2ヶ月半ぶりに本宅へ帰った
この間の週末、実に2ヶ月半ぶりに栃木の本宅へ帰った。
いつも大体月1回のペースで帰っているので、こんなに長期間家族に会わなかったのは初めてである。最後に会ってから1ヶ月経った頃、要するに大型連休直前あたりは帰れない寂しさがピークになったが、人間というのは罪深い生き物である。
ずっと帰らない生活にも慣れてしまうのである。
勿論、本宅に帰るのが嫌になったわけではない。特にこの春、高校に入学した我が子の制服姿も見ていない。6月に入ってようやく帰れる目処が立ってからは、ソワソワと落ち着かない気持ちになったのであった。
金曜日に休暇を取り、栃木へ向けて久々に高速道路に乗った。長野の単身赴任先から栃木の本宅まではおよそ270km、車で3時間半である。
途中、太田強戸パーキングに必ず寄る。ここは一昨年できたばかりでトイレがとても広くて綺麗なのである。久々の訪問を記念してマーキングする。
我が家が見えてきた。久々の我が家は若干よそよそしく映る。
久々の妻と子供との感動の再会、というわけでもなく、わりと淡々と近況を伝え合う。2ヶ月半ぶりではあったが、1ヶ月ぶりに帰った時と大して変わらない。それでも子供の背は2ヶ月半と比べて少し高くなったような気がする。
一丁前に高校の制服を着ているのがおかしい。ヒョロヒョロと背ばかりはウドのように伸びたが、中身はまだ幼い。自分の子供にこのような感想を持つのも親ならではなのかもしれない。
土曜日は庭の手入れをし、妻を連れてお気に入りの蕎麦屋で昼飯を食べて、shozoにコーヒーを飲みに行った。
栃木に住んでいた頃はごくあたりまえだった週末の過ごし方である。
もともと僕は、「家族大好き!やっぱり家族と一緒の時間が一番!今夜はバーべキューだヒャッハー」というキャラではない。家族と一緒にいてもわりと黙々と自分の時間を過ごすタイプであった。その性格故に単身赴任自体が大してストレスになっていないという恵まれた部分はあったと思う。
それでも日曜日の夜、家族を残して一人単身赴任先に帰る時は寂しい。
しかし、長野のマンションのドアを開けるとほっとするのもまた事実である。
こうして、また単身赴任の日常が始まる。