【小布施見にマラソン2022】3年ぶりに出場したこのマラソン大会はやっぱ最高だった

2019年の大会以来、3年ぶりとなる「小布施見にマラソン2022」に出場した。前回の2019年に初めて参加したのだが、これが本当に楽しくて必ず来年も出る!と決めていたのだが、新型コロナウィルスのために2020年と2021年は中止になってしまった。ようやく今年の開催が決まり、この日を心から待ち望んでいたのである。

小布施見にマラソンとは

小布施町は長野市の東隣に位置する、長野県では一番小さな自治体である。栗やリンゴの栽培が盛んで、また葛飾北斎が晩年創作活動に取り組んだ地でもあり、それらを観光資源として生かした街づくりが行われており、多くの観光客が訪れる。

そんな風光明媚な小布施をゆっくりのんびり走ろうというのが「小布施見にマラソン」である。給水ポイントでは地元で採れた牛乳、野沢菜、果物やスイーツがふんだんに振る舞われ、沿道の応援もさまざまな楽器演奏やダンスなど趣向が凝らされている。仮装して走るランナーも多く、ストイックにタイムを競って走るよりも、所々立ち止まって地元の人々との交流を楽しもうという趣の強い、いわばフェス的なハーフマラソン大会である。2022年大会で19回目となるが、全国からランナーが集まる人気の大会である。

3年ぶりとなる開催

開催日が近づくにつれ、僕はまるで遠足が近づいてきた小学生のような浮足だった気分になった。しかし大会が近づくにつれ、新型コロナの新規感染者が急増し、もしも直前で中止になったらどうしようと心配でたまらず、直前の1週間くらいは仕事も上の空であった(コラコラ)。

しかし願いが通じ、2022年7月17日日曜日、ついに開催となった。

熱中症対策として、スタート時間が朝の6時と大変に早い。僕は朝の3時半に起きて4時には寝ぼけ眼で自宅を出発、自宅から15kmほど離れた小布施へ車を走らせた。

朝5時過ぎの小布施駅前のスタート地点には既に多くの人だかり。しかし今回の参加者は5,500人と、前回の7,200人と比べるとだいぶ少ないらしい。やはり新型コロナの影響がまだ残っているようだ。

見にマラソン名物、趣向を凝らした仮装の人も大勢いる。中にはこんな格好で走れるのかと目を疑ってしまうような人もいる。

いよいよスタート。町長のハイテンションな挨拶、実行委員長の少々間の抜けた挨拶(失礼)もお祭り気分を盛り上げる。「ああ、3年ぶりにこのスタート地点に立てた」と思うと感慨のあまり涙が出そうだ。

いよいよスタート。まずは山のほうに向かう。3kmくらいから山麓に沿う上り坂となる。これが結構きつい。途中で振る舞われた小布施の牛乳が甘味があってとても美味かった。

登り切ったら今度は川沿いをゆるやかに下る。

これまた振る舞われた野沢菜を噛みながら小布施の美しい街中を走る。実に気持ち良い。しかし7時前というのに日が登ってくると早くも暑さを感じる。

森の中の小径、民家の軒先、田んぼの畦道など「こんなところ走るの!?」というコースもあり飽きることがない。それにしても先ほどの野沢菜が奥歯に挟まって気になって仕方ない。

ランナーを元気づけてくれるのが趣向を凝らした沿道の応援。一方、軒先でおばあちゃんがちょこんと椅子に座って応援してくれたりもして、こういう温かい声援も実に嬉しい。

最後の5km。千曲川の堤防沿いを走る。これまでの曲がりくねったコースとは違い、ずっと先が見渡せるところを走るのは結構きつい。

そんな中のオアシスが手作りの抹茶。暑い中抹茶を混ぜ続けるのも大変だろう。お疲れ様です。

ゴールが近づいてきた。「早くゴールしたい」という気持ちと「もうすぐ終わってしまう」という残念な気持ちが入り混じる。

結局、約2時間10分でゴールした。2年半ぶりのハーフマラソン、疲労はピークだが実に爽快。ゴール後に振る舞われたスイカが染み渡る美味さであった。

こんな楽しいハーフマラソン大会、そうはないと思う。

コロナが完全に収まった訳ではない中、開催に漕ぎつけるために奔走してくれた関係者の皆さん、ボランティアの皆さん、沿道で応援してくださった皆さんには心から感謝申し上げる。本当にありがとう。

来年、僕は長野にいないかもしれないが、なんとかこのマラソン大会には出たいと思っている。

長野市に戻って、長野駅前で一人で昼間から打ち上げ。早朝起きでマラソンしてビールを飲んだら当然ながら眠くなり、夕方まで爆睡してしまった。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。