モンベルのメリノウールシャツを買ったのでレビューしてみる

ジオラインとメリノウール、買うならどっち?
モンベルのアンダーシャツを初めて買ったのはかれこれ7〜8年前になるだろうか。
それまではファストファッションのアンダーシャツを着ていたが、さらにもう少し機能が高いものを、ということで試しに「ジオライン」を買ったのが最初であった。
それ以来、1年を通じてずっと愛用している。
春から秋にかけてはジオラインの半袖ライトウェイト、冬季間はジオラインの長袖ミッドウェイトをワイシャツの下に着ている。
僕の使用パターンとしては、仕事はデスクワーク中心であるが、時間帯によっては倉庫・冷凍庫での作業の手伝いも行う。冷凍庫はマイナス20度程で、かなり過酷な環境である。
昨年、栃木から長野に来て初めての冬は寒さが応えた。
ジオラインの保温性能に特に不足を感じたわけではないが、5年ほど着たジオラインの脇の下がほつれて来たので、昨年末試しに初めて「メリノウール ミッドウェイト」を購入してみた。何度か着用し、洗濯もしたので感想を書きたい。
生地の厚さはジオラインと変わらず、これであればワイシャツの下に着てもモコモコすることはない。色も薄いグレーであるので、透ける心配もない。
触ってみると肌触りはジオラインよりもさらに滑らかで、着た瞬間に「ああ、これは暖かいだろうな」とわかる。
着てみると、確かに同じミッドウェイトでもジオラインより暖かい。生地自体がうっすら発熱しているように感じる。そしてこれが大事なポイントなのであるが、少々汗をかいてもすぐに蒸散させ、ワイシャツの下はいつでもサラサラの状態を保つ。これはジオラインも同じである。モンベルによると、汗をかく使用パターンの場合はジオラインを勧めている。蒸散性能は化繊のジオラインの方がさらに優れるということであろう。
ジオラインを長年愛用する大きな理由が、防臭性能に優れることである。体臭の程度は個人差があるだろうが、僕は冬場は2日はいける。体臭の弱い人であれば、1週間程度着続けても大丈夫らしい。
洗濯はジオライン同様、普通に洗濯機でOKである。ただしウールなので乾燥機は流石にNGらしい。濡れた状態ではジオラインと見分けがつきづらく、コインランドリーでは十分気をつけたい。
かくして僕の冬季間のアンダーウェアのラインナップはジオラインMW×2、メリノウールMW×1となった。それと他にパタゴニアのキャプリーン3も持っている。これは週末、私服の下とか寒さが厳しい日のジョギングの時に着ている。
デスクワークとか車での移動が主な日であれば、ジオラインで十分である。よほど冷え込む予報の日とか、冷凍庫での作業が長時間になりそうな日はメリノウールというように使い分けていきたいと思う。もしも北海道など寒さが厳しい地に転勤になったとか、冬季屋外で過ごす時間が寒いところに長時間置かれる状況になった時はメリノウールの割合を増やしていけば良い。
アンダーウェアのミニマム化を買うという発想
ジオラインもメリノウールもアンダーウェアとしては高価であるが、防臭性能に優れるため何日か着ることが出来、その分点数を減らせる。結果的に年間でアンダーウェアにかけるコストとしてはファストファッションブランドと比べても決して高くない。現時点ではジオラインに関してしか知らないが、少なくとも4〜5年は持つ。これはまさにミニマリストの為のアンダーウェアではないか。
最後に大事なポイントであるが、この手の高機能アンダーウェアはサイズ選びが非常に重要である。僕は身長170センチ、体重58キロ、ウェスト73センチの若干痩せ型である。モンベルのサイズ表を見るとMサイズが適正となっているが、僕にはMは若干大きく感じるので、いつもSをピッタリ目で着ている。好みの問題もあるだろうが、少なくともブカブカのサイズでは保温機能が発揮できない。店舗で試着も出来るようだし(僕はしたことはないが)、サイズ選びは慎重にしたい。