【ドリップパックを美味しく淹れるコツ】一人暮らしでも美味しいコーヒーが飲みたい

僕はコーヒーが好きだ。

どれくらい好きかというと、一日1杯は必ず飲む。インスタントはダメだ。ドリップしたコーヒーを飲まないと気が済まない。だが、飲み物の中でコーヒーが一番好きかと言われると、そこまででもない。仕事を終えた夕方、あるいは休日、コーヒーとビールとどちらも選べるシチュエーションであれば、間違いなくビールを選ぶ。かように好きは好きだが一番好きなわけでもないという、なんとも中途半端なコーヒー好きなのである。

平日の朝は、僕が社員皆の分のコーヒーをハンドドリップで淹れている。朝、慌ただしい時間を前にして心静かにコーヒーを淹れる時間は気持ちを整える大事な時間だ。僕のコーヒーは社員にもなかなか好評だし、自分でも上手いなあと思う。

休日もやはり朝に一杯のコーヒーが欲しい。しかし僕は自宅にコーヒーを淹れる道具を持っていない。毎朝欠かさずに自宅でコーヒーを飲むのであれば道具を揃えても良いが、出来ればモノは増やしたくないミニマリストの僕の味方が、コーヒーカップにセットするだけでドリップコーヒーが楽しめる、いわゆる「ドリップパック」である。

ドリップパックが一人暮らしに向く理由

  • 道具を揃える必要がないし、淹れ終わった後に道具を洗ったりしまう手間が不要
  • 一杯分づつの個包装なので風味が保たれる

しかしこのドリップパック、美味しく淹れるにはちょっとしたコツが必要である。

いきなりポットのお湯をドボボと注いだだけだと、薄くてコクのない、出涸らしのようなコーヒー汁しか出来ない。これを以て「ドリップパックは美味しくない」と決めつけてしまうのは甚だ浅はかである。

今回はコーヒー好き(と言ってもあくまでビールの次にであるが)の僕が、ドリップパックを美味しく淹れるコツを僭越ながらご披露したい。

どれがいい?ドリップパックを選ぶコツ

産地

スーパーに行くと、実に様々な種類のドリップパックが売られている。価格の幅も結構広い。この中からどれを選ぶかというのは難しいが、迷ったらまずはパッケージの表示を見て、ブラジル産の原料を選ぶのがおすすめだ。ブラジル産は日本で一番飲まれているコーヒーで、苦味・コクのバランスに優れ、酸味は控えめである。いわゆる一番慣れ親しんだ、飲みやすいコーヒーということになる。

鮮度

コーヒーは鮮度が命だ。どんなに高価なコーヒーでも、古くなって酸化したコーヒーなんて飲めたもんじゃない。ドリップパックは1ヶづつ個包装になってはいるものの、それでも少しづつ酸化し劣化する。賞味期限の長さはメーカーによって様々なので鮮度の目安にはしずらいが、出来るだけ回転が良い繁盛店で買うか、コーヒー専門店で買えば間違い無いだろう。何百パックも入って割安な通販もあるが、1ヶ月を目安に飲み切れる量を都度買った方が良い。

地元のロースターを選んでみる

全国どの土地にも、コーヒーを焙煎しているロースターがあるものだ。同じブラジル産の生豆でも、焙煎する機械、ちょっとした温度や時間の差で焼き上がりのコーヒーの味は結構変わる。それがロースターの個性となるのだが、単身赴任先で人気の地元ロースターのドリップパックを選んでみたり、家族にコーヒー好きがいるのであれば、お土産にしてみるのも楽しい。僕のお気に入りは、軽井沢の人気ロースター、「丸山珈琲」だ。

これで間違いなし!ドリップパックのコーヒーの美味しい淹れ方

  1. カップは大きめ・深め・厚めのマグカップが最適
  2. まず、カップに熱いお湯を満たして温めておく
  3. お湯は最初はきっちり量を測っておこう。パッケージに書いてあるが、大体1杯130CC〜150CCのはずだ。計量カップがなければ、空いた500ccのペットボトルに5等分の目盛りを付けておおよその量を測れば良い
  4. コーヒーを淹れるのに最適なお湯の温度は85℃〜90℃である。グラグラ沸いたお湯をいきなり注ぐのでは温度が高すぎ、コーヒー豆の持つほのかな甘みが抽出されず、雑味が抽出されてしまう。グラグラ沸いたらちょっと時間をおいて冷ます。僕は無精だからグラグラ沸いたお湯に1割分くらいの水を足す
  5. カップにドリップパックをセットしたら、まずはコーヒー粉を湿らせる程度の少量のお湯を注いで15〜20秒ほど蒸らす。これによって、固く締まっていたコーヒーの粉を柔らかくほぐし、コクを出やすくするのだ。こことても大事なところだ
  6. お湯の淹れ方は、お湯の量が一定になるように細くゆっくりと注ぐ。口の細いコーヒーポットがあると失敗がない。お湯が直接ペーパーにかからないように注意。お湯を含んだコーヒー粉が盛り上がってきたら、お湯を注ぐのを止め、お湯が落ち切る直前に再び注ぐ。この動作を大体3回に分けて淹れる。

まとめ〜ドリップパックでもコーヒーライフは十分楽しめる

一人暮らしの自宅であっても、ドリップパックであっても、上記のいくつかのポイントを踏まえれば十分美味しいコーヒーを楽しむことはできる。コンビニのコーヒーも安くて十分美味しいが、僕にとってはコーヒーを淹れるという行為自体がリラックスのための大事な儀式なのである。コーヒー好きだが自分で淹れたことはないという方がいらっしゃったら、是非一度チャレンジして見てほしい。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。