【お盆休み終了】長い休みから単身生活への復帰というハードルを乗り越える方法
今日は8月16日。お盆休みも今日までという方も多いと思う。もちろん、お盆中も仕事だったという方もいるだろう。大変お疲れ様でした。一方、1週間とか10日といった長いお盆休みを取れた方もいるだろう。3年ぶりの行動制限のないお盆休みである。久々に実家に帰ったとか、遠くに家族で旅行へ行った方もいると思う。こちらもお疲れ様でした。
僕はというと、8月13日の土曜日から今日までの4連休であったのだが、初日に長野の単身赴任先を出発し、栃木の本宅で家族をピックアップして、東北の僕の実家にお盆としては3年ぶりに帰ることが出来た。お墓参りもして、2泊であったがゆっくりと過ごした。日常の多くの日々を一人で過ごしている単身赴任者にとって、家族親族とはいえ多くの人と過ごすというのは久々の新鮮な体験である。楽しくもあり、同時にちょっと疲れるというのも本音だ。今日単身赴任先のマンションに帰ってきたわけだが、寂しいと同時にホッとしてもいる。
明日から仕事である。
仕事を終えてマンションに帰っても一人、単身赴任先で過ごす週末はこれまた一人という、孤独な日々が再び始まる。
一人暮らしは気楽とはいえ、やはり家族と何日か過ごしたあと、家族を残して一人で単身赴任先へ戻る時間というのは誠に寂しい。僕は本宅への往復は最近はもっぱら自家用車であるが、帰り道の途中のサービスエリアで休憩を取ると、「ああ、そういえば4日前本宅に帰る途中でも反対側のサービスエリアに寄ったな、あの時はウキウキ気分だったなあ」などと思い出す。家族と離れて単身赴任先へ戻る日は、心が弱くなっているのを感じる。
こんな生活も5年目を迎え、少しは寂しさの解消法も身につけることが出来た。今回は家族と一緒の楽しい休暇を終えて単身赴任先でひとり途方に暮れている同志に向けて、少しばかり心を軽くする方法をお伝えできればと思う。
寂しがる自分の気持ちを面白がる
「面白がる」というのは樹木希林さんに教わった方法である。いい歳こいたおっさんが一人ぼっちになって寂しがっている。本人としては本当に寂しくて、何を観ても聴いても上の空で、腹の下がザワザワするような感覚なのだが、そんな時あえて少しだけ幽体離脱してそんな自分の姿を俯瞰してみよう。寂しがる自分の姿、いい歳したおっさんではあるが、実に愛おしいではないか。そんな自分を面白がり、そして「だいじょうぶだよ」と自身に語りかけてあげてほしい。実際、今日、この時間、同じ寂しさを抱いているであろう単身赴任者が日本国中で数十万人はいるのだ(多分)。実に面白いではないか。
寂しさを無理に紛らわせない
寂しさを紛らわせようと、
- にぎやかな場所(ショッピングモールなど)に出かける
- にぎやかな音楽(アイドルグループなど)をかける
- にぎやかなテレビ・動画(大勢の人が出るバラエティなど)を観る
- 深酒をする
このようなことはお勧めできない。
寂しいと感じる、これも自分の心の健全で自然な働きである。これを無理に紛らわせても、結局その後で一層強い寂しさ・侘しさに襲われる。この感情を抑え込むのではなく、いっそのこと寂しさにじっくり浸ってみることである。出かけるのであれば人のいないような神社、静かな公園。音楽であれば、静かなクラシックとかジャズ、邦楽であれば中島みゆきとかちあきなおみ(渋すぎるかな)もお勧めである。それと、僕も夜中によく聴くAMラジオ。これもいい。静かに語りかけてくれるラジオは孤独を慰めてくれる。
単身生活の中に小さな楽しみを見つける
毎週末家族のいる本宅に帰れる人は別として、僕のような月に一回程度しか帰れない人が心の拠り所を家族と過ごせる休暇だけにしてしまうと、その休暇が終わった時のロス感も大きい。次に家族と過ごせる休暇はしばらく先である。一人で過ごさなければならない日々は味気ないかも知れないが、その中に小さな楽しみを見つけることは大切なことだ。例えば水曜日の夜はジムで体を鍛えるとか、一人で良い居酒屋を探索するとか、些細なことでもいい、単身赴任先で一人で出来る小さな楽しみを見つけてみよう。
一人が寂しいと思えるのも…
一人になって寂しい、という感覚を抱けるのも、一緒にいて幸せと感じる家族がいればこそ、である。離れてはいても、そんな愛しい家族が同じ空のもとでちゃんと生きている。自分は家族のために離れたところで一所懸命仕事をして、家族の糧を稼いでいる。
単身赴任生活、確かにロクでもない日々かも知れない。しかしこれも自分で選んだ道である。そして自分の大切な人生の一期間だ。であれば愚痴やため息ばかりではあまりにも寂しいし、情けないではないか。
さあ、明日からまた平凡で孤独な日常が始まる。いっちょ頑張って乗り切っていきましょう。