中年男子こそ髪型を定期的にアップデートするべき理由

先日、久々に髪型を変えてみた。

変えたと言ってもパーマをかけるとか金髪にしたというほどのことでもない。行きつけにしている美容院に行って、店長に「いつもの感じでいいですか」と聞かれた時、いつもは「それで」とお願いするところを、今日はとっさに「ちょっとイメチェンしたいんだよね」と言ってしまった。「もうすぐ夏だしちょっと短くしたいんだよね」とも言ってしまった。さらに「海にも行きたいしね」と我ながら訳のわからない一言も付け加えてしまい、店長を混乱させたようであった。

しかし、さすがはプロですね。店長は僕の要領を得ないオーダーも即座に理解し、今までよりも刈り上げの範囲を上に拡げてトップスを残した、いわゆるソフトモヒカンに一丁上がりにしてくれたのである。

我ながらこれがなかなか良い。若作りではなく、おじさん臭くもなく、なおかつちょっと今風で、自分で言うのもなんだがちょっとイケてるオヤジになった気がする。

時代・年齢とともに似合う髪型は変わる

30代終盤くらいから、額の生え際の後退が認められるようになってきた。それから育毛剤を個人輸入し毎朝晩振りかけてきたのだが、果たして効果の程はよくわからない。育毛剤を使ってきたからこの程度で抑えられているのか、使っても使わなくとも結果は一緒なのか、何せ比較対象がないのでわからないのである。

一時期は生え際を隠すような髪型もしていたが、髪が少なくなるのも自分の体の逆らえない変化なのだから、ありのまま受け止めたほうが前向きで格好良いと思うようになった。

考えてみると、当時のヘアスタイルは20代から基本的には変わっていなかった。髪を切りに行くたびに「いつもと同じで、伸びた分だけ切って」というのを繰り返していたのである。

そこで当時お世話になっていた美容師さんと相談し、自分の年齢、髪の量、雰囲気などを考慮して、相応しい髪型にしてもらうことにした。

すると自分ではちょっと思いつかないような髪型にしてくれた。しかしこれが周囲にはとても好評で、「さすがプロ」といたく感心したものだ。

時々、僕と同年代の男性で、若い頃からずっと同じ髪型なんだろうなあ、という人を見ることがある。よく似合っていてその人のスタイルになっている場合もあるが、いい歳したおっさんが20年前のヘアスタイル雑誌から出て来たような髪型をしているのはミスマッチな場合がほとんどだ。

やはり年齢を重ねると共に顔も体型も変わるし、当然流行も変わる。髪型もアップデートする必要があるのだ。

髪型をオーダーする時にやってはいけないこと

僕は数年に一度は髪型を変えるようにしているが、髪型を変えるときには独自に決めたルールがある。

それは「自分で細かく注文しない」ということである。短めなら短めに、というくらい伝えて、あとは「似合うようにやって下さい。お任せします」と言う。

間違っても雑誌のディーン・藤岡を指差して、「ディーンと同じにして下さい」などということは言わない。またサイドはこれくらい、トップはこれくらい、というような具体的な注文もしない。

相手はプロである。自分の頭の形、髪質、雰囲気などを見て、どのような髪型がベストか判断してくれるだろう。途中で一切口出しなどはしない。ひたすらマグロになってじっとしている。出来上がるまではドキドキである。出来上がりが自分で気に入ればラッキー、気に入らなければ残念ながら相性が良くなかったと諦めて、別の美容院を探せば良い。

髪型ひとつで気分は大きく上がる

髪型を変えて、それが気に入ると嬉しい。鏡を見るのがちょっと楽しくなる。周りの人の「おっ」という反応も新鮮だ。女性のみならず、おじさんでも髪型を変える気分が上がるのである。

転勤などで美容院や床屋を変えざるを得なくなった場合、それを機に髪型を変えてみてはどうだろう。新しい服や靴を買うのはお金がかかるが、髪型を変えること自体はいつもの散髪代で出来ることだ。

ちなみに、カットも大事だが普段のスタイリングも大事だ。髪型を変えた際には美容師さんとよく相談して、何を付けるか、どうやってセットするかを自身で把握しておこう。

ちなみに、髪型をしょっちゅう変える人は浮気性である、という説もあるようだが、少なくとも僕は決してそんなことはありませぬ(多分)。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。