物持ちが異常に良い僕の洋服の中でも一番古いのはどれか検証してみた

僕は物持ちがとても良いと自分自身でも思う。

以前乗っていたイタリア車は修理しながら18年も乗ったし、本宅は築70年の古住宅をリノベーションして住んでいる。妻だって知り合ってから25年以上になるが、いまだに手放していない(読まれたら怒られるな)。

そんな僕がオフの日用の服を買う時の基準は、「最低でも5年は使えるかどうか」ということだ。

最低でも5年使うつもりで服を買う

5年間使えるとは言っても、単にほつれたり破けたりしないか、という物理面だけのことを言っているのではない。5年後に「ちょっとこれ着るの恥ずかしいな」と思いながら仕方なく着るのは我慢ならない。5年後も自分自身が満足して着られるかどうかが大切なのだ。

だから流行物とか新参のブランドにはまず手を出さない。手頃なファストファッションやショッピングモールにぶらっと行ってセール品を買うということもない。選ぶのは自ずと定評のある定番ブランドの、定番アイテムということになる。

何度も書いているが、僕のファッションの師匠は徳島にあるセレクトショップ、「Boysmarket」だ。

基本的には師匠の店で扱っているブランドを買うことにしている。それらは決して派手な高級ブランドではないが、いずれもきちんとした素材できちんとした作り方でものづくりをするメーカーで、流行に左右されない自我を持ち、使い込んでもみすぼらしくなるのではなく、使い込むほどにエイジングされ、格好良くなっていくものばかりだ。

「使い込んでくたびれるほどに格好良くなる」。師匠と出会うまでは服は買った瞬間の新品が最良の状態と思っていた僕にとって、この価値観はとても新鮮だった。

もちろん、長く着るつもりで買っても、「どうにも自分には似合わないなあ」と手放してしまう服もあった。しかし、一旦気に入ってしまえば、毎年その服を着られる季節になってクロゼットに掛けると嬉しくなってしまう。

最近、7〜8年前に撮った自分の写真を見返すと、「この服こんな前から持ってたのか!」と驚くことが多くなった。

そこで、僕の手持ちの洋服・洋品で、一番長く着ているのはどれか調べてみた。

長いこと愛用してる洋服用品選手権

INDVIDUALISED SHIRTS オックスフォードシャツ(中古で購入・入手後9年)

正統派アメトラスタイルには欠かせない、米国の名門シャツメーカーブランド「INDIVIDUALIZED SHIRTS」のサックスブルーのオックスフォードボタンダウンシャツ。がっしりした着心地のオックスフォード生地だが、僕の選んだスリムフィットは胸ボタンなし、ウェストやアームホールが細目の仕上げで若干ドレス寄りの仕立てでジャケットのインナーにも合う。

手に入れたのがおよそ9年前、しかもヤフオクで落札した中古品だ。おそらく製造から10年以上経っているがこれが実に頑丈で、こなれた感はあるものの、くたびれた感じは全くしない。今年の秋も一軍選手として活躍してくれるだろう。

JOHN SMEDREY クルーネックニット(使用期間約10年)

こちらも押しも押されぬニットの名門、英国王室御用達のJOHN SMEDREYのクルーネックニット。細い糸を細やかに編み込んだファインゲージニット、滑らかな肌触りと鮮やかな発色には定評があるが、デリケートそうな見た目とは裏腹にこれがまあ呆れるほど丈夫なのだ。カットソー感覚で気兼ねなくガンガン着ているのに、毛玉はほとんど出来ず、型崩れすることも首周りが伸びることもなく、鮮やかな発色のブルーも全く色褪せていない。もしかしたら死ぬまで着られてしまうのではないかと思うほどだ。

Patagonia ナノパフジャケット(使用期間8年)

2015年の冬を前に買って、9回の冬を共にした相棒。見た目はダウンジャケットに比べるとペラペラと薄くて、これで本当に本当に暖かいのかと最初は少々心許無く思ったが、実際に着てみるとこれが優れもので、安物のダウンジャケットと比べるととても暖かい。アウターとしてはもちろんのこと、嵩張らないので極寒の状況下ではイスマス・パーカの中にレイヤード(重ね着)として使うのもありだ。長野の厳しい冬もこれのおかげで暖かく過ごすことができた。

8年使ったが、どこも破れることもほつれることもなく、鮮やかなブルーも色褪せることがない。これからも冬の相棒として手放せそうにない。

パラブーツ・アヴィニョン(使用期間7年)

スニーカーよりは大人っぽく、ドレスシューズほど気取っていない、という絶妙なポジションのシューズ。スニーカーももちろん良いが、ちょっと洒落たレストランやホテルに行く時など、スニーカーではちょっとというシチュエーションはある。かといって仕事用の革靴を履いていくのも野暮というものだ。

そのような場面にアヴィニョンは打ってつけだ。僕はこの靴をスニーカー代わりとして、ジーンズはもちろん、Tシャツやショートパンツにも合わせる。

気がついたら7年愛用している。手入れさえきちんとしてやれば、甲のところに皺が入って格好良くエイジングされていくし、ソールが減ったら交換も可能なので一生履けるだろう。

まとめ

僕の買う服は定番ブランドの定番アイテムばかりだ。10年着てダメになったとしても、それを気に入っていたのであれば、大抵の場合同じもの(多少アップデートはされていたとしても)を新品で手に入れることが出来る。

そうすれば毎年何を買うかで悩む必要はないし、買い物で失敗することもない。

もはや一生ものに出会えたのと同じなのだ。こんな服との付き合い方、実に快適ですよ。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。