【グローバルの包丁】ミニマルライフにぴったりのシンプルかつ高品質な包丁
単身赴任を始めてからもうすぐ2年、僕の自炊生活を支えてくれたのがグローバルの三徳包丁である。
これを勧めてくれたのは妻で、僕はそれまでこの包丁のことは知らなかった。いや、どこかの雑誌で見たことはある。しかししっかり認識はしていなかった。
東急ハンズのショウケースに飾られていたこれを見て一目で気に入った。
持ち手の部分までオールステンレスのミニマムで美しいデザイン。持ち手の部分には規則的なドットが穿たれており、滑り止めといった機能の他に視覚的にも効果的なアクセントとなっている。自分のキッチンにこれがあったら良いだろうなあと思わせる。
後で聞けば、持ち手の部分までオールステンレスの包丁はグローバルがパイオニアだと言う。しかも最初は日本国内向けにで販売したがからきしで、そこで海外で売り出した所大ヒットとなり、それを聞きつけた日本でも大ヒットという、僕のようなミーハーのハートをくすぐるエピソードを持ち合わせている。
ちなみに栃木の本宅には日本橋木屋の三徳、ペティ、刺身、出刃、菜切り、あとブランドは忘れたがこれもそれなりの価格のパン切りがずらりと並んでいる。普段はほぼステンレスの三徳しか使わない。
単身赴任先には包丁は1本だけと決めていたので、16cmの三徳包丁を選んだ。18cmの方が標準的サイズだと思うが、一人分の料理だしまな板もコンパクトサイズを選んだので、16cmの方が良かろうと考えた。
持ってみると、適度な重量感がある。
持ち手の部分もステンレス素材で、規則的なドットのおかげで滑りやすいことはなく、有機的なカーブの柄は手にスッとフィットする。
包丁の切れ味をアピールするのに必ず使われる熟れたトマトも、一度刃を当てて僅かに引けば、刃は躊躇うことなくトマトの皮に切り込んで行き、柔らかいトマトはその形を少しも歪めることはない。水分の多い種の部分もすぐにだらっと流れてくることはなく、ざらついた果肉の部分と瑞々しい種の断面が美しいコントラストを見せている。
本宅の木屋の三徳包丁は持ち手が木製で、使い続けていると継ぎ目付近の刃の部分にどうしても汚れが溜まってくる。その点グローバルは洗い残しが出にくいフォルムであるので、常に清潔である。
唯一、持ち手のドットに汚れが溜まるのではと考えたが、ドットは浅い球形くぼみとなっており、簡単に汚れは溜まらない。これを書くのをきっかけに良く観察したら、刃に近い部分のドットに少々汚れが付着していたので、使い古しの歯ブラシでゴシゴシこすったら簡単に綺麗になった。
包丁は、ある程度までは価格と品質はほぼ例外なく比例する。しかし1万円を超えたあたりからは切るという機能に関してはあまり差がなくなってくるらしい。あとは素人にはわからない切り心地とか、どこまで人の手がかかっているかの差なんだとか。
そしてこれは包丁に限らない話だと思うが、初心者だからと言って激安な包丁でいいや、という人は決して料理が上達しないし、料理をすることに楽しみを見出すことは出来ないであろう(←このあたり、意識高い系ぽいな)。
そのような点から考えて、このグローバルは包丁はこれ一本で賄おうという自炊ミニマリストには最良の選択だと思う。
嬉しいのは郵送による研ぎ直しサービスをやっているところだ。少数の良い道具を手入れしながら長く使う、という僕の理想を実現してくれるサービスを提供してくれる企業は本当に有難い。
本宅の木屋も良く切れるが、その印象はグローバルとはちょっと違う(ような気がする)。包丁マニアではないので、それぞれの特徴を上手くお伝えできる能力を持ち合わせていないのが残念だが、いずれ2本の比較インプレッションでもやってみたいと思う。
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