運動音痴の僕が週15kmのジョギング・週100回の腕立て伏せを5年続けた結果

僕は子供の頃から大の運動音痴であった。

かろうじて水泳だけは小学生の頃にスイミングスクールに通っていたおかげで人並みに泳げたが、走ること、ジャンプすること、球技全般、要するに水泳以外の全てのスポーツは大の苦手で、当然ながら体育の時間は苦痛そのもの、年一回の運動会やマラソン大会なんかはもう1ヶ月も前から憂鬱で仕方ない、といった塩梅であった。

中学生にもなると、野球部や陸上部といった体育会系の部活に入部したクラスメートは逞しく日焼けして、眩しく輝いて見え、当然女子にも人気があり、帰宅部だった僕はグラウンドで汗まみれになりながら練習に明け暮れる彼らを横目で見ながら、コソコソと逃げるように家に帰ったものである。

大人になっても大の運動音痴は相変わらずで、スポーツなんてものは僕には一生縁のないものだと思っていた。

しかし、人間というのはどこで変わるかわからないものである。

今の僕は長野の単身赴任先で過ごす週末は、土曜日の夕方は市営プールに行って600mほど泳ぎ、日曜日朝は15kmほど走ることをルーティンとし、年に幾つかのハーフマラソン大会に出場することを楽しみにしている。

また50回の腕立て伏せ・30回の腹筋・30回のスクワットを週2回必ず行うことを自分に課している。

なぜ大の運動嫌いの僕が運動を始めたのか

思い返せば今から10年ちょっと前のある夏の日のことである。家族でショッピングモールに出掛けていた僕は、ショーウィンドウに映った薄着の自分の姿を見て、「俺の体型って格好悪いなあ」とつくづく思ったのである。

長らく運動をしていなかったせいで全体的に締まりがなく貧弱で、そのせいで顔が大きく見える。足は丸太のように寸胴で、ショートパンツが絶望的に似合わない。僕が若い頃は「フェミ男ブーム」なるものなどもあり、貧弱な体型の男でも何とかポジションはあったのだが、もはや中年に差し掛かって貧弱な体に贅肉がついて、その上禿げてきたりしたら目も当てられない。フェミ男は若くてイケメンだからモテるのであって、何の努力もしていない貧弱なフェミおじさんは女性にとって気持ち悪い存在以外の何者でもなかろう。

僕はその日の夜から、腕立て伏せと腹筋を始めることにした。最初の頃は腕立て伏せなんか、10回も出来なかったと思う。

そんなしょぼい筋トレであったが、2日に一回くらいの頻度で3ヶ月くらい続けたある日、風呂上がりに裸の自分の姿を鏡を鏡で見たら、少しだけ胸板が厚くなっているのに気付いたのである。これは嬉しかった。「俺の体にも筋肉あった」と思った。

その後しばらくして、ジョギングも始めた。やはり最初は2〜3km走るのがやっとであったが、それが5km・8kmと伸びていった。徐々に足首がきゅっと細くなり、ショートパンツが似合うようになったのは嬉しかった。妻にも褒められた。

5年前に単身赴任を始めてからは、誰にも気兼ねなく筋トレもジョギングも出来るようになり、週15kmのジョギング・週100回の腕立て伏せ(50回を2回)の他、600mの水泳・60回の腹筋(30回を2回)の運動を、日常生活の中のルーティンに組み入れてコツコツと続けてきた。筋トレをした日はプロテインも飲むようにしている。

運動を始めて現れた体の変化

筆者近影。鍛え上げられたというのにはほど遠くupは恥ずかしいが、子供の頃から全く運動をせずに生きてきた僕がタイトル通り5年間運動を継続した結果をご覧頂きたい。

軽いながらも運動を日常生活のルーティンに組み入れてから5年、運動を始めるきっかけとなった体型の格好悪さは、時間はかかったが継続するにつれ少しづつ改善の効果が現れてきた。もちろん本格的なトレーニングに比べれば及ぶべくもないが、自己流の自重トレーニングであってもやるとやらないでは雲泥の差がある。

今のことろメタボとは無縁でこの前の健康診断でも医者に褒められた(現在のスペックは身長170cm、体重62kg、バスト88cm、ウェスト76cm、ヒップ88cm、体脂肪率18%)し、Tシャツやワイシャツも、昔に比べればずいぶん様になったと自分でも思う。

その他にも色々と体に嬉しい変化が現れた。

1.寝つきと目覚めが劇的に良くなった

運動を始めてから、とにかく寝つきが良くなった。水泳やジョギングをした日は、ビールを飲んで夜ご飯を食べ終えるとすぐに眠くなる。眠くなるのが早すぎて困っているくらいだ。今では遅くとも11時、早ければ9時半くらいには寝てしまう。朝は5時半にシャキッと目覚めるとはいえ、少なくとも平均8時間くらいは眠っている。寝過ぎかなとも思うが、おかげで健康状態は良好だ。

2.肩こりがなくなった

運動を始めるまでは、激痛というわけではないが何となくモヤモヤした凝りの感覚が常に肩にあった。これが運動、特に腕立て伏せを始めてからは割とすぐになくなった。

3.冷え性が治った

僕は冬になると、足の指先がうんと冷たくなる末端冷え性であった。一旦冷たくなると布団に入ってもなかなか暖かくならず、厚手の靴下を履いて寝ていた。それがジョギングを始めてからは解消され、今では真冬でも靴下を履かなくてもぽかぽかと暖かい。かつては白かった足の指も赤みがかっており、血行が良くなったと思われる。

ジムに行かず自宅でトレーニングをする理由

さらに逞しい筋肉を身につけたいのであれば、ジムに行って専門家の指導のもとで筋トレをする、という方法がある。しかし、決してムキムキマッチョを目指しているわけではないし、何も知らない状態でいきなりジムに行くのは抵抗がある。ジムに行き慣れた友人でもいれば連れて行ってもらえば良いのだが、ボッチの単身赴任者である僕にはそれも叶わない。

というわけで今の僕はもっぱら自宅で器具なしで出来る自重トレーニングである。それでも、今くらいの成果が出ていれば十分と考えている。

僕は48歳だが、体力・体型についてはこれまでの人生でベストコンディションである自信がある(あくまで自分の中での比較)。

今年の目標としては、腹回りの脂肪を落として腹筋の割れが見えるようにしたい。

これからもトレーニングは続けていくつもりだ。皆さんも日常生活に、ぜひ適度な運動を取り入れて欲しい。折り紙つきの運動音痴だった僕がいうのだから間違いない。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。