ミニマリストの僕の部屋の壁には何も貼っていない・床に何も敷いていない

「ミニマルライフ」を単身赴任生活で実践してはや5年半。今でもミニマルライフを存分に楽しみ、その恩恵を受けているが、僕のミニマルライフは時間の経過とともに緩やかに変化してきた。

具体的には調味料が増えた。元々料理好きということもあり、自炊の献立のローテーションにバリエーションが欲しくなったのだ。「今日は久しぶりに麻婆豆腐でも作るか」となれば、鶏ガラスープの素も必要になるし、オイスターソースも欲しくなる。単身赴任を始めた当初、数種類で始めた調味料類は今は15種類くらいになっている。

ただ、「自分の生活にとって本当に必要なものか」を十分吟味してから購入する習慣は変わっていない。

部屋の風景は、単身赴任を始めた当初と比べて、ポエングが加わったこと、洗面所に洗濯機が加わったこと、それくらいである。

僕の部屋の壁には何も貼っていない理由

僕の部屋の風景でずっと変わっていないのが、壁に何も貼っていない、あるいは掛けていないことだ。カレンダーも、家族の写真も、グラビアアイドルのポスターも貼っていない(高校生じゃあるまいし当然か)。時計も掛けていない。

なぜか。まず単純に賃貸住宅の壁に穴をやたらに開けるべきではないという考えがあること。

そして下手に部屋に何かを貼ることで、部屋が所帯染みてしまうのが嫌なのだ。

最強なのが年末にガス屋さんなんかからもらう、上半分は綺麗な風景写真で、下半分が1〜2ヶ月分のカレンダー、一番下に企業名が入ったカレンダーである。せっかく貰ったんだし、カレンダーはあったほうが便利だろうと部屋に貼ると、どんなにオシャレな部屋であっても一気に田舎の実家にしてしまうパワーアイテムだ。

僕の生活に於いて、職場はともかく自宅でカレンダーはそれほど重要じゃない。必要であればipadやスマホで直ちに確認出来る。

時計も掛けていない。これも慣れてしまえば何も不便を感じない。一時期壁に投影するタイプの時計の購入を考えたことがあるが、迷った末見送った。

壁に何かを貼ったり掛けたりすることをやめたことで、思いがけないメリットがあることにも気付いた。

時計を掛けていれば、電池がなくなったら新しい電池を購入しに行って、古い電池は指定のゴミの日に出さなければならない。これが意外と面倒なのだ。長野市は電池の回収が月に一度しかなく、うっかりこれを逃してしまった時の絶望感は筆舌に尽くし難いものがある(大袈裟かな)。

カレンダーは毎月めくって、年末になったら新しいカレンダーを掛けなければならない。めくったり年末に新しいカレンダーに変える時、画鋲がガバガバになって、近くに新しく画鋲を刺し直さなければなくなり、かくしてカレンダーの周辺はたくさんの画鋲の穴がボツボツと開くことになり「退去の時、不動産屋にケチをつけられて敷金が戻ってこないのではないか」とビクビクしたりする。

一つ一つは小さなものだが、たかが時計、カレンダーでも所持すればこうやって小さな面倒臭さ、ストレスというのは発生するものなのだ。

であればいっそのこと持たずに暮らしてみよう。これが僕の部屋の壁に何も貼らない原点だ。

部屋にも台所にも洗面所にも何も敷いていない

僕の部屋は全面合板フローリングだが、リビングにも台所にも洗面所にも何も敷いていない。幸いマンションなので断熱材がしっかり入っていると思われ、真冬でも床がそれほど冷たくならない。ラグなどの敷物がなくてもスリッパさえ履いていれば十分凌げる。これは有難い。

ラグは寒さ対策だけではなく、部屋の雰囲気を暖かく、柔らかくするという効果もあるが、掃除は大変だ。電気掃除機か、粘着タイプのコロコロでこまめに掃除する必要がある。たまには水洗いもしたい。清潔に保つのはなかなか大変だ。

また、台所や洗面所の水跳ねを気にして、マットを敷いている方もいらっしゃると思う。

しかしマットがあると、定期的に洗わなければならないし、掃除の時いちいちどかさなければならない。こまめに洗ってもやがて黒ずんで、見窄らしくなる。不精して洗わないでいると、ダニの温床になる。

なので僕は部屋に一切のものを敷く事をやめた。水が跳ねたら、直ちに拭き取るようにしている。この生活で5年半、不便を感じたことは一切ない。

物を買うと、便利とセットで面倒がもれなくついてくる

生活のちょっとした不便を解決するために、新しい物を買う。決して間違ってはいない。

しかし新しい物を自分の生活に導入することは、便利と一緒にちょっとした不便・ストレスももれなく付いてくる。また物の大きさだけ、自分の居住空間を狭くする。それと当然ながら、物を手に入れれば自分が汗水垂らして得たお金が減る。

自分の生活に8の便利をもたらしてくれることが期待できる物であれば、2の不便を承知でお金を払って買う。これはありだ。

しかしよく考えてみたら、便利と不便6:4、あるいは5:5くらいじゃないかなあということもある。そのような物に果たして自分の大事なお金を払って手に入れる価値があるのかどうか。

僕は元来ケチだから、そこの見極めが他の人よりシビアな自覚がある。そしてその結果、5年半の間で「これ買って失敗したなあ」という物はほぼ皆無である。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。