【単身赴任の自炊】食品の値上げから家計を守るポイント

この数年で、食品の価格は一気に上がった。

僕は食品販売系の会社に勤めているのでことさらに感じるのだが、値上げの流れは留まることなく、この4月も多くの食品・飲料メーカーが再び値上げを実施する。特に冷凍食品についてはほぼ全てのメーカーが値上げとなる。

数年前の値上げラッシュの初期の頃は、「原材料の値上げ・為替の影響」が値上げの主な理由だったのが、最近は原材料の値上げのほか、製造加工に関わるエネルギーのコスト・輸送費・人件費の上昇を理由に挙げてくるところが多い。

「人件費の上昇ということは、あなたの給与も上がったのか」と商談の際仕入れ先の営業マンに聞くのだが、誰一人として「はい、おかげさまで上がりました」という人がいないのが実に不思議だ。

いち消費者としてスーパーマーケットに行っても、米は高い、卵も高い、キャベツも高いで参ってしまう。

物の値段が上がることは仕方ないことだけど、僕ら一般庶民の所得がそれに合わせて直ちに上がる訳ではないので、近い将来の賃上げを期待しながら当面は自分の家計を防衛するしかない。

「食費を削る」というフレーズからは、なんとも悲壮感が漂い、やさぐれた気持ちになりそうだが、心掛け次第ではそれを楽しみながら、健康的な食生活にスイッチすることも可能だ。

今回は実際に僕が実践している、楽しく健康的な食費削減術についてご紹介したい。

食品値上げを乗り切るために僕がやっていること

1.高くなっているものは無理して買わない

少し前まで、トマトがとても高かった。小さいのが1玉200円くらいはした。僕はトマトは好きでいつも冷蔵庫に欠かしたことはなかったのだが、高い期間は無理して買うことをやめた。少し待てば、再び安くなることはわかっていたからだ。

今、トマトは安くなり代わりにキャベツが高騰している。高い間は無理してキャベツを買う必要はない。スーパーの青果コーナーを見渡せば、代わりとなる安い野菜はいくらでもある。

2.見切り品と上手に付き合う

閉店1時間前くらいのスーパーに行くと、肉や魚、惣菜などが10%〜半額くらいに割引されていることがある。僕は「スーパー大好きおじさん」なので、ほぼ毎日スーパーに行くが、見切り品がたくさんある日と、全然ない日がある。

狙い目は、夕方に急に雨が降ってきた日とか、大雪の日だ。夕方の客足が予想を下回り、多くの商品が余ってしまう。そうすると破棄するよりは売り切ってしまおうと、見切り品がたくさん出るのだ。

気をつけなくてはならないのは、安くなっているからといってあれもこれも欲張って買わないことだ。惣菜コーナーのコロッケが半額になっていたからといって、他のおかずがあるのにそれを買って、食べきれなくて捨ててしまったのでは元も子もないし、無理して食べてもメタボの原料を体に取り込むだけだ。なんのメリットもない。

見切り品の狙い目は肉だ。肉は1食分づつ小分けして冷凍して保存しておけるので、僕は見切り品を数食分まとめて買うこともある。ただし、ラベルに「解凍」と記載のある肉は、再凍結して解凍すると肉汁が出てしまいスカスカで美味しくなくなってしまう。買う時は気をつけなければならない。

野菜の見切り品は色が悪くなっていたり萎びたりしていることが多く、食べても美味しくない。いくら安くても美味しくないのを無理して食べるのは全然幸せじゃない。したがって僕は野菜の見切り品はほとんど買わない。

3.食事のメインボリュームを野菜にする

高くなったとはいえ、グラムあたりの単価で比較すれば一番安いのは野菜であることに変わりはない。

食費を抑え、かつ健康的な食事にするのであれば、食事のメインボリュームを野菜にすることだ。

僕は小松菜やほうれん草やブロッコリーを一把まとめて茹でたり、かぼちゃを蒸したりしたのを保存用器に入れて冷蔵庫に常備している。サラダは食べられる量に限りがあるし、冬場は体を冷やしてしまうので、加熱した野菜はお勧めだ。

4.腹八分目を心がける

僕と同世代の男子でメタボで悩んでいる人は多いが、そのような方と食事を共にすると、大体皆さんカロリーの摂取し過ぎのように見受けられる。若い頃と同じ感覚で、定食のご飯は大盛り、ラーメンだけでは飽き足らず、チャーハンや唐揚げを一緒に頼んだりしている。

それで内臓脂肪を取るお茶や漢方薬を飲んだりしているので、ご苦労様ですとしか申し上げようがない。

僕も30代の頃はお腹いっぱいになるまで食べないと満足出来なかったのだが、年齢とともに胃の疲れが残ることを感じたのと、お腹が出てき始めたので、これはやばいと腹八分目を意識するようになった。最初の頃はなんとも物足りない感じがしたのだが、1週間もすると慣れてしまい、胃腸の調子はよく、眠りも改善し、体が軽くなった感じがして、良いことづくめであった。

今でもジョギングの後でお腹がペコペコになるとつい大盛りのラーメンを頼んでしまったりはするが、普段は腹八分目を心掛けている。腹八分目を心掛ければ食べる量が減るから、食費は軽減され、さらに健康的な食生活を送ることが出来る。

腹八分目の習慣は、是非皆さんにもお勧めしたい。

 まとめ

食材の値上げはもうどうすることも出来ない。家計にとっては間違いなく逆境なのだが、逆手に取ればこれを機に生活力に磨きをかけ、健康的な食生活に変えることも出来る。

大切なのは今置かれている逆境を「面白がる」心構えだ。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。