ようこそ単身赴任生活へ!

新年度が始まって初めての週末、この4月から新たに単身赴任を始めた方にとっては憂鬱な週末だったと思う。色々と足りない生活用品をホームセンターに買いに行ったりして、それでもまだまだ見慣れず居心地の悪い部屋で、明日からの仕事のことを思うと気の重さもひとしおであろう。
しかし、とにかく単身赴任生活は始まった。そして始まったということは終わりの日へのカウントダウンも始まったということである。
孤独な単身赴任生活ではあるが、それでも人生の貴重な一期間である。どうせなら少しでも単身生活を楽しんでしまおう、というのがこのブログの趣旨である。それにいざとなれば一人で生活していける能力を身につけることは必ず必要である。料理なんて奥さんに任せっきりだったという方がいれば、これは絶好の機会だ。簡単なもので全然構わないので、自分の飯くらい作れるようになろう。
僕自身、単身赴任生活をミニマルライフによって低コスト、家事に割く時間は最小限で楽しんでいる。興味があれば参考にしてもらいたい。
縁あって赴任した新しい土地である。初めはこれまでいた土地と何かと比較してしまうだろうが、必ず良いところがあるし、美味い飯屋がある。またいろいろな文化の違いがあるはずだ。赴任地にいる週末は家でゴロゴロばかりしていないで、外に出てみよう。あちこち開拓して、いつか家族を呼んでガイドしてあげよう。きっと喜ばれるし、パパの株も上がるはずだ。
まずは健康でいることである。連日ジャンクフードではすぐに体調に影響が出てくる。疲れやすくなるし肌も荒れるし体臭もキツくなる。意識して野菜と果物を多めに食べることだ。
特に一人で過ごす週末は寂しさが募る。これはどうしようもない。寂しさを紛らわせようとショッピングモールなんかに行くと、幸せそうな家族を見て余計に寂しくなる。でも実際一人で暮らしている人なんてのは、単身赴任に限らずごまんといるのである。寂しい時は「ああ自分は今寂しいモードの真っ只中だなあ」と客観的に見てみよう。そして寂しさを敵視せず、いっそのこと友達になってしまうことである。自分の心から湧き上がってくるものなのだから。
単身赴任生活を旅に例えれば、それまで一緒の列車に乗って旅してきた父さん(あるいは母さん)が途中で一人で降りて、別ルートで目的地を目指すようなものである。大阪から東京に新幹線で向かっていた家族のうち、お父さん(お母さん)だけ一人小田原で降りて小田急線で東京を目指すようなものである(この例え共感してもらえるかな)。
いつか東京駅で家族と再び落ち合えることを楽しみに生きていこう。そして折角である。家族と別ルートの旅を孤独と共に楽しもう。
以前も書いたが、単身赴任にメリットなんてものはないのである。様々な理由で単身赴任をリタイアする方もいる。所詮は仕事だ。自身や家族の心身の健康を犠牲にしてまで続けることはない。いざとなれば会社なんて捨て去る覚悟も必要だ。
一方僕も含めてまあまあ単身赴任生活を楽しんでやれる人もいる。どちらに転ぶかはわからないが、とりあえずこの春単身赴任を始めた方にエールを送りたい。
「ようこそ単身赴任へ!一緒に寂しがりながら楽しみましょう」