カイロが単身赴任者の身も心も少しだけ温めてくれる
今年の冬の寒さは厳しい。
長野に来て3回目の冬になるが、間違いなく今年が一番厳しい。
本来、一番寒い時期は1月下旬から2月上旬だと思うのだが、今年はその寒さが12月から来ている。そして年明け早々の今も一番厳しい時期のような寒さが続いている。今からこんなに寒くて、果たして1月下旬頃はどうなってしまうのだろうか。
会社から帰ると、マンションの真っ暗な部屋は当然冷え切っている。
電気を点け、エアコンも点け、部屋が温まるまでコートを着たまましばらくじっとしている。この時間がたまらなく侘しい。
しかし、カイロを一つ、懐に忍ばせておくだけで全然違う。
僕は冬の間は毎朝、貼るタイプのカイロをお腹のところに貼って会社に行く。たかがカイロと侮ることなかれ。お腹を直接温めてくれるカイロの効果は絶大だ。
夕方くらいになってくると流石にカイロのパワーは落ちてくるが、それでも自分の体温より少し高いくらいの、ぬくぬくとした温かさを保っている。
朝から使い続けてだいぶパワーの落ちてきたカイロであるが、まだ捨てない。寝る時、着替えた下着の腹の部分に貼って寝袋に入る。これが実に具合が良い。自分の手よりは少しだけ温かいカイロがじんわりとお腹を温めてくれる。まるで誰かが手を自分の腹に当ててくれているような気がするのである。
これでとても暖かく、安心した気分で眠れる。そう、カイロは体感的に温かいだけでは無く、気持ちも温めてくれるのである。しかし、誰かが自分の腹に手を当ててくれている気がするといっても、そこで劣情をもよおしてはいけない。相手は所詮カイロである。虚しくなるだけである。
このじんわりした温かさが翌朝まで続く。カイロのパワー、侮れません。
先日仕入れ先の営業マンが新年の挨拶に来た。彼は秋の人事異動で関西から長野に転勤になり、単身赴任で来ている。正月もコロナの影響で一人寂しく長野で過ごしたらしく、長野の寒さは身にも心にも染みるとこぼしていた。
僕は長野への単身赴任者のちょっと先輩として、寒さ対策はまず下着を高機能なやつにすること、そしてこのカイロを腹に忍ばせておくことをアドバイスした。
寒いのは仕方ない。長野のこの美しい風土や美味しい食べ物はこの寒暖差の大きな厳しい気候があるからこそである。
令和の時代にカイロというのもずいぶんアナログなツールだとは思うが、暖かさというのはむしろアナログなものこそ染みるような気もする。例えば焚き火の炎をずっと流し続けるYoutubeが人気らしいではないか。
寒さが身に染みるとお嘆きの単身赴任者の皆さん、たかだか1ヶ¥20のカイロが孤独な寒さを随分暖めてくれる。お勧めですよ。
価格:437円 |