春夏のアンダーシャツはモンベルのジオラインライトウェイトシャツが最強だ
皆さんは、ワイシャツ(正しくはドレスシャツだが、ワイシャツの方がまかり通っているので以下ワイシャツと書く)の下のアンダーシャツとして何を着ているだろうか。
僕自身は以前ご紹介したように、秋冬はモンベルのジオラインのミッドウェイシャツを主に使用している。その暖かさ、発散性、防臭性能といった機能には極めて満足しており、おかげさまでこの冬も無事に乗り切ることが出来た。今回はそんな僕が春夏はワイシャツのアンダーウェアとして何を着ているかについてご紹介したい。
ワイシャツの下に何を着るべきか、そもそも何も着ないべきか
ワイシャツの下にアンダーシャツを着るべきか、素肌に直接着るべきかについては今でも時々論争になる。本来ワイシャツは下着なのだから、それの下に更にアンダーシャツを着る必要はない、欧米人は皆ワイシャツは素肌に直接着ている、という意見を目にするが、少なくとも僕はワイシャツを素肌に直接着る勇気は無い。会社でワイシャツ一枚になった時、乳首が透けて見えるのではないかと気になって仕事どころではなくなってしまう。
しかし、ワイシャツの下のアンダーシャツの存在感というのは出来る限り消したい。僕の手持ちのワイシャツはほとんど白なので特にこの点には気を遣う。色柄付きの派手なTシャツが透けて見えるなどというのは論外だし、かといって昭和時代の親父みたいに白のランニングシャツというのも僕にとっては罰ゲームに他ならない。
そんな自意識過剰で尚且つ注文にうるさい僕が10年ほど愛用しているのが「モンベル」の「ジオライン・ライトウェイトシャツ」である。
モンベルのジオラインとは
ジオラインに使われている繊維はポリエステル製なのだが、この繊維が優れものである。表面に親水加工を施すことで汗を瞬時に吸収する一方、芯部は保水しない性質となっていることから汗を素早く広範囲に拡散し、素早く外に逃がしてくれる。汗をかいてもシャツが湿って不快とか汗冷えするということがない。使用するシーンに合わせてL.W(ライトウェイト・薄手)、M.W(ミドルウェイト・中厚手)、EXP(エクスペディション・厚手)、生地をメッシュ状に織り上げL.Wよりも更に冷涼性・通気性を重視したクールメッシュの4種類が用意されている。
僕が春夏に愛用しているのが、「ライトウェイトシャツ・半袖・Vネック」である。
モンベルのジオラインライトウェイトシャツが最強と思う理由
1.すぐに乾く
上記の理由でとにかく乾くのが早い。洗濯しても、天気の良い日であれば10分で乾くほどだ。したがってどんなに汗をかいてもすぐに乾き、ワイシャツの下は常にサラッとした状態を保ってくれる。
2.臭くなりずらい
繊維に銀イオンを発生させる成分が練り込まれており、臭いの原因菌そのものを減少させるため、汗をかいても臭くなりずらい。しかもその効果は半永久的であるという。おじさんにとってこんな心強いことはない。
3.肌触りが良い
肌触りがサラリとして柔らかく、とても着心地が良い。ポリエステルだがザラザラしたりツルツルしたりすることはない。良質なコットンを身につけているようである。
4.体にほどよくフィットする
シルエットはタイトで生地に伸縮性があり、体に程よくフィットするため、ワイシャツの下に来てもブカブカしない。ブカブカした下着のシルエットは誠におっさん臭いが、これはその心配とは無縁である。したがって会社帰りにジムや日帰り温泉に寄って人前でワイシャツを脱いでも全く恥ずかしくない。万が一、女性の前でワイシャツを脱ぐようなシチュエーションになったとしても女性を幻滅させる恐れはない(僕はそんな経験も予定もないけど)。ちなみに身長160cm・体重59kg・胸囲87cm・ウェスト75cmの僕はSサイズを愛用している。ジャストサイズの範疇だがちょっとタイトめ、といったところである。これは好みの問題だが、僕と近い体型で少しゆとりが欲しい人はMサイズの方が良いと思う。
5.ワイシャツのボタンを開けても襟元からチラ見えしない
これ、ノーネクタイでワイシャツを着るときにとても大事なことなのだが、シャツの一番上のボタンを開けた時に、襟元からアンダーウェアが見えてしまう、これはNGである。アウトドアメーカーの高機能Tシャツって、首元の開きが詰まったものが多く、チラ見えしてしまうリスクが高いのであるが、ジオラインにはそのような場面に対応したVネックがあり、これであればチラ見えの心配とは無縁である。まさに痒い所に手が届く気遣いではないか。
ジオラインシリーズで一番薄手で最も暑いシーン向けの「クールメッシュ」を1枚だけ持っているが、生地の滑らかさではライトウェイトの方が勝るのと、下の肌が透けてしまうのに抵抗があり、僕はライトウェイトの方が好きだ。ライトウェイトで綿の薄手の下着と同じくらいの厚さである。
決して安くはないがコスパは最高だ
僕の愛用しているジオラインは、ファストファッションの涼しい着心地がセールスポイントのアンダーシャツと比べると3倍近い価格である。しかしこのジオラインの快適性・耐久性はファストファッションのよりも間違いなく3倍以上である。したがってコストパフォーマンスでいえば間違いなくこちらに軍杯が上がる。
僕は何年も前から、テレビなんかでただ単純に安いものを「コスパに優れる」などと紹介されるのを嘆かわしい思いで見ている。「コスパに優れる」というのは「コスト(価格)に対してパフォーマンス(性能)が優れている」ということで、単純に安ければ良いというわけではない。
そういう意味ではモンベルのジオラインというのはアンダーウェアとしては決して安くはないかもしれないが、コスパに優れる製品である、というのは間違いない。