方を教えてくれた、大恩人なのである。

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あきらめるということ

「あきらめる」。「諦める」と書けばマイナスのニュアンスが強い言葉である。そうではなく、自身の抱えている悩み事や心配事の正体を明らかにする。その中で自身の努力が影響を及ぼせる範囲のこと、及ぼせない範囲のことを明らかにする。及ぼせない範囲のことは成り行きに任せておく。その意味での「明らめる」というのは自身の心を軽くして生きていく上でとても大切な事だ。この明らめる、という言葉もさちやさんから教わった仏教の言葉である。

悩み・不安・心配。生きていればこれらの苦しみから逃れることは出来ない。

しかし、それらを軽くして、あるいは受け流して、気を楽に生きていくことは十分に出来ることだ。僕自身それを心がけて生きている。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。

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