【モンベル寝袋の普段使い生活5年目】寝袋を毎日使った場合の耐久性を検証した
睡眠を重視する僕が寝袋の普段使いを選択した理由
単身赴任を機に始めた、普段の寝具を寝袋にする、という実験的寝活(?)もこの4月で満4年が経過し、5年目に突入した。
僕は睡眠というのは極めて大事なものであると考えている。睡眠が不十分であれば当然昼間の仕事のパフォーマンスも良くなるわけがない。正確な判断が出来ないし、良いアイデアも浮かばない。車の運転も、機械の操作も非常に危険である。
従って目先のコストの安さに目がくらんで寝袋を選んだということでは決してない。なぜ僕が普段の寝具に寝袋を選んだのかということに関してはこちらをご覧頂きたい。
ただし自分の中でも実験的な取り組みゆえ、もしも「やはり寝袋の日常使いには無理があるな、やっぱり普通のベッドのほうがいいな」と思ったらすぐにベッドに切り替えようと最初に決めていた。
しかし寝袋は思いのほか快適であった。僕はもう一生寝袋で良いと思っている。本宅の妻も、僕があまりにも「寝袋はいい」というのに影響を受け、ベッドをやめ寝袋に切り替えてしまったほどである。
僕の愛用するモンベルの寝袋
僕の愛用しているモンベルの寝袋は、「ファミリーバッグ#1」(¥6,490)という商品である。これを2枚持っており、春秋はローテーションで、冬場は一枚に包まり、もう一枚を上に広げて掛けるという使い方をしている。この製品はマカロニのように、内部が中空になった形状のポリエステル綿を使用している。従って保温性が大変高く、ポリエステル自体は水分を抱え込まないので発散性も高い。寝ている間というのは結構な汗をかくものだが、あっという間に蒸散し常にカラッとしている。汚れたらコインランドリーで丸洗い出来、天日干しであっという間に乾くので、ダニとも無縁である。
何かの拍子に他人に、「僕は普段から寝袋で寝ているんです」と話すと、まず例外なく驚かれる。そして若干引かれる。「寝袋なんかでちゃんと眠れるのか」とか「体が痛くならないのか」と心配そうな顔をされる。
心配には及ばない。寝袋の下には「U.L. コンフォートシステム キャンプパッド50 180」(¥13,200)を敷いており、これのおかげで床の硬さや冷たさなど感じることはない。クッションの硬さが実に良い塩梅で、空気の量で自分好みの硬さに調節出来る。恐らく、寝心地自体はある程度高級なベッドと遜色ない程度のレベルをもたらしてくれているのではないかと思う。
ただし、高級なベッドとの1番の違いはその面積である。僕の愛用しているのは封筒型と言って普通の布団に近いものであるが、それでも大の字になって眠ることは出来ない。しかし実際、実際眠る時というのは大の字になるものだろうか。少なくとも僕は小さく縮こまって眠る方なので、これまで一度も問題に感じたことはない。ちなみに、どうしても大の字で眠りたいという方であれば、モンベルの封筒型寝袋は二つをファスナーで連結して2倍のサイズにすることも出来る。参考までに。
寝袋を普段使いした場合の耐久性はどうか
寝袋の普段使いを検討されている方が気になるのが、「寝袋を毎日使用した場合の耐久性」ではないだろうか。
寝袋というのはせいぜい年に数回の登山とか、キャンプでの仕様を想定されて作られているもので、毎晩使えばあっという間にダメになってしまうのではないか、と思われているかもしれない。僕自身もその点が一番心配であった。
結論から申し上げる。僕の愛用しているモンベルの寝袋に関しては極めて丈夫だ。2枚購入したがいまだにバリバリの現役だ。ただし、寝袋の下に敷いているパッドは昨年ダメになり、新しいのに買い替えた。これに関しては僕の使い方に問題があったと反省している。使い方さえ正しければもっと長持ちしたはずである。
寝袋に関しても流石に買った時と全く同じというわけではない。綿のふっくら感に関しては若干の劣化が見られる。しかし体感出来るような保温性・寝心地の劣化は感じない。もうしばらくは大丈夫そうである。生地が薄くなったり、ほつれたりすることもない。色の劣化もなく、相変わらず目が覚めるような鮮やかなオレンジ色である。
夏場は寝袋は暑いので使用せず、パッドにカバーをかけて直接寝ているが、年間240回くらいは寝袋で寝ている。従って4年間で約1,000回弱使用したことになる。それでもまだまだ現役なのだから、これは期待以上の耐久性、コストパフォーマンスである。これからも夜の心強いパートナーとして愛用していきたいと思う。
なお、寝袋と言っても様々なメーカー・製品があり、モンベルの半分以下の価格で手に入るものもある。僕の検証結果はあくまでモンベル製のものについてであることはお断りしておきたい。