【優れた完全調味料】ケチャップを日常の料理にもっと積極的に使おう

自炊派単身生活者の皆さん、こんにちは〜。

突然ですがあなたの冷蔵庫にはケチャップはありますか。

「何ヶ月か前にナポリタンが食べたくなって作った時に買ったけど、それ以来使ってないなあ…」という方もいらっしゃるのではないだろうか。

確かに、ケチャップというとナポリタンとかオムライスくらいにしか使わないという認識をお持ちなのも無理はない。

「子供の頃は甘くて酸っぱいケチャップの味が大好きだったけど、年とってからはたま〜に食べればいいかなって…」と、昔を懐かしみながら遠い目で秋空を眺めてしまった方もいるかもしれない。

ナポリタンやオムライスの様にケチャップの味付けが前面にグイグイ出てくる料理は、確かに主張が強くてたまに食べればいいやとなるは当然だ。

しかし、実はケチャップというのは単体で使うだけではなく、醤油など他の調味料と合わせて使うことで料理の味の深みをグッと増してくれる、隠れた実力派の万能調味料なのだ。

僕は特に、料理にそれほど時間や手間をかけたくない自炊派単身生活者の皆さんの日常の料理に、もっと積極的にケチャップを使おう、ということを提唱したいと思っている。

ケチャップが調味料として優れている点

旨味成分が豊富

ケチャップの原料となるトマトには、旨味の素である「グルタミン酸」「グアニル酸」という二つの旨味成分が豊富に含まれている。

グルタミン酸は昆布や味の素と同じ旨味成分で、日本人には最も馴染みの深い旨味成分である。

グアニル酸は、干シイタケなどの乾燥させたキノコ類全般の他、海苔、ホタテ、ズワイガニ、ウニなどに含まれる旨味成分。加熱したり干したりして水分を飛ばすことでより旨みが深くなるらしい。ホタテの刺身よりも干し貝柱の方が凝縮された旨味を強く感じるのもこのためだ。

旨味成分というのは単体よりも、複数の成分を組み合わせることでより強く、奥深く感じるらしい。めんつゆには大抵昆布だしと鰹だしが組み合わせて使われているのはこの為である。

ケチャップにはトマトが持つグルタミン酸とグアニル酸という二つの旨味成分がギュッと凝縮されて入っているので、これを料理に少量加えるだけで奥深い旨味をプラスすることが出来る。

調味料として必要な「さしすせそ」が全て入っている

ケチャップには、和食の味付けの5つの要素である「さしすせそ」の要素が全て入っている。

その「さしすせそ」とは、

  • さ→砂糖(甘さ)
  • し→塩(しょっぱさ)
  • す→酢(すっぱさ)
  • せ→醤油(しょっぱさとグルタミン酸の旨み)
  • そ→味噌(       〃        )

である。

これらの要素を兼ね備えたケチャップは、1本あれば様々な調味料の役割を果たすことが出来る。滅多に使わない調味料をあれこれ買わなくとも、ケチャップを1本用意しておくだけで色々な料理の味付けが出来るのだ。

和洋中様々な料理に合う懐の広さ

豚コマ肉と玉ねぎとシメジを炒めてケチャップ1:醤油1で味付けした炒め物。仕上げにパルメザンチーズを振って

ケチャップを和食に使う、という概念は少し前の僕にはなかったのだが、実は醤油やめんつゆとの相性が抜群に良いということを知った。

ケチャップが合う和食は、

  • 肉じゃが
  • 肉豆腐
  • すき焼き煮
  • 煮魚
  • 照り焼き

などだ。

また味噌汁や豚汁などにケチャップを少量入れると美味しくなる裏技は近年紹介されて結構話題になった。

果たして和食に、甘酸っぱさの強いケチャップなど合うのかと疑問を持たれそうだが、ケチャップのツンとした酸っぱさは加熱することでマイルドになり、自己主張が弱くなる。言われなければケチャップが入っていることにさえ気付かないかもしれない。

中華でも、

  • 麻婆豆腐
  • 肉とナスのうま煮
  • もやし炒め 

などとの相性がとても良い。本来であればオイスターソースや鶏がらスープといった旨味を加える調味料が必要になるが、ケチャップがあればその代わりの役割を果たしてくれる。

ケチャップを使ったレシピについてはカゴメのサイトに沢山載っているので参考にして頂きたい。

ケチャップは減塩したい人の味方になる

僕らの年代になると、健康診断で高血圧を指摘されて、減塩の食生活に取り組んでいる方も多い。何を隠そう僕も2年前の健康診断から若干の高血圧を指摘されており、減塩を(少しだけ)心がけている。

料理は得意ではないけど、外食は塩分が多いから面倒だけど仕方なく自炊、という方もいらっしゃるだろう。

このような方にこそ、ケチャップを普段の料理にプラスして使うことをお勧めしたいのだ。

スーパーに行くと各種合わせ調味料がズラーっと並んでいるが、あれらはおしなべて味が濃く、塩気が強い。

その点、普段の料理に少量のケチャップをプラスすることで旨みが増す。旨味が増すことで、塩分をかなり控えめにしても物足りなさを感じさせない美味しい料理が出来るのだ。

もっと減塩したい人・糖質を抑えたい人におすすめの「ハグルマケチャップ」

とはいえ普通のケチャップには塩分も、そして糖分もそれなりに入っている。

真剣に減塩に取り組んでいる人、あるいは糖質を控えている人にお勧めしたいのが、和歌山の調味料メーカー「ハグルマ」から発売されている「食塩不使用ケチャップ」と、「50%減塩60%糖分オフ」のケチャップだ。

ハグルマ 食塩不使用ケチャップ

食塩・化学調味料・添加物(保存料・着色料・甘味料・増粘剤)不使用で、材料のトマトも3年以上無農薬無科学肥料不使用の畑でとれた有機トマトを100%使用している。塩分だけではなく糖質も15%オフされており、減塩製品によく使われるカリウムも不使用だ。ケチャップ好きだけど塩分控えているから…という方でも思う存分使える製品だ。

製品レビューには「無塩を感じさせない美味しさ」「トマトの甘味を感じてすっきりした味わい」「何度もリピートしている」と書いてある。

ハグルマ 糖類不使用(糖質60%、塩分50%オフ)ケチャップ

糖類やショ糖、果糖、ブドウ糖などの甘味料を使用せず、トマトそのものの甘さをいかした、糖質60%・塩分50%オフのケチャップ。
こちらも化学調味料・添加物不使用で、食物繊維を豊富に含んでいる。

ケチャップの甘酸っぱさがイマイチ苦手、という人にもお勧めできると思う。

製品レビューには、「普通のケチャップのようなパンチはないが優しい味」「濃厚なトマトソースのような味」と書いてある。他の調味料と合わせて使うのに最適だと思う。

まとめ〜普段の料理にケチャップをもっと積極的に使おう

このように、ケチャップはその色からして主張の強いチャラい目立ちたがりの調味料と思われがちだが、他の調味料とタッグを組めば、自身の主張は抑えめにしながら主役の食材の旨みを引き立てる、実は真面目で、いい奴なのである(調味料にいいやつはおかしいかもしれない)。

こんな優れた調味料をたまにしか使わないなんて勿体無い。普段の料理にもっとケチャップを積極的に使おう。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。