【単身赴任の費用】どのくらいかかる?避けて通れないお金の話

ミニマリストの部屋2

単身赴任を決めた時、現実的に一番心配なのが「果たして経済的にやっていけるのか」ということではないだろうか。もちろん、平均的収入のサラリーマンである僕も同様であった。いざとなれば「おしん」のように大根めしでも食べて生きていくしかないと悲壮な覚悟を決めたものである(おしんは流石に古いかな)。しかし一方、ほとんどの単身赴任者は何とかやっているではないか、僕にも出来ないはずはないという本来の楽観的思考(というか単純的思考)が湧いて出てきて、「まあとりあえずミニマルライフでやってみよう」ということになったのである。

そして単身赴任生活を始めてもうすぐ4年になるが、ちゃんと立派に(?)単身赴任生活を継続出来ている。

今回は新たに単身赴任を始める方に向けて、単身赴任でどれくらいのお金がかかるのか、生活コスト削減のためにはどのようなポイントに注意する必要があるか、お話ししていきたいと思う。

単身赴任の平均生活費は月15.5万円、僕の場合は…

総務省統計局の家計調査・家計収支編(2021年版)によると、単身世帯の平均的な支出金額は約¥154,937である。内訳は、

  • 食費       ¥38,410
  • 住居費      ¥22,117
  • 水道光熱費    ¥11,358
  • 家具家事用品   ¥5,687
  • 被覆及び履物   ¥4,606
  • 保健医療費    ¥7,625
  • 交通通信費    ¥18819
  • 教養娯楽費    ¥17,082
  • その他の消費支出 ¥29,226

これを見ると思ったよりもかかるな、と思う。人ひとり暮らしていくのにこんなにかかるのか、と思う。それにしてもその他の消費支出で約3万円ってなんだ。詳らかに出来ないことか。浮気費用か風○か?

僕自身に当てはめてみると、

  • 食費     ¥30,000
  • 酒代     ¥8,000
  • 住居費    ¥22,000(自己負担分)
  • 水道光熱費  ¥10,000
  • 雑貨消耗品  ¥3,000
  • 洋服代    ¥5,000(滅多に買わないが月間あたりにするとこれくらい)
  • ガソリン代  ¥8,000
  • 交通費  ¥26,000(本宅へ帰るときの高速代・ガソリン代含)
  • 保健医療費  ¥1,000(ここ数年は歯医者に行ったくらい)
  • 娯楽費    ¥8,000(1番の趣味であるノスタルジック食堂めぐり)
  • 合計     ¥121,000

食費は朝夕はほぼ自炊、昼飯はパンとカップスープ、あるいはカップ麺とおにぎり程度としているので、もう少し安く、一日¥1,000程度で収まっている。住居費(会社規定の上限をはみ出した分)、水道光熱費、保健医療費はだいたい同じである。交通通信費は月一回の本宅への帰宅の際の高速道路料金が1万円強かかるのでもう少しかかる。家具家事用品はミニマルライフのおかげで平均よりもだいぶ低い。教養娯楽費、僕はそんなに使っていない。僕の金のかかる趣味といえばせいぜい「ノスタルジック食堂めぐり」くらいで、平均の半分くらいである。交際費も友達もいないのでほぼかからない。もちろん浮気はしていないし、風○にも行かない。

安上がりな男なのである(自慢することじゃないかな)。従って僕の単身赴任生活の費用は、ざっと12万円といったところ、平均をだいぶ下回る。優秀である。

単身赴任に伴う持ち出しは約3万円

一方単身赴任にあたり、会社からは約5万円の単身赴任手当が出ている。上記の支出のうち、単身赴任だからこそ発生する支出は、住居費、食費、水道光熱費、交通費、家具家事用品である。住居費以外は自分が抜けた分、本宅では減っていることを考えれば、我が家の場合は単身赴任に伴う支出増は3万円程度であろう。幸い我が家は単身赴任と同時に子供が中学生になり、手がかからなくなったことで妻がパートの時間を増やしてくれたため、何とか収支のバランスは単身赴任前より悪化することなくやっていけている。大根めしを食わずに済んでいるのである。

単身赴任の生活費を節約するために実践しているポイント

まずは自炊

生活コストを安くしたいという方に必須なのは、まず自炊である。毎日昼夜外食では、お金もかかるし栄養も偏る。しかし自炊と言っても難しく考える必要はない。僕はご飯はレンジでチンするパックごはんを愛用しているし、面倒な時はスーパーの惣菜で済ますこともある。まずは、ほうれん草や小松菜といった野菜を茹でて、保存容器に入れて冷蔵庫に保管しておくのがお勧めだ。もちろんたまには外食も楽しもう。

食材はまとめ買いせずこまめに買う

新型コロナが収束していない状況では、買い物の頻度を少なくすることが推奨されているので、これはあくまでコロナが終息してから、の前提なのだが、まとめ買いするとどうしても余計なものまで買ってしまい、食べきれなくてダメにしてしまうとか、食べ過ぎてメタボになったりしてしまう。その点こまめに買い物することで、必要なものだけ必要な量の買い物に抑えることが出来る。ただし、空腹時に行くとついお菓子とか刺身とか余計なものを買いがちなのでこの点は注意。

小さめの部屋で暮らす

部屋が小さければ、家賃が低く抑えられるし、冷暖房のコストが低く抑えられる。小さい部屋は窮屈で寛げないのでは、とか侘しいのでは、と心配されるかもしれないが、心配は無用。僕の部屋は8畳ほどの1Kのマンションであるが、物の少ないミニマルルームにしているおかげで十分快適に暮らせる。

持ち物を少なくする

これは説明するまでもない、物が少なければ当然買うためのお金も少なくなる。小さな部屋でも十分生活スペースが確保出来る。この生活のメリットを話し始めるとまた長くなるので、興味を持たれた方は過去記事を読んで頂きたい。

その他、通信費をはじめとする固定費の削減、車を手放してカーシェアリングの活用などコスト削減の方法はいろいろあるが、僕自身まだ実践していないことは詳しく書けないし、他に詳しく書かれている方はたくさんいらっしゃるので、そちらを参考にして頂きたい。

慢性的な赤字だけは何としても避けること

単身赴任生活をする上で絶対に避けなければならないのが、収支が慢性的に赤字になるということだ。日常の生活費が月給収入だけでは足りず、ボーナスで穴埋めしているというパターンは必ず破綻する。

単身赴任にあたり、予め大まかな収支のシュミレーションを行い、足りない場合は生活費のどこを削るか、あるいは何か収入を増やす手立てはないか、夫婦で話し合っておくことをお勧めする。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。