僕の顔に出来た【老人性イボ】を取り除いた話

40歳を過ぎた頃だろうか、ほっぺたにちょっとした吹き出物が出来て、それが治りそうだと思ったタイミングで小さなイボ状のものに変化してしまった。

小さいイボで、遠目にはわからない程度の大きさだが、実際の年齢より若く見られることが多い僕にとって、このイボはなんとも忌まわしい存在となった。年齢ととも増えてくるシワや、少々のシミは許容出来るが、醜いイボは許せない。

この忌まわしいイボを取りたい取りたいと思いつつ、なかなか行動に移すことが出来なかった。

なぜなら、イボを取るためにはまずどこへ行けば良いのかわからない。皮膚科か、それとも美容外科のような所に行くべきなのか。治療費はいくらくらいかかるのか。

ネットで検索してみると駅の近くには美容系の新しめのクリニックがたくさんあるが、どこもレビューが星5つと星1つが突出していて、何を信じて良いのかいまいちわからない。

しかしこの夏、ついに僕はこのイボを取ることを決心した。

老人性イボとは

正式には「脂漏性角化症」、あるいは「老人性疣贅(ゆうぜい)」とも言われる。

主に40歳以降に見られる、茶褐色や黒色のシミが盛り上がったような形状の良性腫瘍。一見シミに見えても、よく観察すると盛り上がっている場合はシミではなく脂漏性角化症と診断される。原因としては皮膚の老化や紫外線の影響があるらしい。基本的には良性なので放っておいても健康上の問題はないが、急激に大きくなったり増えたりした場合は内臓の病気の影響の可能性もあるので医者の診察を受けた方が良いとのことである。

老人性イボを除去する方法

結論から言うと、老人性イボは自身で取り除くことはまず無理らしい。僕も当初はなんとか自分で取る方法を色々と検討し、青春時代にニキビのセルフケアで愛用していた「クレアラシル」や、いかにもイボが取れそうな「イボコロリ」の使用なども考えたが、ネットで調べたら老人性イボには全く効果がないということを知り断念した。また市販のシミ取りクリームやシミに効くとされる内服薬なども全く効果がないらしい。

老人性イボを除去する唯一の方法は、皮膚科や美容外科に行って外科的処置を受けることだ。

老人性イボを除去するにはいくつかの方法があるが、主に行われているのは次に挙げる二つの方法である。

液体窒素による冷凍凝固治療

今回、僕が施術してもらった方法である。

マイナス196度の液体窒素を綿棒などで老人性イボの部分に当てがい、イボの組織を凍傷状に壊死させてカサブタにして取ってしまう。特別な機器もいらないので多くの皮膚科で施術出来、時間もかからず、健康保険が適用となるため治療費も安価である。ちなみに僕はほっぺたとこめかみの2ヶ所のイボをこれで除去したが、初診料も合わせてたったの1,700円であった。

デメリットとしてはイボが取れた後も、シミのような色素の沈着跡が残ると言う点。これが綺麗になるまでには個人差もあるが1〜2年、あるいは残ったままになる場合もあるらしい。またイボの大きさにもよるが1回では取り切れない場合があり、間隔を開けて何度か通院する必要があるという点である。

炭酸ガスレーザーによる切除治療

炭酸ガスレーザーをイボの部分に照射してイボを浅く削り取る治療法。出血も少なく、液体窒素による治療より跡も残りずらいらしい。

デメリットとしては機器が高価なため、どこのクリニックにもあるわけではなく、保険適用とならないため治療費が高額(概ね液体窒素の5〜20倍くらいはするらしい)になる点。

実際に老人性イボ除去の施術をしてみて

僕が切除に行ったのは郊外の普通の皮膚科である。週末でも土曜日の午前中は診療しているが大変混むらしいので、平日の午後イチ営業に出るフリをして会社を出て、皮膚科に直行した。

僕が行った皮膚科は、あらかじめHPで老人性イボの治療もできることを確認しておいた。恐らく初診は診断で終わり、施術は次回だろうと思って行ったのだが、先生は僕のイボを一目見るなり、「これは脂漏性角化症ですね、悪性ではないのでご心配なく」と言ってのけ、「じゃあ液体窒素で取りますのでベッドに横になって下さい」とまだ心の準備も出来ていない僕をベッドに押し倒し(押し倒しはおかしいかな)「ちょっと痛いかもしれないですよ〜」と言いながらおもむろに僕のほっぺたとこめかみのイボに液体窒素に浸した綿棒状の先端を押し付けたのであった。

痛みはほとんど感じなかったが、アイスバーの先端を顔に押しつけられたような冷たい感覚があった。施術はあっという間に終わり、「恐らく数日でカサブタ状になって取れますが、取りきれないときは2週間以上間隔を空けてまたきて下さい」とのこと。風呂も洗顔も普段通り行って良いとのことであった。

翌朝、鏡でイボを観察してみると、イボの部分が若干腫れて盛り上がっている。やけどした後の水ぶくれのような状態である。その後1〜2日少しジュクジュクしたような状態であったが、その後乾燥してカサブタ状になり、1週間くらいで黒いカサブタはとれた。

処置後2週間後の今、カサブタが取れた跡はやはり少し色が沈着して薄いシミの様になっている。まだ盛り上がりがほんの少しだけ残っているので様子を見てもう一度皮膚科に行ってみるつもりだ。しかし、イボがなくなっただけで顔の印象はだいぶ良くなった(気がする)。

シミを早く目立たなくするためには、別途シミ治療を受けたり、シミ取りクリームを使うことが有効のようだ。

(※画像を挙げればわかりやすいとは思うが、僕のような中年男子の顔の肌のアップなどお目汚しでしかないので遠慮させて頂く)

いずれにせよ、醜い老人性イボがこんなに簡単に取れるのであればもっと早く取っておけばよかった。これが僕の率直な感想だ。

まとめ

アラフィフの僕にとって、髪の毛の量が少なくなってきたり、シワやシミが増えてきたりすることはいかんともし難い自然現象だ。

しかし、今の時代、中年のおじさんだからと自分の顔に全く無頓着というのはダメだと思う。身だしなみや臭いに気を配るべき、というのは以前からあったが、現代は自分の肌や顔の表情が相手にどんな印象を与えているか、少しは気を使うべきだと思う。

中でも好印象を与えることがあり得ない老人性イボは、いざ思い立てばこんなに簡単に取れるのだから、気になる方は、一刻も早く除去されることを心からお勧めしたい。

僕はお手軽・安価だが跡がしばらく残る液体窒素による治療を行ったが、悩んでいた方が一刻も早く顔の印象アップを図るのであれば、少し費用は張るが炭酸ガスレーザーによる治療が良いだろう。

困ったのは目立つイボを除去したら、今まで全く気にならなかったごく小さなイボやシミが気になり出したことだ。人間、一度やりだすと「もっともっと」となってしまうのは悩ましい性であるが、とりあえず目立つのは除去出来たのだから、少し時間を置いてどこまでやるのか考えたい。

また出来てしまったイボは治療するしか仕方ないが、イボが出来づらい対策を日頃から施すというのも重要らしい。

肌の大敵、紫外線から肌を守るために日焼けしない対策をしっかり施す(一方で日焼けした方が格好いいという観念があるからなかなか厄介だが)。肌を常に潤すために洗顔後や風呂上がりは化粧水・乳液を施すこと(僕は今は無印良品のを愛用している)、普段から水分を十分に摂取すること。皮膚のターンオーバーを促進するために、睡眠をしっかりとること、良質のタンパク質をしっかりとること。この夏はこれらも意識して、これ以上のイボの発生を防ぎたいと思う。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。