おじさんでも、一人で過ごす夜はちょっと怖いんです

ススキと満月の画像

子供の頃からお化け屋敷が大好きであった。怖い怖いと言いながらキャーキャー騒ぐ刺激がたまらなかった。学生時代は友人と心霊スポットに肝試しにも何度も行った。心霊写真の本や、心霊系のテレビ番組も子供の頃から大好きで怖い怖いと思いながら膝を抱えてつい見てしまったものである。しかし見ている時は良くとも、夜中トイレに行きたくなっても一人ではいく勇気が起きず、布団の中で激しく後悔したのも懐かしい思い出である。

大人になればお化けが怖いなんてことはあるわけない、と思っていた。

40歳を過ぎて再び一人暮らしを始めた。心霊系が好きなのは相変わらずで、たまにそっち系のYoutubeなどを見てしまう。

これがいけない。見ている時は楽しいのだが、その後寝ようと寝袋に入る。寝転がるとブラインドの隙間から空が見える。そうすると誰かが覗いているのではないかと急に怖くなって、慌ててブラインドの角度を調節したりする。

また心霊系を見た後にシャワーを浴びるのも極めて危険である。目を瞑ってシャンプーをしている時に急に思い出して、怖くなって目を開ける。当然シャンプーが目に入って痛い。しかし怖くて再び目を閉じる事も出来ず、痛みに身悶えながら目を開けたままシャンプーを続行することになる。側から見れば異様な光景であろう。

何でシャワーを浴びる前にあんなものを見たのだろう、と激しく後悔するが、時すでに遅しである。

この2年はコロナ禍の影響で残業というのはほとんどなくなったが、昔は一人で遅くまで残業、というのは日常茶飯事であった。僕の勤務先は卸売業の為、広い倉庫がある。ちょっと倉庫に用事があって、真っ暗な倉庫に明かりをつける。さっさといけば良いのだが、なかなか足が踏み出せない。こんな時にかつて見た心霊系の映像が蘇ってくるのである。結局「まあ明日でいいや」と諦めたことは何度もある。

中年になっても、怖いものは怖いのである。「幽霊よりも生きた人間の方がよほど怖い」ということを言う人がいる。僕もそれには同感であるが、やはりお化けも怖い。しかし、怖いのと同時にやはり好きなのも変わらない。成長しないおじさんなのである。

いい歳してこんなことを言っているのは僕くらいなのであろうか。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。