【40代平均的男子のビジネスアイテム選び】BERMAS(バーマス)のビジネスバッグ
この度、5年ほど愛用してきたビジネスバッグ(ブリーフケース)がだいぶくたびれてきたので新調することにした。
しかしブリーフケースと一口に言っても特にネット上では百花繚乱、予備知識や条件なしでいきなり探しても途方に暮れるだけであろう。今回は40代後半、平均的収入のサラリーマンである僕が何を、どのような理由で選んだのか、恥ずかしながらご紹介したい。
僕がビジネス用の服やアイテムに要求する条件
これは一貫している。具体的に挙げてみると、
- 華美・装飾的でないこと
- 流行に左右されない定番であること
- 質実剛健であること
- そこそこ上質であること
- 安物でないこと、それでいて高価すぎないこと
ということである。
しっかり見られている
ビジネスで使う服・アイテムを選ぶ時に僕が意識していることが、「他人に見られ、場合によってはそれである程度評価される」ということである。
「そんなの自意識過剰だよ」と笑われる方もいらっしゃると思うが、そんなことはない。見る人はちゃんと見ている。何を隠そう、僕も結構見てしまうのだ。
手入れされていないくたびれた靴、何年整理してないの?と思わせるようなパンパンの名刺入れ、そのようなものを平気で身につけている人というのは、大体仕事ぶりもそのようなものである。ただ、僕自身あまりキチンとしている人というのも付き合っていると疲れてしまうので、そのような人を一律に嫌いなわけではないけれど。
一方、高級腕時計や、一目でわかるハイブランドの鞄などもビジネスの場にはふさわしくない。こういうのを身につけてくる人、こちらは僕は一律で好きになれない。
若い頃であれば少々の間違いは笑って許してもらえたが、中年男子ともなれば服や持ち物で笑われるような失態は避けたいところである。
理想はでしゃばらいような控えめなデザインでありながら、それでいて持ち主をさりげなく引き立てるような上質なものである。
もちろん平均的な収入のサラーリーマン、しかも単身赴任の身である僕にとって、出せる金額に限りはある。しかしそのような制限があるからこそ、あれこれ比較検討しながら選ぶ作業というのは楽しいものだ。今回は予算を3万円とし、あれこれ探してみた。
僕がビジネスバッグを使うシーン
- 毎日の通勤時に使用(この時点では財布・名刺入れ・ペットボトルのお茶程度)
- 得意先を訪問する時に使用(書類やカタログを入れるが、管理職となった現在では商談の機会は少ない)
- たまの日帰り出張に使用(資料や書類を入れる)
- この2年間は全くないが、1泊2日程度の出張(下着とドレスシャツ程度の着替えを入れて持ち運ぶ)
数あるブランドからのビジネスバッグ選び
ビジネスバッグをネットで探してみると、一番人気なのはTUMI(トゥミ)である。男臭いながらも洗練されたそのデザインは世界中のビジネスマンから絶大な支持を集めている。
同価格帯のライバルだと、他にはブリーフィングやオロビアンコといった名前が出てくる。いずれも「出来るビジネスマンの持ち物」と言った感じで実に格好いいし、素材や製法のこだわりなどは十分理解出来るのだが、このクラスはいずれも5〜6万円からと、僕の予算を大幅にオーバーしてしまう。実店舗だと、百貨店で売られているようなクラスである。
一生使うのであれば決して高くはないが、ビジネス用の服やアイテムはくたびれかけたらさっさと買い換えるべきと考えているので、使用するのは3〜5年程度になろう。このバッグと共に世界中を飛び回るとか、精力的に得意先を訪問する、というのであればその相棒として自分を奮い立たせてくれる少し高めのアイテムというのは大いにアリだと思うのだが、管理職となった今ではそのような機会も極めて少ない。そのように考えると、TUMIやそのライバルは僕にとってはちと高い。
そこで、もう一つ下の価格帯のクラスで探すことにした。実店舗だと、東急ハンズとか、ショッピングモールで売っているようなクラス、具体的に言うと「吉田カバン」、「エース」、「マンハッタンパッセージ」と言ったところである。その中で僕の目に止まったのがドイツ生まれのBERMAS(バーマス)だ。
僕はすでにバーマスのスーツケースを持っており、バーマスというブランドに個人的に親しみを持っていたのである。
BERMASとは
BERMASというのはTUMIのように多くの人が憧れるブランドではないが、全く無名というわけでもない。1919年ドイツで発祥したブランドで、1996年のアトランタ冬季五輪ではドイツ・チームの公式スーツケースに採用される。2008年には日本の鞄の3代産地である兵庫県豊岡市の「衣川産業」がライセンスを取得し、現在に至る。要するに、現在では日本のメーカーとなっているのである。かといってメイド・イン・ジャパンではなく、生産地は中国や東南アジアである。ちなみにこれはTUMIも同様だ。
上田のイオンモールに販売している店があるとの情報を得て、この間の日曜日に行ってみた。するとバーマス製品が全品10%引きとなっているではないか。これは買うしかない。というわけで2WAY仕様(手持・肩掛)の「BAUERⅢ」という製品を10%引で購入した。
全く飾り気も色気もない無骨な外観であるが、安っぽさは感じない。何でも1680デニールナイロンという生地にテフロン加工を施し、高級感のある光沢と防水性・防汚性を両立させているのだという。キーホルダーを装着できる、落ち着いた色の金属製ストラップが良いアクセントになっている。
内部。鮮やかなオレンジ色となっており、無骨な外観とは裏腹に華やかな印象である。これは中に収納したものを見つけやすくするため、という機能的な理由があるのだという。なるほどこういう配慮は嬉しい。
収納ポケットの数がちょうど良い。これの前に使っていたバッグは収納がとても多く、最初は便利そうだなと思ったのだが、あまりに多くて中にしまったものがバッグの中で行方不明になってしまうという、笑えないような事態にしばしば遭遇したのである。やはり何事もほどほどが一番ということか。
というわけで、自分を奮い立たせてくれるようなエキサイティングな買い物ではなかったものの、ビジネスアイテムとしてはなかなか良い買い物が出来たと自負している。