【ジョン・スメドレーのニットの魅力】上質で長く使えるニットが欲しい人にお勧めの逸品

9月ももう中旬。日中はまだ暑さを感じるものの、吹き抜ける風も空の色もすっかり秋めいてきた。

まだ衣替えには早いが、ファッションには少しづつ秋物を取り入れたくなってくる。

しかし、ミニマリストである僕は、秋専用のアイテムというのはほとんど持っておらず、ほぼ春秋兼用である。従って季節感が強い色(春のパステルカラーとか秋のブラウンなど)を避けた結果、多くがブルー系となっている。

しかしただ一つ、もう少し秋が深まったら着ようと心待ちにしているアイテムがある。

それが今回ご紹介する、「ジョン・スメドレー」のウールニットである。

ジョン・スメドレーとは

1784年、創業者ジョン・スメドレーらの手によってイングランドのダービーシャー州リーミルズに設立された。当初は綿花の紡績と生地作りを行う小さな工場であった。

後に工場を継いだジョン・スメドレー2世がなかなかのやり手だったらしく、「自身の工場で最高の素材を使った、最高のニットを作ってやろう」という理念を掲げ、原料から製品まで一貫したラインで高品質の製品作りを行うニットメーカーへと発展させる。

後には当時最新鋭の紡績機・編み機を導入し、当時としては極めて斬新であったファイン(ハイ)・ゲージ(30ゲージの細い糸で作られた)ニットの製造を始める。

美しい編み目と滑らかな肌触りのジョン・スメドレーのニットは世界中で評判を呼び、今でも「ジョン・スメドレー」と言えば上質なニットの代名詞として名前が挙げられるほどの知名度を得ている。

英国王国御用達であるので、きっとエリザベス女王もお召しになられたことであろう。

ジョン・スメドレー製品の長所

僕が持っているジョン・スメドレー製品は、今から7〜8年前に買った「CLAVES(クレーブス)」というモデル。ヘンリーネック(丸首)・スリムフィットの30ゲージメリノ・ウールのニットである。何の飾りもない、極めてシンプルなデザインだ。で、色はやはり例に漏れず鮮やかなブルー。なお、ジョン・スメドレーの製品はこまめにアップデートされており、現在CLAVESという名のモデルは廃盤となっている。

この一見何の変哲もないニットが、着てみると実に良いのだ。具体的にどこが良いのか、ご紹介していこう。

肌触りが最高

僕の持っているCLAVESはスリム・フィットのためTシャツもしくはカットソー感覚で着られるモデルである。実際これを素肌に着ると、滑らかな肌触りで最高の着心地だ。薄手であるので保温性は大丈夫かと心配になるが、網目の密度が高く、体にフィットするシルエットのため思いの外暖かく、発散製も良い。ただし素肌に着ると毎回洗濯しなくてはならないため、普段はTシャツと重ね着している。

カジュアルでありながら品がある

セーターというのはカジュアルアイテムではあるが、ジョン・スメドレーの場合30ゲージという細い毛糸でギュッと詰まって編まれているため、艶っぽい上質な光沢があり、カジュアルアイテムでありながら着こなしのエレガントさをワンランクアップさせてくれる。

発色が美しい

シルエット自体は極めてシンプルで、これと言った特徴はないのだが、どの製品も、発色が極めて美しい。様々な色が用意されているが、やはり最初はシルバーやネイビーといった定番色から買うのがおすすめだ。次はどの色を買おうかと悩むのは最高に楽しい時間だ。

丈夫である

僕は日常的にガンガン着ているので(何せ手持ちの服の数が少ないから着ざるを得ない)、こまめに洗濯をする必要があるが、毎回クリーニング屋に出すのは大変だ。その点、これは洗濯用ネットに入れて、おしゃれ着用洗剤で自宅の洗濯機で洗濯出来る。干す時にちょっと気遣いが必要で、くれぐれも乾燥機はNGだ。小さく縮んでしまう。タオルを敷いた床に広げて乾かすのが一番良い。

このように、7〜8年にわたりカットソー感覚で気兼ねなく着て洗濯機でガンガン洗っているのだが、極めて丈夫だ。こなれた感は出てきたものの、着終わったらブラッシングをしてやれば毛玉もほとんど出来ないし、形が崩れたり、首元がだらしなく伸びたりすることもない。10年くらいは平気で着られるだろう。ちなみに、虫食いなどで穴が空いてしまった場合、修理も可能である。

大人の男子にはカーディガンもお勧め

ジョン・スメドレーのアイテムで40代男子にお勧めしたいのが、カーディガンである。僕自身は持っていないが、これまで妻に何枚かプレゼントしている。Tシャツにジーンズと言ったラフな格好であっても、これを羽織るだけでどこか着こなしが艶っぽくなり、大人が着るのにふさわしい1着だ。妻も極めて気に入っており(多分)、いつか僕も綺麗な色のを一枚欲しいと思っている。

安くないけど結果的には安い、これぞ高コスパの代表格

ジョン・スメドレーの製品は、どれも決して安くはない。

しかし、着るたびに実感できる肌触りの良さ、綺麗な発色、カジュアルな格好でもこれを加えるだけでエレガントさをプラス出来る質感。そして極めてタフで10年くらいは相棒になってくれることを考えれば、結果的には安いものより安くつくのでは無いかと思う。

単純に安いものを、「コスパがいい」などという使い方はすっかり定着してしまったが、本当にコスパがいいというのはこのような買い物のことを指すのではないだろうか。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。