自炊に「必要以上の美味しさ」を追求する必要はない

最終更新日

スーパー大好きおじさん

前にも書いたが僕は夕食はほぼ自炊である。会社の帰り道にある長野最強のスーパー、「ツルヤ」に寄って夕食のおかずの材料を買い込むことを常としている。出来る限りまとめて買って行く頻度を少なくするようにはしているが、今日はスーパーに行かなきゃという日はテンションが上がる。スーパー大好きおじさんなのである。

スーパーに行くと、カゴを小脇に抱えてまず野菜コーナーに突進する。野菜はローカロリー、高ビタミン高ミネラルで何より安い。朝昼がどうしても野菜不足になりがちなので、夜は野菜である程度お腹を満たして、残りのスペースを肉魚といったタンパク質と、ご飯の糖質で満たすように心がけている。

その野菜の調理は極めてシンプルだ。トマトはスライスするだけ、きゅうりはスライスだけかせいぜい塩揉み、小松菜やほうれん草やブロッコリーやインゲンなどは塩水で茹でるだけ、カボチャやニンジンはヘルシオで蒸すだけ、といった具合である。ドレッシングさえかけない。そもそも冷蔵庫にドレッシングがない。醤油をかけるか、マヨネーズを少し添えるか、塩とごま油やオリーブオイルをかける、その程度である。味の濃い炒め物や煮付けと一緒であれば、何もかけないことも多い。それでも十分美味しいのである。

主菜に炒め物をよく作る。豚こま肉と小松菜、モヤシ、キムチなどの組み合わせで、そこに卵を入れるとご馳走になる。味付けは砂糖と醤油と香り付けにごま油、その程度である。本当はオイスターソースや味覇などの旨味が出る調味料を入れるとぐっと美味しくなるのだが、調味料もミニマルを心掛けているのでシンプルな味付けである。最初は少々物足りなく感じたが、慣れてくれば全然平気である。

美味しすぎる、は必ず飽きる

かつて本宅にいた時、台所には実に多くの調味料、それも旨味を出すためのものが揃っていた。顆粒だしの素、コンソメキューブ、味覇、オイスターソース、豆豉醬、ナンプラー、アンチョビ、ドライトマト、ケーパーなど。これらを料理によっては何種類か合わせて使う。そうすると料理の味にグッと立体感が出て実に美味しくなる。お店で食べるプロの味に近づくのである。これが面白くてせっせと揃えたものである。

しかし、毎食毎食旨味の強い食事ばかりしていると、必ず飽きてくる。

スーパーに行くと、いろいろな種類の合わせ調味料が売っている。和洋中ものすごい種類だ。炒めた肉と野菜にこれをあえるだけで簡単に本格的な料理が失敗なく出来るという優れものだ。料理初心者の単身赴任者の強い味方だ。

ただ、こういうのも味が強い。塩気もそうだが、旨味成分が強いのが多い。美味しすぎるのである。

仕事で疲れて料理をする気が出ない、しかし何か作らなくてはおかずがないという場合、このようなものは単身赴任者の強い味方になってくれると思う。しかし、毎日毎日これに頼るというのもちょっと考えものだ。旨みの強い料理を食べ続けると、なんだか体が疲れる気がする。

ちょっと物足りない、に幸せを見出す

普段の自炊料理にそんなに美味しさを求める必要はない。我が台所にある調味料は醤油・塩・酒・みりん・砂糖・酢・味ぽん、マヨネーズ、顆粒かつおだしの素、こんなものである。めんつゆはない。醤油とみりんと出汁のもとで素朴なめんつゆは自作出来る。上記の調味料を2〜3種類組み合わせて炒め物、煮物、うどんやそばも作る。マヨネーズで野菜を炒めても美味しい(CMでやっていたのを覚えている方もいると思う)。

僕は持っていないが、味噌もいいと思う。味噌汁という料理は極めて懐が広い。大抵の食材は味噌汁の具として合う。調理も具を入れて煮込んで仕上げに味噌を入れるだけと極めてシンプルだ。具沢山の味噌汁はそれだけあれば十分主役のおかずになりうる。人様にはお勧めするくせに、なぜ僕自身がこの素晴らしい調味料を持っていないのかというと、残念ながら味噌汁はどうしてもビールには合わないからである。夕食にはどうしても一本のビールが欠かせないのである。僕にとってはビールこそ夕食の主役なのである(決してアル中ではないけど)。

「自分で作るとお店で食べるのと比べてどうもひと味物足りないんだよな」とお嘆きのあなた、それで良いのです。お店は一口食べて「美味しい」と思ってもらわなくてはならないので、あれこれ旨味の素となるものを入れる。いわば足し算の美味しさである。一方普段の自炊は引き算で良い。一口目はちょっと物足りなくても、噛み締めて食べ続ければ素材そのものの美味しさがじんわりと感じられてくる。

「ちょっと物足りなくともそれに幸せを見出す」。これ、料理の味付けの話に留まらずミニマリストとして生きる上でとても大事な概念なのである。その話はまたいずれさせてもらいたい。

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。

シェアする