洗濯洗剤を液体から粉末に変えたら衣類の臭いの悩みが解決した
洗濯洗剤を液体から粉末に変えてからちょうど1ヶ月前。
実際に粉末洗剤を使用して何度か洗濯をしたのだが、たった1ヶ月であっても液体洗剤で洗濯した時と比べてはっきりわかる差が実感できたので、今回はそれについてご報告したい。
粉末洗剤に変えて実感した洗浄力の差
僕が購入したのは、花王の「アタック」の粉末洗剤である。アタックを選んだことに特別深い理由があるわけではない。ただ、アタックは僕が子供だった頃から実家で使っていた洗剤で、家を出て一人暮らしを始めてからも、結婚して洗剤が液体に変わってからもアタックが一番慣れ親しんだ洗剤であることは間違いない。単身赴任を始めてからもアタックの液体洗剤を愛用していたのだが、今回古い友人に久しぶりに再開したような気持ちで、ずっしり重い緑色のパッケージの粉末のアタックを手にした。
液体洗剤よりも粉末洗剤の方が実は洗浄力に優れる、という目から鱗の情報を得て手に入れた粉末洗剤であるが、購入した当初は粉末洗剤に対する期待がそれほど大きかったわけではない。
生活感あふれるデザインのパッケージを開封し、大きなスプーンで洗剤を計量し、洗濯物の上にふりかける。この感覚、実に久しぶりだ。
粉末洗剤に変えて2週間程度で、はっきりと洗浄力の差が感じられたのがタオルである。
ズボラな僕は、使い終わって濡れたタオルをついそのまま放置してしまい、生乾き臭を付けてしまうことがよくあった。この生乾き臭、一度付いてしまうと液体洗剤で普通に洗濯しただけでは決して落ちない。洗濯前にワイドハイターに漬け置きして置く一手間をかけてようやく臭いが取れる、という厄介者であった。
それが粉末洗剤で何度か洗濯しただけで、嫌な生乾き臭がついてしまったタオルが、ワイドハイターの力を借りずとも臭いがすっかり落ちたのである。
また白いタオルは洗濯を繰り返しても、徐々に黄ばんでくる。それが粉末洗剤で何度か洗ったところ、黄ばみが取れ真っ白に戻ったのである。これは洗浄力の他に、配合されている蛍光剤によるところもあると思われる。
中年男子の敵である加齢臭・ミドル脂臭にも有効
僕ら中年男子の忌まわしき敵、加齢臭とミドル脂臭。それらの主な原因となるのは酸化した皮脂や汗の中の乳酸である。
気をつけるべきなのは、皮膚の表面についた臭いの原因物質は風呂に入って洗えば落ちるのだが、服に付いた臭いの原因物質は普通の洗濯では落ち切らないということである。
風呂で一所懸命体を洗ってきれいにしても、着る洋服に臭い汚れが残っていたのではどうしようもない。これは僕の想像だが、自身の加齢臭に悩んでいる方の多くは、体そのものより衣服が臭っているのだと思う。
このような場合でも、粉末洗剤は液体洗剤よりも威力を発揮する。
液体洗剤と粉末洗剤の最大の違いが、液体洗剤のほとんどが中性であるのに対し、粉末洗剤のほとんどは弱アルカリ性である、ということである。
対する敵、皮脂汚れは酸性である。酸性の汚れにアタックするには、アルカリ性の洗剤が有効なのである。
臭いが気になるお年頃の僕ら中年男子には、粉末洗剤が強い味方になってくれるということは間違いない。
ただし、粉末洗剤にもデメリットはある。その洗浄力と商品によって配合されている蛍光剤のために、衣類の色落ちが若干早く進むようだ。ただし、僕自身は洋服なんて気兼ねせずガンガン着て洗濯して、色褪せてくたびれた方が格好良いという考えなので、全く気にしていない。
これは服の趣味の方向性によっても変わってくると思う。もしも色褪せさせたくないような衣類をお持ちの方であれば、それらには液体洗剤を使い、下着やタオルなど、強力な洗浄力が必要な衣類には粉末を使うといったように使い分けるのも手だと思う。
粉末洗剤は僕ら中年男子の心強い味方だ
ドラッグストアの洗濯洗剤売り場でも、主役を液体洗剤に奪われ、片隅で肩身が狭そうにひっそり並んでいる粉末洗剤。地味な存在ながら、その実力は決して侮ることが出来ない。ラーメンの具に例えたら長ネギ。丼に例えたら親子丼。俳優で例えたら小日向文世。車で例えたらスバル。怒られそうだが僕の独断と偏見で例えたらそんなところである。
テレビCMで盛んに放映されているのは、液体洗剤の「洗浄力」、「抗菌力」、「消臭力」である。一方粉末洗剤のCMなど今では見ることもないのだが、実はその洗浄力は液体洗剤よりも優れているなんて、痛快というか正直に教えてくれというか、複雑な心境ではあるが、間違いなく言えるのは粉末洗剤は臭い問題に悩む僕ら中年男子の心強い味方であるということだ。