単身赴任にあたりミニマリストの僕が買ったもの【寝袋編】

ベッドを買わず寝袋の普段使いにチャレンジする

一人暮らしをするにあたって、とりあえずテーブルと椅子は注文した。

次の大物の買い物と言えば、寝具となるだろう。

一般的な選択肢としては、ベッドを買うか、それとも布団を買って床に直接寝るかというところだと思う。

しかし僕は、以前ミニマリストのサイトで実際に使用しているのを見て、自分も単身赴任となったらこれ、と決めていたものがあった。

寝袋である。

寝袋を選んだ理由

確かにフカフカのベッドは気持ちが良い。しかし、まずベッドは場所を取る。物にもよるが大体1畳半程度のスペースは占領するだろう。小さくてシンプルな部屋を目指すにあたってはこれは存在感が大きすぎる。また、フカフカのベッドを維持するのはそれなりの労力を必要とする。シーツはこまめに取り替えて洗濯しなければならないし、掛け布団もこまめに干さなければならない。一旦設置してしまうと移動は容易ではなく、掃除も大変である。

敷き布団はその点移動収納は簡単である。しかしこまめに干さなければならないという点は同様であるし、ガランとした部屋に布団が敷かれた部屋というのは「ミニマリスト」というより「4畳半フォーク」という言葉が似合うように思われ(その世界観も好きではあるが)、却下となった。

寝袋はより軽くコンパクトゆえ、収納したり干したりもより簡単であろうし、コインランドリーで丸洗いできる点が魅力である。何より安価である。もしダメだったら買い換えることもそれほど抵抗なく出来るであろう。

それに…

あまり大きな声では言えなかったが、寝袋に寝るのってなんだか楽しそうじゃん。と思ってしまったのである。毎日キャンプみたいではないか。車に積み込んで山奥に行き、夜空を見ながら車中泊などというロマンチックなことも出来そうだ。

ロマンチストのおじさんの夢は膨らむのであった。

寝袋の種類

いざ寝袋を探し始めてみると、寝袋といっても様々あることがわかった。ミイラ型とか封筒型とか、また使用する環境(外気温)によってもピンキリのようである。

使用するのは原則的には室内のみ、ということでそれほどスペックの高くないものでも十分であろうということで購入したのがこれである。

寝袋の日常使いにおススメなのは封筒型

実際にはあまりにもガチに冬山で使うようなミイラ型は若干気が引け、比較的布団に近いように思われる封筒型を選んだというのが本当のところである。「ファミリーバッグ」というネーミングもなんだか安心感があるし。

フローリングの上で使用するため、マットレスも購入した。枕もいかにもアウトドア用の空理を入れるタイプがラインナップにはあったが、これは毎日使うのに相応しいかは疑問に思われ、これだけは自宅から持ってきた。

単身赴任が決まった頃、何人かに「寝具は寝袋にしようかと思って」という話をしたところ、ほぼ全ての人に「そんなのでちゃんと眠れるのか」と心配された。寝袋というのはあくまでキャンプに行った時の非日常な寝具で、毎日の生活で使うものではないという認識が一般的なようである。無論、僕もついこの間まではそちら側の人だった。

1年半以上毎晩寝袋で生活してきたが、全く問題はない。というか少なくとも僕にとっては大きく重いベッドと比べて良いことづくめである。

寝袋を選んで良かった点

  • コンパクトで軽量→干したり収納がしやすい
  • ベッド+布団に比べて安価
  • 汚れたら丸洗いが簡単に出来て清潔

ベッドの方が良かったかなと思う点

  • 誰かを連れ込むことができない(いや、これはむしろメリットだな)

寝心地に関しては不満を感じたことはない。見た目よりも十分暖かいし、寝返りも打てる。目覚めた時体の節々が痛い、などということはなく、十分熟睡できている。

対応温度はマイナス1度となっているが、12月に入ってからは明け方はこれ1枚では寒くて目が覚めてしまった。

外気温はマイナス数度でも室内はプラス数度と思われるが、想定されているのは防寒の服装をバッチリして寝た場合であろう。パジャマだけではやはり不十分のようだ。

実は洗い替え用に同じものをもう1枚買った。1月2月の厳冬期は、寝袋にくるまったうえにもう1枚寝袋をかけ、それでも寒い日はフリースジャケットを寝袋の中に放りこむことで暖かく眠ることが出来た。ちなみにフリースを着るのではなく寝袋の中に入れるのはネットで得た情報だが、これだけで暖かさが全然違う。

ちなみに、購入するときに夢見た山奥で満天の星空のもとで車中泊は未だに実現出来ていない。よく考えたら暗い山奥で一人で寝るなんて怖いのである。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。