【BERMAS】バーマスはダサいのか?愛用者の自分が考察してみた
僕のブログに、「バーマス ダサい」「バーマス 年齢層」という検索ワードでいらっしゃる方が結構多い。
恐らくビジネスバッグやスーツケースの購入を検討されている方が、BERMASという比較的手頃な価格のブランドを見つけたが、あまり聞いたことないし実際どうなの?ということで読みに来てくれたのだと思う。
僕はBERMASのスーツケースとブリーフケースを愛用しており、それらについての記事も書いている。
スーツケースは「HERITAGE」というモデルの54L。1〜2泊の旅行や出張にちょうど良い大きさだ。単身赴任を始める5年半前に購入し、主に月に一回の本宅への帰宅時に使用している。泊まりがけの出張の時にも活用出来ると考えていたが、コロナ以来出張で使ったことは一回もない…。また本来の目的で使うとき以外もクロゼットのスペースを無駄に占拠させておくのは勿体無いので、下着の収納ケースとして、普段は持ち歩かないカードやパスポートといった貴重品の収納として活用している。
ブリーフケースは1年半前に購入した「BAUERⅢ」というモデル。こちらは自家用車での通勤の際、得意先との商談などで外出する際、日帰り出張に出かける際と、仕事のある日は必ず持ち歩いている。
BERMASというブランドについておさらい
1919年、ドイツのニューンブルグ近くのファースで創業。BERMASという社名は創業者の3人の頭文字を取ったものだ。創業当初は皮のスーツケースを製造していたが、1962年にアルミ製2輪のスーツケースを開発、さらに、インジェクション・モールド構造のフライト・スーツケースを開発し、スーツケース界における先鋭的地位を確立した。その後ラインナップを拡大し、今ではスーツケースの他、ブリーフケースやバッグパックなどビジネス向けラゲッジを幅広く展開している。
1996年のアトランタ・オリンピックでは、ドイツ・チームの公式スーツケースに採用されるという輝かしい歴史を持つ。
2008年、鞄の3大産地のひとつである兵庫県豊岡市の衣川産業株式会社がブランドを取得。今に至る。
ドイツ発祥のブランドらしく、余計な装飾のない質実剛健で実用的なデザイン、高い収納力、撥水性や防汚性に優れたテフロン加工を施したナイロン素材の採用、その割に求めやすい価格帯がこのブランドの特徴。
丈夫・高コスパ・高見えのBERMASに僕は極めて満足している
僕自身のBERMASの製品に対する満足度は極めて高い。実用性や耐久性に不満はなく、価格以上に上等に見える。こういう製品こそ「コスパが良い」というのだと思う。
これまでBERMASを持って恥ずかしいとか、ダサいと思ったことは一度もない。ネット上でもBERMASが特にダサいなどという記述は見つけられず、特にBERMASが世間でダサいという評価を得ているとは思えない。
そもそもいい歳こいて自分の持ち物について他人にダサいと思われやしないか、と気にすること自体がダサい!と言われればその通りなのだが、自分の持ち物が他人にどう思われているのか、少しは気になるのが本音だし、ブログのネタにもなるし、今回はBERMASがダサいと言われ得るポイントがあるのか、あえて探してみた。
BERMASがダサいと言われるとしたらこのポイント?
ターゲットの年齢層が高め
BERMASがターゲットとしている年齢層は、明確には示されていないが恐らく30歳台後半以上と、比較的高めであると思われる。若い人から見ればオヤジが持っているブランドなんて、たいていダサいと言われるものだ。これは宿命だ。
デザインが地味
僕はBERMASのデザインはドイツ発祥のブランドに相応しい質実剛健で、妙な色気を出した意図的な点がなく、時間的耐久性があり飽きが来ない良いデザインだと思う。手頃な価格の割には、価格以上の上質感を感じる。しかし若い人達には華がなく、地味であると映る可能性はある。
日本のメーカーであること
BERMASはドイツ生まれでのブランドだが、先述の通り2008年に日本の衣川産業がブランドを取得しており、今では日本のメーカーとなっている。ドイツのメーカーと思いきや、実は日本のメーカーであるというのはブランドイメージとしてはプラスには作用しないかもしれない。
しかし衣川産業も昭和14年創業の鞄一筋の老舗だ。このクオリティの製品がこの価格で手に入るのはBERMASが衣川産業の元に渡ったからと言える。ちゃんと背景を理解していれば、一概にダサいなんてことは言えないはずだ。
売っている店が微妙
同じビジネスバッグでも、「TUMI」や「オロビアンコ」などは百貨店に並ぶ憧れの高級ブランドだ。
一方「BERMAS」が売っている実店舗は主にイオンモールとか東急ハンズだ。同じ価格帯のライバルとしては「吉田カバン」「エース」「マンハッタンパッセージ」といったブランドとなる。決して憧れのブランドではないが、どれも手頃な価格ながらしっかり作ってあって、必要とあらばいつでも手に入れられる、僕らの心強い味方だ。
しかし、その手に届きやすさがダサいという評価に繋がってしまう可能性はある。
まとめ〜お洒落ではないが決して格好悪くはない、堂々と持とう
BERMASをダサい、という目で見ようとすれば、その要素は確かにないわけじゃない。
しかし、であれば僕の愛用するスコッチグレインの靴はどうだ。土井縫工のシャツはどうだ。愛車のスバルはどうだ。どれも舶来品ではない。決して華やかではない。
しかし、国産で、地味ながらちゃんとしたものを実直に作り続けてきたメーカーだ。これらのものは僕の生活に間違いなくプラスをもたらしてくれる。パッとみてオシャレとは言われないかもしれないが、決して格好悪くはない。いい買い物したなあと思わせてくれる。
ヨレヨレのスーツにくたびれた靴を履いた、猫背のおじさんがBERMASを持っていたら、それはダサく見えるだろう。ダサい・格好良くするは結局は持ち手側の問題なのだ。
少なくとも、自身がお気に入りのBERMASのイメージを下げる側の持ち手にはならないように気をつけたいと思う。