単身赴任の初期費用を最小限に抑えるシンプルな方法

最低50万円と言われる初期費用を抑えたい方へ

新たにひとり暮らしを始めるにあたり必要な費用は、最低でも50万円と言われる。新規の賃貸契約にあたりかかるのが家賃の5ヶ月分、引越し費用が5〜8万円、電化製品、家具、生活雑貨に関わるのが10〜25万円程度らしい。人ひとり新たに一人暮らしを始めるのって、大きなお金が動くのである。

一般的な会社であれば、賃貸契約と引越しにかかる費用は会社が負担する。問題なのは家電製品、家具.生活雑貨の部分である。新たに単身赴任を始める社員には手当が出る場合がこれまた一般的だが、十分とは言えない金額であることがこれまた一般的で、多少は持ち出しになることがかえすがえすも一般的であろう。

これからの生活のことを考えれば、この部分のコストを出来るだけ低く抑えたいと思うのは当然であろう。

簡単である。

買うものを少なくすれば良いのである。

自分の経験をもとにお話する

一番お金がかかるのは家電だ。僕の場合、単身赴任生活にあたり購入した家電は冷蔵庫、ヘルシオ、テレビだけであった。洗濯機も掃除機も炊飯器も電気ポットもアイロンもトースターもない。洗濯は近所のコインランドリー、ワイシャツはクリーニング屋を利用することにし、ご飯はパック入りを買うことにした。ヘルシオだけは料理の幅を広げたいと思いちょっと奮発した。結局洗濯機は2年後にやはりあったほうがいいなということになり中古品を追加購入したのだが。

次にお金のかかる家具だろう。僕が買ったのはテーブルとチェア、これだけである。棚もソファもない。ベッドもない。寝るのは寝袋だからだ。

問題は細々とした生活雑貨だ。一つ一つの単価は大したことないが、これがチリも積もればなんとか、でバカにならない。僕が買った生活雑貨は最小限の食器、わずかな調理道具、フローリングモップ、洋服ケース2つ、それくらいである。

単身赴任を機に自炊を始めようという方もいらっしゃると思うが、調理器具を最初から全部揃える必要はない。僕はほぼ毎日自炊だが、お玉は持っていない。フライ返しもない。味噌漉しもスライサーも計量カップもない。包丁とまな板と深めのフライパンと菜箸と小さなザルとボールくらいだ。無ければ無いで何とか工夫してやれるものである。細々した調理道具が増えれば、それを収納するための用品も必要となる。かくして人ひとりだけが暮らす部屋にはどんどんものが増え、その分お金はかかり部屋はごちゃごちゃして狭くなるのである。

マットとかカバーの類のものも僕は一切持っていない。玄関にもトイレにも風呂場にも何も敷いていない。風呂から出たらタオル一枚で全身を拭き、濡れた足元も拭きあげて終わり。トイレは必ず座ってするので周囲が汚れることはない。便器の中にドメストをかけておけばこすらずとも綺麗になるので、トイレブラシもない。本来、汚れを受け止めるためのカバーだろうが、カバー自体が汚れたら汚らしいし、臭くなるし、かといって洗濯するのもなかなか大変だ。であればカバーなしで汚れたらこまめに掃除すれば良いことだ。

自分の生活に本当に必要かを見極める

これで4年間、何の問題もなく快適に生活してきた。但し僕の場合、絶対的な費用を下げるというよりも、買うものの数は少ない分ひとつひとつのものには多少こだわったのでそんなに安く上がったわけではない。しかしそれらのものに囲まれた生活はとても楽しい。

人によって最低限必要なものは違うだろうが、自分の生活スタイルをシミュレーションしてみて、自分の人生にはどうしてもこれだけは必要、というものから買うことにしてみてはいかがだろうか。それで1ヶ月間生活してみて、更にこれだけはどうしてもあった方がいい、というものを買い足していけば良いのである。電器店や家具量販店の「一人暮らしスタートセット」などは一見便利でお得に思えるが、果たして自分の生活に全て必要なものだろうか。結局単身赴任中に結局数回しか使わなかった、というのではあまりにも勿体無いではないか。

さあ、単身赴任の初期費用を下げるため、あなたの生活に本当に必要なもの何か、よく考えてから買い物を始めましょう。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。