単身赴任の皆さんにおすすめしたい「ズボラ自炊」

食料品の値上げは、とどまることを知らないようだ。

僕の勤務先は業務用食品の卸売会社なのだが、この秋も値上げラッシュの様相だ。

何せ、この円安が続く状況では輸入品はどうしようもないらしい。さらに干ばつ、洪水、高温といった世界的な異常気象で、不作になる作物が相次いでいる。不作になれば物が足りなくなり、当然価格は上がる。今現在、オリーブ、トマト、カカオ、オレンジなどはかなり厳しい状況だ。

値上げになっても、僕らの給与が同時に上がれば何の問題もないのだが、そうはうまく行かないようだ。僕の勤務先の会社でも、折からの人手不足対策として、新卒や中途採用の給与はこの春から上がったのだが、既存の社員の昇給は後回しだ。ただし、来春には既存社員の給与体系も大幅に見直すとアナウンスがあった。ここでのポイントは「大幅に上げる」ではなくて「大幅に見直す」という点だ。

「大幅に見直す」って…。もしかしたら大幅に下がるという可能性もないではないが、ここは社長を信じて、来春を楽しみに待つしかないだろう。

そして給与が上がるまでは、自分の家計は自分で防衛するしかない。

単身赴任というのは一般的には家計面で見るとデメリットしかない。僕も含めて、どうやって単身赴任の生活費を抑えるか、というのは頭の痛い問題だ。

単身赴任の生活費を抑えたい場合、まず一番に取り組むべきことは「自分で自分の飯を作ること」と僕は何度も申し上げてきた。

しかし、「わかっちゃいるけどこれまで包丁も持ったことがないから怪我なんてしたら大変だし、そもそも仕事から帰ってきて疲れてるのに自炊なんかしてる場合じゃない」と、毎晩外食やテイクアウトや、コンビニ弁当で済ませてしまっている方もいらっしゃろう。

確かに、仕事で疲れて帰ってきてから、不慣れな自炊というのは気が重いだろう。しかし、そんな皆さんでもきっと長続き出来るのが、今回提唱する「ズボラ自炊」なのだ。

ズボラ自炊とは

全部自分で作る必要はない

自炊とはいっても、ご飯を炊いて味噌汁を作って、おかずまで全部自分で作る必要はない。

僕自身、炊飯器を持っていないのでご飯は毎日パックごはんをレンチンしたものだ。

おかずは時間と気力がある時は生の肉や魚を買ってきて料理するが、週の半分くらいはスーパーの惣菜売り場で揚げ物なんかを買ってきたり、冷凍やレトルトで温めるだけのおかずを買う。また、会社帰りにスーパーに寄ると、見切り品の刺身が安く手に入れられたりする。僕はこれもよく買う。

一方、冷蔵庫にはまとめて茹でた小松菜やほうれん草、ヘルシオで蒸したカボチャ(これが本当に甘くて美味しい)を野田琺瑯の保存用器で常備している。小松菜やほうれん草を一把茹でておけば、3〜4日は食べ続けることができる。

切るだけで食べられるトマトやキュウリなんかも頻繁に食卓に上がる。

僕は意識的に野菜を多く食べている。野菜のボリュームが多くなれば、食費を抑えることが出来るし、栄養バランスも良くなる。

料理法はシンプルでいい

僕はトンカツ用の厚切りの豚ロース肉を買ってきて、両面に軽く塩を振ってからフライパンで焼き、焼き上がったら醤油をジャっとかけて、仕上げにガーリックチップを振って出来上がりという「ズボラポークソテー」をよく作る。

もちろん、もっといろいろな調味料を組み合わせれば奥行きのある美味しさになることは知っているのだが、醤油だけでも実は十分に美味しい料理は出来るのだ。

少し手を加える元気があれば、醤油に砂糖を加えて「照焼」、ケチャップを加えれば「洋食屋のポークソテー」、少しの砂糖とチューブのおろし生姜を加えれば「生姜焼き」にもなる。

市販のタレを使ってももちろん良い。しかし不思議なもので、市販のタレはとても美味しいのだが、飽きる。醤油だけの素朴で少し物足りない味付けは、しょっちゅう食べても飽きがこないのだ。

料理したことがない人でも、肉を焼いて醤油をかける、これくらいは出来るんじゃないでしょうか?

レパートリーは少なくていい

作れる料理のレパートリーは、少なくていい。

料理を始めたばかりの人が陥りがちなのが、「初心者のための料理」などという本を買ってきて、レシピ通りにあれこれ食材や調味料を揃えたはいいが、気がつくと冷蔵庫は中途半端に残った食材や調味料で一杯になってしまい、「自炊って全然節約にならないじゃん」と愚痴をこぼすパターンだ。これでは本末転倒だ。

これを回避するには、料理のレパートリーは最初はあまり広げすぎないことだ。

僕は料理のレパートリーは5種類もあれば十分ではないかと思う。何せ街の定食屋の日替わり定食だって、月〜金曜日を5種類のおかずでローテーションなんてところは沢山あるが、誰も文句など言わないではないか。

レパートリーの一例として、

  1. ロース肉に塩胡椒してフライパンで焼いて醤油をかけただけのポークソテー
  2. 豚コマ肉とミックス野菜を炒めて焼肉のタレで味付けた野菜炒め
  3. めんつゆで豚肉もしくは鶏肉の小間切れとネギや適当な野菜やキノコを煮込んで冷凍うどんを入れたうどん
  4. 生鮭に塩胡椒してフライパンで焼いてバターと醤油をかけただけの鮭のソテー
  5. 目玉焼き

上記であれば10分もあれば作れるし、買い揃えておかなければならない食材や調味料の種類もミニマムで済む。参考にして欲しい。

まとめ〜ズボラ自炊こそ自炊を長続きさせるコツだ

自炊が出来るというスキルは、生活費を抑えることだけが目的ではなく、人が生きていく上でぜひ身につけておきたいことだ。

生きるために不可欠なスキルだから、大事なことは三日坊主で終わらせることではなく、長続きさせることだ。

そのためにはあまり張り切りすぎず、適当に手を抜きながらやっていくことだ。

ズボラ自炊だから特別美味しい訳ではない。しかし、逆に言えばカロリーや塩分は控えめに出来るので健康的だ。料理研究家の土井善治先生も、「普段の食事なんてのはね、そんなに美味しい必要はないんです」おっしゃっていたではないか。

先に述べた通り僕は外食産業相手の仕事をしているので、全ての単身赴任者の皆さんが完全自炊になってしまっては困る。外食も併せて楽しんで頂きたいと思う。自炊が普段の食事のベースになれば、外食がより楽しくなる。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。