【HOKAクリフトン9】を買った。レビューと日常使いに向くかについて解説
この度、およそ3年ぶりにジョギング用シューズを新調した。
これまでジョギングシューズはずっとニューバランスを使い続けてきた僕であるが、今回の買い替えにあたり、ちょっと気になるブランドがあった。それが「HOKA（ホカ）」である。
「HOKA（ホカ）」とは
「HOKA」は2009年にフランスで発祥したスポーツシューズブランド。正式なブランド名は「HOKA ONE ONE（ホカ・オネオネ）」という。この非常にインパクトのある名前の意味は、ニュージーランドのマウイ族の言葉で「さあ飛ぼう」、「舞い上がれ」という意味らしい。HOKAを創業した当時の理念は、「過酷なロードレースでも最後まで競技者を守れるような革新的なシューズを作ること」。
その理念に沿って開発されたのが従来の常識を覆すぶ厚いソールや、ラウンドした靴底を備えた個性的なシューズであった。デビュー当時は「なんだこのシューズは！？」と皆の度肝を抜いたらしいが、HOKAを着用したアスリートが、トライアスロンやトレイルランの大会で華々しい結果を出したことで世界中で一気に注目され、他のメーカーもこぞって厚底のシューズを発売することとなり、ランニングシューズ界に革命をもたらしたすごいメーカーなのだ。
現在開発の拠点はアメリカのカリフォルニア州サンタバーバラに移っており、純粋なアスリートだけではなく、ファッションとしてのスニーカー市場でも大きな支持を集めるブランドに成長している。
僕が「HOKA」のシューズを選んだ理由
トレンドに疎い僕ではあるが、ここ数年スポーツ用品店のランニングシューズを冷やかしに行くと、一気に厚底の靴ばかりになっていることには気付いていた。そのパイオニアがHOKA ONEONEであることを知った時の僕の第一印象は、「変な名前のメーカーだなあ」というものであった（失礼）。しかしHOKAのシューズについて調べていくにつれて、ランニングシューズ界に革新をもたらしたHOKAを一度履いて走ってみたいという気持ちになったのだ。
「HOKA クリフトン9」とは
僕が今回購入したのは、HOKAの数あるモデルの中でも1番人気のスタンダードモデル、「クリフトン9」である。HOKAのラインナップの中でも軽さとクッション性のバランスがちょうど良く、日常のジョギングやウォーキングといったトレーニングから、初心者であればハーフマラソン・フルマラソンまで、これ一足で非常に幅広い場面に対応出来る。発売以来改良を重ね、2023年2月に発売された最新の「クリフトン9」は、クッションがより厚く（＋3mm）なり、より軽量化された。
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クリフトン9にはレギュラ幅ーとワイド幅の2種類がある。これは嬉しい。しかし店で試着した際、若い女性店員に「お客様に合うはワイドの方ですね」と言われた時、なぜか若干の恥ずかしさを感じてしまうのは僕の自意識過剰だろうか。僕の中のイケメン像として、背は高く、顔は小さく、そして足の幅は狭いという、妙な思い込みがあるのだ。
クリフトン9のレビュー
初めにお断りしておくが、僕は決してガチでストイックなランナーではないし、ランニングシューズマニアでもない。そんな素人目線ではあるが、難しいこと抜きで率直な感想を述べてみたいと思う。
履いて15kmほど走ってみたが、確かにこれまで履いていたニューバランスとは明らかに違う。「マシュマロのような」と例えられるが、マシュマロほどふわふわしていない。感想としては硬いアスファルトの上であっても、ゴムチップ舗装されたトラックの上を走っているような、しっとりした柔らかさだ。これさえ履いていれば、硬い舗装路の上で長時間ジョギングしても、膝や腰への負担は小さいだろう。
ソールが厚くて柔らかいが、足へのフィット感が優れているので、着地した時の安定感も問題ない。柔らかいソールの下に一枚しなやかながら堅固な薄いソールがあるような感覚だ。路面からのインフォメーションもちゃんと感じることが出来る。衝撃を吸収するので鋭い反発力は感じないものの、湾曲したソール形状のためだろうか、足を後ろに蹴り出した時、ぐーんと体が前に進むような感覚がある。
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まとめ〜日常使いにもレースにも使える心強い相棒
HOKAのクリフトン9をお勧めしたい人は、僕と同じく、運動不足解消に週末に軽めのジョギング、ウォーキングをしている方、あるいはこれから始めたいと思っている方、電車通勤をしているが週に何日かは数駅手前で降りて歩いてみようと考えている方など、日常生活にちょっとした運動を取り入れたいと考えている人だ。
クリフトン9に一つだけ望むことがあるとしたら、普段使い向けには真っ黒と黒白のモノトーンしかなく、落ち着いた色合いの種類が増えると個人的には大変嬉しい。
いずれにせよ、しばらくこのシューズと共にジョギングを楽しみたいと思う。
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