【野田琺瑯のホーロー容器】をミニマリストの僕がおすすめする理由
自炊派単身赴任者の僕は野田琺瑯のホーロー容器を日常的に愛用している。
僕よりも先にこれを知っていたのは妻である。ライフスタイル系雑誌や、生活用品を扱う雑貨屋などでは人気の定番製品であった。結婚してから食品やおかずの保存容器として幾つか購入し、僕もその素朴でどこか懐かし佇まいを気に入り、少しづつ買い足してきた。
野田琺瑯とは
1934年の創業以来、琺瑯生産一筋でやってきたメーカー。
そもそも琺瑯(ホウロウ)とは鉄を溶接して土台を作り、そこにガラス質の釉薬を高温で焼き付けたもの。土台が鉄なので頑丈で、ガラス質のコーティングがしてあるので化学変化に強く、雑菌が繁殖しずらい。食品保存にはうってつけなのである。
琺瑯製造は手仕事で手間がかかるため、現在日本国内で最初から最後まで自社で製造しているのは野田琺瑯だけである。
当社はボールや皿、バケツやタンクなんかが主力商品だったらしい。
80年代にはカントリー雑貨ブームに乗り、文字入りのホーロー容器がヒットしたらしい。そういえば「SOLT」とか「SUGER」なんて書かれた琺瑯のポット、あったよなあ。
僕が愛用している真っ白な琺瑯容器の歴史は意外と浅く、2003年に「ホワイトシリーズ」として販売され、「グッドデザインロングデザイン賞」を受賞したり、多くの料理研究家がこれを使ったことで人気に火がついたらしい。
一人暮らしにおすすめの野田琺瑯は
僕は単身赴任を始めるにあたり、「レクタングル浅型S」という製品を一つ買った。
浅く小さめのバットの様な形で、茹でたほうれん草や小松菜が一把、ブロッコリーが一房ちょうど収まる、一人暮らしには誠にちょうどいいサイズである。大体いつも、冷蔵庫には茹でた青物野菜が納められたホーロー容器が入っている。
今回同じ「レクタングルS」をもう一つ買い足した。青物野菜の他にきんぴらを作ったり、多めに作ったおかずを翌日まで保存しておくためである。同じ大きさの容器であれば、冷蔵庫の中で重ねやすい。
一方味噌汁やスープなど、汁物を多めに作って保存しておく機会が多い方は深型を持っておくと便利だろう。
野田琺瑯のホーロー製品の魅力
シンプルで美しく料理が映える
ご覧の通り野田琺瑯のホーロー容器はなんの装飾もない。白磁色で、ポテンとした素朴でミニマルなフォルムである。しかし僕にはこれがなんとも美しく見える。なんの装飾もないので、茹でた青物野菜を入れただけでも絵になるのだ。料理研究家にこれのファンが多いことも納得だ。
調理器具・食器としても使える万能性
耐熱性があるので、このままオーブンに入れたり、直火にかけることも出来る。例えば冷凍ハンバーグとデミソースを入れて、上にチーズを載せてオーブンで焼けばチーズ焼きハンバーグが簡単に出来る。ご飯を平らに敷いて上からレトルトカレーを掛けて生卵とチーズを乗せて焼けば焼きカレーの出来上がりだ。出来上がったらそのまま食卓に出せば良い(容器の底が熱い時は直接テーブルに置かないように注意)。
但し、金属なので電子レンジでの使用は厳禁だ。僕はずっと昔、アルミ容器に入ったポップコーンを電子レンジにかけて壊してしまい親に死ぬほど怒られた苦い経験がある。
臭いや色が付きづらいタフさ
プラスチック製の保存容器だと、洗う際にスポンジで擦った細かい傷が付き、そこに汚れが蓄積してくる。またカレーなどを入れると、色や匂いがなかなか取れない。その点ホーロー容器は傷が付きづらいので色も匂いも簡単に落ちる。もしも擦っても落ちない汚れがついたら、塩素系漂白剤の水溶液を満たして一晩置いておけばスッキリ綺麗になる。
ずっと使える、ミニマルライフの良き相棒
こと食材の保存という機能だけであれば、100均のプラスチック容器でも十分である。しかし一つづつ丁寧な手作業で作られた、タフでシンプルで、研ぎ澄まされた美しさを持つ、こんな生活道具が自分の生活にあると嬉しくなってしまうではないか。
数は少しで良いから、ずっと使えるちゃんとした物が欲しい。僕のようなミニマルライフを志す者にとっては良き相棒になってくれている。
※付属のポリプロピレン製の蓋は傷がつきやすく、蓋だけの購入も可能だ。