スーツを買うならイージーオーダーが一番コスパが良いと思う理由

久々にスーツを購入した。吊るし(既成)ではなく、百貨店でのイージーオーダーである。

スーツは3着持っていて、2着が冬物生地に背抜きのオールシーズンタイプ、もう1着は夏物である。今持っているのは全て百貨店で作ったイージーオーダーだ。今回オールシーズンの1着がくたびれてきて生地がテカッてきたので1着購入することにした。

僕の年代ごとスーツ購入記録

20代、初めてスーツを買う

ファッションビルのおしゃれなショップで吊るしのスーツを買った。自分に似合っているか、体にフィットするかどうかより、どのブランドで買うかの方が重要であったし、多少体に合っていないのも若いが故のご愛嬌であった。

30代、スーツに金がかけられなかった

結婚して子供も生まれてまもない頃、スーツにかけられるお金もなく、必要に迫られて量販店で安い吊るしのを買った。二着目は半額という、得したのか損したのかわからないシステムであったが、鏡に写るスーツ姿の自分は何だか野暮ったく、いかにも冴えないサラリーマンと言った風情で自信が持てなかった(※量販店の吊るしがダメだというわけではない。その時の自分のチョイスがダメだったのだ)。

40代、初めてのイージーオーダー

40代になってすぐ初めてイージーオーダーのスーツを購入してみた。体のあちこちを計測して自分の体型にフィットする様に調整されたスーツはシルエットも見違えるように洗練され、なおかつ動きやすく何よりも自分のために作ってくれた世界で一着のスーツというのが嬉しい。妻にも大好評であった。それ以来スーツはずっとイージーオーダーである。

スーツを軽くみてはいけない理由

週のうち5日は会社に行く。通勤時はスーツを着る。デスクワークの時は冬はフリースジャケットを着ているが、来客とか外出の用事がある時は当然スーツだ。大事な場面でスーツを着て仕事をするわけだから、それが気に入らないとかスーツ姿の自分に自信が持てないというのは大きな問題だ。

それに、スーツ姿が似合っているか否かというのは他人に与える印象にも大きな影響を与える。自分の体型に合った、清潔なスーツをきちんと着ている人は仕事が出来そうで、信頼を集めやすい様に思う。逆にスーツ姿がだらしなければ、それだけで第一印象はだいぶ悪くなる。損をしてしまうのである。スーツとはかように大事なアイテムなのだ。軽くみてはいけない。

イージーオーダーと言っても価格はピンキリで、一着3万円台で作られるのから、高いのは20万円を超えるのもある。この差は単に生地の差で、やはり安いのは安いなり、高いのは相応の光沢とか、僕の様な素人でもその差はわかる。僕はいつも一着5〜7万円くらいのを選ぶ。もちろん僕より稼ぎの良い人はもっと良いのを選べば良い。ちなみに百貨店だとシーズンの終わりにセールをやって20〜30%安く作れるので、その時期が狙い目だ。フルオーダーであれがさらに完璧なフィット感が得られるだろうが、僕の様にごく標準的な体型であればイージーオーダーで十分な満足感が得られる。

スーツをセミオーダーで作ったのをきっかけに、靴やネクタイ、ワイシャツにも興味が湧く様になった。それまではついでに量販店で全て買っていたのだが、今では靴はスコッチグレイン(2足)、ネクタイはフェアファクス(5本)、ワイシャツは土井縫工と鎌倉シャツ(7着)と決めている。いずれも決して高級ブランドではないが、ちゃんとしたものを作るメーカーである。

スーツをちゃんと着ている人は優秀と言われる訳

誰かが言っていた。「スーツをちゃんと着こなしている人で仕事が出来ない奴はまずいない。なぜなら正しくスーツを着るというのはルールをちゃんと知っていて、なおかつ自身を客観的に見られていると言うことだからだ」と。確かにその通りだと思う。

僕自身、まだまだスーツを完璧に着こなしているという境地には達しておらず、当然仕事が大変出来るというわけではないが、スーツはかようにも大事なものだし、視点を変えればスーツ選びというのはとても楽しいことというのは自覚している。いずれにせよ週の大半はスーツを着て過ごすのであれば、快適で気に入ったのを選びたいではないか。

そう言った理由で、イージーオーダーのスーツこそ一番コスパに優れると思うのである。

ちなみに、古いスーツは「何かの時のために予備として一応取っておこう」ということはしない。これまで一緒に過ごしてくれたことに感謝して、潔く捨てた。かくしてクロゼットにはコンディションの良い一軍選手だけが整然と待機している、という理想的な状態になるのである。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。