【単身赴任の休日】ひとりで地元の博物館に行ってみたらすごく勉強になった

長野県立歴史館の画像3

10月最初の土曜日、「長野県立歴史館」という博物館に行ってきた。

ここがなかなか良かった。

その街の歴史や生い立ちを知るのに、博物館に行くのは最も有効な方法である。公営であれば入館料も安い。僕が今日行った「長野県立歴史館」は常設展と企画展があり、それぞれ入館料は¥300である。両方入れるチケットは¥500で購入出来る。

今回行った目的が長野の歴史を知ることだったので、常設展だけ見た。実に広大で立派な博物館であったが、実に客は僕一人であった。

誰もいない薄暗い博物館は非日常的空間で、正直なところちょっと怖い。

縄文時代のムラを再現したコーナーで、墓から発掘された子供の骨が展示されているのを見て恐怖心のメーターがどんどん上がっていく。

中から誰か出てきそうである。

ここが一番怖かった。ほとんどお化け屋敷である。

早足で通り抜け角を曲がったら博物館の係員の人とばったり出くわし、思わず「うおっ」と声を出してしまった。相手の人もビクッとしていた。実に恥ずかしい。

しかし展示自体は実に素晴らしく、興味深いものであった。

縄文時代から現代に至るまでの信州の人々の暮らしぶりの変化がとてもわかりやすく展示されている。特に膨大な数の土器は一見の価値ありである。細かく美しい装飾を施された土器を見ると、当時の人はどんなことを考えながらこれを作ったのかと想像してしまう。

単身赴任先で一人で過ごす週末、どこかへ行ってみようかと考えた時、博物館はお勧めだ。

一人でショッピングモールへぶらぶら行っても楽しそうな家族連れの姿を見て余計寂しさが募るし、余計な出費をする可能性もある。やったこともないパチンコなんかやっても短時間で散財し、虚しいだけだろう。

縁あって一人で住むことになった町である。博物館に行ってその町の歴史や生い立ちを知り、いつか誰かにその町の魅力を話せる日が来たら、それはとても楽しいことだと思う。何も知らずにこの町を去るのではちょっと寂しい。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。