【モンベル・スーパーメリノウールシャツのレビュー】ジオラインとの違いについて解説

ジオライン愛用者の僕が初めてメリノウールを買った
仕事中のアンダーウェアとして、モンベルのジオラインを長年愛用している僕が、この度初めて「スーパーメリノウール MW(ミッドウェイト)」を購入した。
ミンベルのジオラインを購入するまでは、ファストファッションのアンダーシャツを着ていたが、防寒性はともかく、動いて少し汗をかくと中がじっとり濡れて汗冷えしてしまうのが大きな不満であった。
そこでもっと機能面で優れるアンダーウェアを探していたところ、出会ったのがモンベルのジオラインである。
ファストファッションのアンダーウェアのように、着た瞬間に暖かさを感じるわけではないが、最大の不満点であった「汗をかくと内部が湿る」という点が全くなく、じっとしていても動いて少々汗をかいても、アンダーウェアの内部は常にサラリとした快適な状態を保ってくれる。
ジオラインはファストファッションのアンダーウェアに比べれば高価であるが、価格差以上の満足度があり、それ以来年間通じてずっとジオラインを愛用してきた。晩秋から春先にかけては長袖のMW(ミッドウェイト・中厚手)、春本番から秋口にかけては半袖のMWである。
昨年、栃木から長野に来て初めての冬は寒さが応えた。
ジオラインの保温性能に特に不足を感じたわけではないが、5年ほど着たジオラインの脇の下がほつれて来たので、昨年末試しに初めて「スーパーメリノウール・ミッドウェイト」を購入してみた。何度か着用し、洗濯もしたので感想を書きたい。
ジオライン・スーパーメリノウールとは
厳選された上質なメリノウールを使用しており、保温性と伸縮性に優れる。通常のウールと比べて具体的に優れる点は、繊度18.5ミクロンという極細で、なおかつ太さが均一のウール繊維を使用しているため繊維が切れづらく、敏感肌でウールのチクチク感が苦手という方もこれなら大丈夫だというレビューも多い。また繊維の縮れが非常に多いため、伸縮性があり、繊維の中に空気を溜め込みやすいため保温性という点でも通常のウールに比べてより優れる。
スーパーメリノウールをジオラインと比べてみて
スーパーメリノウールの優位点
同じミッドウェイトで比較すると、生地の厚さはジオラインと変わらず、ワイシャツの下に着てもモコモコする心配はない。色も薄いグレーを選んだので透ける心配もない。
ちなみに、170cm/59kg/ウェスト76cmというごくごく標準的体系で、メタボでもない僕はモンベルのアンダーシャツはSサイズを選択している。僕のスペックであればMサイズもありで、これはもう好みの範疇なのだが、アンダーウェアはタイト目が好きな僕はSサイズ一択だ。
触ってみると肌触りはジオラインよりもさらに滑らかだ。これは気持ち良い。
実際に着てみると、伸縮性という点ではジオラインの方が僅かに勝る。一方、暖かさという点では確かにジオラインに勝る。
- 肌触り
- 保温性
この2点においては、スーパーメリノウールがジオラインを凌駕している
ジオラインの優位点
僕が最も重視する発散性はどうか。モンベルによると、汗をかく使用パターンの場合はジオラインを勧めている。蒸散性能は化繊100%のジオラインの方がさらに優れるということであろう。
しかし、日常生活の範囲内では、スーパーメリノウールとジオラインの発散性の差を感じることはない。
洗濯はジオライン同様、普通に洗濯機でOKである。ただしウールなので乾燥機は流石にNGだ。乾燥機にかけてしまった場合は、ひどく縮んでしまう。濡れた状態ではジオラインと見分けがつきづらく、コインランドリーでは十分気をつけたい。
(※追記 スーパーメリノウールを3年使ってみて、夏場の保管には十分気を遣う必要があることを実感した。一枚目は無造作に他の冬物と一緒に保管しておいたら、虫に食われてボロボロになってしまい、泣く泣く処分した。また、汗染み・黄ばみがジオラインと比べると落ちにくい)
ジオラインの優位点
- 発散性
- ケアのしやすさ
- 価格
アンダーウェアのミニマム化を買うという発想
かくしてジオラインメインだった僕のアンダーシャツのラインナップにスーパーメリのウールが加わった。
デスクワークとか車での移動が主な日であれば、ジオラインで十分だと思う。よほど冷え込む予報の日とか、冷凍庫での作業が長時間になりそうな日はメリノウールというように使い分けていきたい。これから先、もしも北海道など寒さが厳しい地に転勤になったとか、寒い環境で長時間過ごさなければならないことになった時は、メリノウールの割合を増やしていきたい。
ジオラインもメリノウールもアンダーウェアとしては安くはないが、防臭性能に優れるため、それほど汗をかかなければ毎日洗濯する必要がなく(僕は一応毎日洗濯するが)、その分アンダーシャツの点数を減らせる。耐久性もパタゴニアには負けるが、少なくとも快適な性能を維持したまま3〜4年は持つ。これはまさにミニマリストの為のアンダーウェアと言えるのではないだろうか。