照明でミニマルな部屋の居心地を良くする
僕は、子供の頃から住宅やインテリアに少なからず興味を持っていて、インテリア雑誌を立ち読みしては、「将来こんな部屋に住みたいな〜」とため息をつく、少し変わった少年であった。
大人になってもそれは変わらず、「住む。」などのインテリア雑誌は大好きで欠かすことなく購入していた。
色々な住空間を観察するうち、照明というものが、居心地の良さを決めるにあたって欠かせない要素であることがわかった。
30歳すぎで子供が生まれたのを機に古い中古住宅を購入し、リフォームして住んでいたのだが、僕がその中で最もこだわったのが照明である。自分曰く「良い照明はインテリアの七難隠す」である。
味気ない賃貸マンションの照明をカスタマイズ
従って単身赴任のマンションでは、ミニマルな部屋でも、というかミニマルな部屋だからこそ照明にはこだわりたいと考えていた。
もともと備え付けの照明はごく標準的な、天井直付けの蛍光灯のシーリングライトである。
最小限の家具が青白い蛍光灯にベタっと照らされた空間はいかにも侘しく、寒々しい。
そこでまず、蛍光灯を電球色に変えてみた。
白い蛍光灯よりはだいぶマシにはなったが、やはり蛍光灯特有の、陰影の乏しい照らし方に変わりはない。
ここはもう一つ、何か照明が必要だ。
IKEAのフロアランプを購入した
そこで思い切ってフロアランプを購入した。
マンションに届いて組み立ててみると、想像していたより大分大きい。特にシェードが想像より大分大きい。美容院のパーマの機械くらいはある。実際、頭がシェードにすっぽり入ってしまう。
「パーマ屋かよ!」とセルフ突っ込みした声がガランとした部屋に虚しく響く。
この辺りがオンラインショッピングの難しいところであるが、その大きさにはすぐに慣れた。
というかこの存在感のある工業製品的なデザインがこのランプのチャームポイントなわけで、無印のテーブルとの相性は抜群である。
ポールもシェードもプラスチックではなく金属で出来ていて、ずっしりとした重量感もある(実際結構重い)。
電球は別売りの裸電球タイプのLED球を購入した。これまでのLED電球といえば高い・デザイン悪いでどうにも買う気にはならなかったが、突如出てきたこのクラシックな裸電球タイプはLED球はノーベル賞ものの発明だと思う。不思議なのは無粋な放熱部が見当たらないが、どのようにして放熱しているのだろうか?
陰影のある明かりに照らされた、最小限の家具が置いてある空間はとても居心地が良くなった。
かくして、照明ひとつで部屋の居心地のグレードアップ作戦は大成功を収めたのであった。