おじさん臭くも子供っぽくもない、40代の正しい「ショートパンツ」の選びかた

2023年夏。暑い。すごく暑い。こんな時期の休日は長いパンツなんて履きたくない。ショートパンツに限る。

しかし、街中でショートパンツ姿で歩く人を観察してみると、若い男子は格好良く履きこなしている人が多いが、中年以上となると、格好いいショートパンツ姿の人を見つけるのはなかなか難しい。

具体的には、いかにも休日のお父さんといった世帯染みた風情の人。あるいは逆に登校中の小学生みたいに子供っぽい印象になってしまっている人、などなど。ショートパンツって履いていれば楽なのだが、格好良く履きこなすのは結構難しいのだ。

スーパーや近所のラーメン屋にふらっと行くのであればダサくとも履いていて楽な方がいいが、ちょっとおしゃれなカフェに行く時は格好いいショートパンツを履きたい。そもそもダサいショートパンツだってカッコいいショートパンツだって同じくお金を払って買うのだ。どうせなら自分を格好良く見せてくれる方を選びたいではないか。

僕もこれまで何本かのショートパンツを買い、鏡に映った自分の子供っぽい姿、野暮ったい姿に失望を繰り返してきたが、最近になってようやくショートパンツの選び方のコツみたいのを掴むことができた。

もう少し早い時期にご紹介出来ればよかったのだが、遅ればせながら今回は僕が失敗を重ねて学んだ、中年男子のショートパンツの選び方のポイントについてご紹介したい。

ショートパンツ選びの最も大事な3つのポイント

我が家の「玄関スタジオ」で自撮りしてみた。シューズはショートパンツとも良く合わせる英国製「NPS」のデザートブーツ。

サイズ選び

これはショートパンツに限らず、あらゆる洋服に言えることなのだが、一番大事なのはサイズ選びだ。

多くのの日本人中年男子は本来のちょうど良いサイズより一つ二つ大きいサイズを選んでいる、と僕は考えている。そしてそれがなんとも言えない子供っぽさ、野暮ったさにつながっている。最近のトレンドはゆとりのあるサイズ感であるが、元々程良いゆとりのあるサイズ感で作られた服を、さらにオーバーサイズを選んだのでは大きすぎて、服に着られている感が出てしまう。

特にショートパンツを格好良く履きこなすには、ジャストサイズを選ぶことが必須だ。自分にはLサイズがちょうどいい、と思い込んでいる方でも、一度Mサイズを試着してみてほしい。見違えるようにシュッと格好良くなる可能性がある（僕自身の経験から）。

丈選び

サイズ選びと同じくらい大事なのが丈選びだ。これが中途半端に長いと、途端に野暮ったく、子供っぽくなってしまう。

お勧めは膝よりちょっと上くらいの長さだ。「膝小僧なんて小学生の時以来出したことがない」という方もいらっしゃると思うが、元々膝下の長さが短めの昭和生まれ世代は、中途半端な長さのショートパンツは足の短さを強調してしまう。思い切って膝のちょっと上くらいの丈の長さのを選んでみてほしい。　

ディティール

少し前に結構見られた、七部丈で裾を折り返すとチェックの柄が見えるパンツ。また、ポケットがたくさんついたワークパンツ的なショートパンツ。これを履いて許されるのはティーンエイジャーだけで、我々は決して選んではいけない。そもそもそんな小細工で洒落っ気を演出しようという下心がイケてない。シルエットやディテールはあくまでオーソドックスが鉄則だ。少々冒険したいのであれば、色で遊ぶのが良い。

すね毛の処理はするべきか

最近、ショートパンツ姿の若者を見ると、すねがツルツルで綺麗な人が多い。自分で剃っているのか、エステで脱毛したのかは分からないが、皆さんなんらかの処理をしているのだろう。

昭和生まれの中年男子は、すね毛の処理なんてしたことがないという人も多いだろうが、令和の時代、ショートパンツですねを人目に晒すのであれば、やはり最低限のすね毛の処理はしておいた方が良いと思う。実際、すねがボーボーとツルツルの男性、どちらが良いか3人の女性にアンケートを取ったところ、3人ともツルツルの方が良いという結果であった。ちなみに3人の女性とは僕の妻と二人の娘である。

ちなみに僕はショートパンツを履かない季節であっても、週末はプールに行くし、ジョギングもするのですねだけでなく、脇やお腹周りも通年処理している。

自分で手入れをする主な方法は、カミソリで剃る、バリカンで刈る、クリームで除去する、の3つがある。僕はバリカン派だ。バリカンは簡単だし、肌も痛めない。ツルツルにはならないが、よほど近づいて注意深く見られない限りは問題ない。週に一回、シャワーを浴びる前に浴室で全身の毛を刈る（羊みたい）。排水口に毛が詰まらないように、あらかじめ生ゴミ用のネットをセットしておく。

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