【単身赴任の部屋をネットで探す時、失敗しないポイント】を自分の経験をもとにお伝えする

条件は3つまでに絞り込む

単身赴任が決まってまずやるべきことは、住まい探しであろう。単身赴任の住まいなんてひとりで飯食って寝るだけのところだからどうでもいいや、とお考えの方もいるかもしれないが、飯食って寝る、というのはとても大事なことだ。これは間違いない。単身赴任だからと言って住まいを疎かにしてはいけない。

単身赴任の住居は会社が探してくれる場合と、自分で探す必要がある場合があるだろう。僕の勤める会社はどちらも選択出来、面倒だから探しといて、と言えば探してくれるし、自分で好きな物件を探しても良い。もちろん予算はあり、予算からはみ出た分は自己負担となる。自分の住居にこだわりたい僕は当然自分で探すこととし、勤務時間中も仕事をしているフリをしながら、物件探しに精を出すのであった。

今時の物件探しはネットが主流である。既に半数以上の賃貸契約はネットで行われているらしい。実際不動産検索サイトには部屋の画像も一軒あたり何十枚も掲載されていて、その充実ぶりは目覚ましい。今から25年前、僕が学生の時にキャンパスの移転に伴い引っ越した時は、不動産屋の営業のおじさんと一緒に物件を見て回ったが、5軒も見たら疲労困憊で正常な判断力を失い、付き合ってくれたおじさんへの気兼ねもあって一番条件の悪い物件にその場で決めてしまい、住み始めてから死ぬほど後悔したことを思い出す。

しかしネットだからと言って、制限なくいくらでも物件を見られることが必ずしも良いことばかりかというとそうでもない。何十軒もみているとやはり正常な判断力を失ってしまい、いつまでも決めることが出来なくなる。

僕も単身赴任の住まいを探す際、その悪いスパイラルに陥ってしまった。

そこで物件に求める条件を思い切って3つまでに絞り再度検索してみた。その条件とは「長野駅から徒歩10分以内の距離であること」「トイレと風呂が別」「駐車場付き」である。

長野駅から徒歩10分以内に条件設定したのは、当初は単身赴任先の長野から栃木県の本宅へ帰る時は新幹線を利用することを想定していたからである。その後長距離ドライブが楽な車に買い換えたことで、もっぱら車で帰る様になったのだが。会社からは必ずしも近い必要はなかった。車通勤だし、むしろ気分転換のためには少し離れていた方が良い。

他にも要望をあげればキリがないのだが、そこをあえて3つにして他は妥協することで候補物件はだいぶ絞り込まれた。幸い探し始めた時期が1月中旬と早かったこともあり、僕の求める条件に合致しつつ、予算内に収まる良い物件を見つけることが出来た。それこそ僕が4年近く住んできた今の部屋である。

実際4年間住んでみてわかった部屋探しで気をつけるべきポイントというのも新たに見えてきた。今回はそのポイントを惜しむことなくご紹介したい。

ネットで部屋探しをする際に気をつけるべきポイント

画像よりも実際は狭い

物件の写真は大抵パノラマとか、広角レンズで撮影されていて実際よりも広く見える。僕もネットの画像で見た時は「うむ、なかなか広々としていい部屋だな」と思ったが、実際に部屋に入ってみた時「思ったより狭いな」というのが率直な印象であった。実際暮らしてみればむしろ一人暮らしの部屋は狭い方がいいと感じているので問題はないが、画像よりも実際は狭い、というのは留意しておく必要がある。

自分の生活時間と違う住民が多い物件は厳しい

例えばこちらが夜11時に眠って朝6時に起きる生活の社会人なのに、周囲の多くの住民が夜2時に寝て朝8時に起きる学生ばかりだと厳しい。大学の近くは家賃の安い魅力的な物件が多いが、ここは気を付けておきたい。

繁華街と学生街を結ぶルート近くにも注意

学生街と直接近くなくとも、繁華街と学生街の通り道にあたる物件も注意が必要だ。僕の部屋がまさにそれにあたる。コロナ禍の最近は流石にないが、住んだ当初は深夜に繁華街から自分のアパートに帰る途中の酔った学生の騒ぐ声が気になったものである。もっとも自分が学生だった頃のことを思い起こせば文句など言える立場ではないのだが。

大病院へ通じる道沿いにも注意

僕のマンションから1kmくらいのところに大きな病院がある。深夜そこへ向かう救急車がしょっちゅう僕のマンションの目の前の道を通る。今ではすっかり慣れてしまったが、引っ越してきた当初は夜中に何台も通る救急車に起こされて、寝不足になったものである。これは仕方ないことである。

階下や目の前にコンビニとかスーパーがある物件

一軒便利そうだが、便利ゆえにデメリットもある。僕のマンションの目の前にコンビニがあるのだが、夏場窓を開けて寝ていると、早朝にゴミの収集車や配送のトラックが来て、その音でどうしても目が覚めてしまうことがある。彼らも仕事だし出来るだけ静かにするような気遣いは感じられるので文句は言えないが、デリケートな人は気になるだろう。

潔い妥協力と決断力が必要だ

いずれにせよ、予算に限りがある以上は全てに不満のない、理想の物件を見つけるのはどだい無理な話である。特に春先は同じように少しでも良い部屋を見つけようというライバルがウヨウヨしているのである。モタモタしていたら良い物件はすぐに決められてしまう。これだけは譲れない、という条件を3つ決めたら、あとは潔く妥協して決断することも必要だ。最高の部屋は難しくとも、最低の部屋は避けたいではないか。

新たに単身赴任を始める貴方にとって、少しでも参考になれば幸いである。

 


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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。