単身赴任には小さな部屋をおすすめする 5つの理由
単身赴任が決まった方へ伝えたいこと
年が明けて、早い会社では春の人事異動の打診が来るところもあると思う。僕の勤務する会社もそうだ。
もしかしたら単身赴任を言い渡されて、呆然とこのページに辿り着いたという方もいるかもしれない。そのような方にまずは申し上げたい。
大丈夫、いろいろ不安でしょうが寂しいのはじきに慣れますし、お金の問題もやりようによっては十分何とかなります。見知らぬ土地で一人で暮らすなんて考えようによってはなかなか刺激的ですよ。これも経験と思って楽しみましょう。
さて、単身赴任が決まって最初にやるべきことは部屋探しだろう。会社が用意してくれる場合もあるだろうが、自分で探さなければならない場合もあるだろう。自分で探すのは大変だが、自分の気に入った部屋を選べるといったメリットもある。僕の場合は希望すれば会社が探してくれたが、住居に対するこだわりは結構強い方なので、転勤が決まった日からパソコンに向かって仕事をするふりをしながらせっせと部屋探しをしたものだ。
一人暮らしをした経験は大学時代、就職して結婚するまでののべ12年くらいはある。その間、5軒くらいのアパートを住み継いできた。6畳くらいの小さなワンルームもあれば、2部屋と独立したキッチンという広めの部屋に住んだこともある。
そんな僕がたどり着いた答えは、「一人暮らしの部屋は小さい方がいい」ということだ。
一人暮らしの部屋は小さい方がいいと思う理由
家賃が安い
いうまでもなく、同じエリア、同じ築年数の物件であれば小さい部屋の方が安く、広い部屋の方が高い。
そりゃ狭い部屋の方が安いに決まってる、それと引換にデメリットも多いだろ、というあなた、どうか続けて読んで下さい。
掃除が早い・簡単・隅まで行き届く
広めの部屋に住んでいた時は、掃除が大変だった。当時は物も人並みに持っていたので、まず散らかった物を片付けて、掃除機をかける。休みの日の1時間くらいは掃除に費やしていた。それでもベッドや本棚などの大きな家具の後ろはどうしても掃除が行き届かず、埃や蜘蛛の巣が溜まっていた。そんな環境が健康に良いわけがない。
今は8畳強のワンルームだが、家具らしいものもほとんどないので、掃除は30分もあれば部屋から台所からトイレまで全部ドライモップで埃や髪の毛を取り、その後雑巾で拭き上げて、隅々までピカピカだ。埃が溜まるような場所はない。掃除が終わった後はとても気持ちが良いし、ダニもいないだろうから健康的だ。こんな部屋の居心地が悪いわけがない。
冷暖房の効率がよくコストも低く抑えられる
当然ながら、冷暖房の効きは小さな部屋の方が良い。電気代も節約出来る。
2部屋あるアパートに住んでいたときは、リビングルームにしかエアコンがなく、真冬はリビングは暖まっていても、さあ寝ようかと寝室に行ったら部屋も布団も冷え切っていて、布団が自分の体温で温めるまでガタガタ震えながらじっと待つしかなかった。
今の部屋はすぐに温まるしすぐに冷える。真冬も真夏も電気代が跳ね上がることはない。
カーテンの費用が抑えられる
部屋が広いと、あるいは複数の部屋があると、窓も複数になる。それぞれの窓にカーテンを準備するのは結構大変だ。何せカーテンの代金って結構バカにならないのだ。毎日開け閉めするのも面倒なので、自ずと閉めっぱなしになる。一人暮らしの部屋に沢山の窓など必要ない。
僕の部屋は南に大きな掃き出し窓が一つだけだ。ブラインドを下げているので朝晩は角度を調整するだけ。埃も立たない。
小さい部屋の方が居心地が良い
学生であれば、友達や彼女を自分の部屋に呼ぶ機会も多いだろう。しかし単身赴任者が友達を部屋に呼ぶ機会なんてのはまずない。実際、僕は今の部屋に住んで5年半になるが、自分の部屋に入ったのは遊びに来た妻と子供と、後は火災報知器の点検に来た業者のおじさんだけだ。妻以外の女性を招き入れるほどの勇気も金もない。
一人で過ごすのであれば、広い部屋というのはかえって寂しいものだ。程よい囲まれ感のあるくらいの方が落ち着く。居酒屋もラーメン屋も、あまりガランと広いよりも、小さな店で隣の客と肩を寄せ合うくらいの方が居心地が良いではないか(コロナ以来そういう体験はなかなか出来なくなったが)。
まとめ
部屋が小さい、というのはどうしてもネガティブに捉えられがちだ。これは昔、日本がまだ貧しかった頃の「狭い家=劣悪な居住環境」という価値観を引きづっているからだと思う。
しかし今は違う。今の自分の生活にとって必要な物だけを持つミニマルライフを心がければ、小さい部屋の方が快適で豊かだ。