【FILSON】一生の相棒になり得る、使い込むほどに格好良くなるバッグ
今回は、僕のオフの日用の唯一のバッグである、FILSONのトートバッグについて書いてみたい。
このバッグを購入したのは3年ほど前である。当時、オフの日用のカジュアルなバッグを探していた。
率直に言って休みの日にバッグが必要となる場面はそれほどないのだが、図書館に行く時、たまの趣味である乗り鉄に出かける時など、手ぶらではちょっと、という場面はある。そのような場面のためにやはり一つはオフの日用のバッグが必要だ。
FILSONを手に入れるまでは某アウトドアブランドのボディバッグを愛用していたのだが、デザインや色使いが派手で、40歳を超えた僕にはちょっと似合わなくなったと感じていた。
中年男子が持って恥ずかしくないバッグ選び
しかし中年男子がカジュアルで持って恥ずかしくないバッグ選びって難しいものである(これはバッグに限らずであるが)。
そしてちゃんと作ってあって、流行に長されず長く使える物を選びたい。たとえ壊れなくとも、3年経ったら「ちょっともうこれを持って歩くのは恥ずかしいな」というのでは困る。
そんななか、出会ったのが米国のブランド「FILSON」である。
FILSONとは
FILSONは、もともとは19世紀末にワシントン州シアトルで金の採掘作業員向けに作られた、極めて堅牢なワーキング・ウェアブランドである。劣悪な環境でも耐えうる最上の素材と頑強な作りで、採掘作業員だけではなく米国の森林警備隊、ハンター、木こり、冒険家に至るまで過酷な環境で働く多くの男たちに信頼され、愛されてきた。そのデザインは極めて無骨で男臭い。未だにメイド・イン・USAを貫いている。
「MIGHT AS WELL HAVE THE BEST」
「どうせ持つなら最上のものを」
これは創業者CLINTON C. FILSONの言葉であり、FILSONの製品作りに一貫したコンセプトだ。
僕が購入したFILSON
僕が購入したのはカーキ色のジッパー付きトートバッグ、「ラギッドツィル・トートバッグ・ウィズジッパー」という製品だ。
生地はヘビーオンスのラギッドツイル、ストラップにはブライドルレザーを使用している。
キャンバス生地にはオイルドフィニッシュ加工が施され、摩耗や水濡れにも強い。
ブライドルレザーには縫い付け部分にパッチ補強がされ、強度を上げているほか、デザイン上のアクセントにもなっている。
金色に輝く真鍮製のジッパーが無骨な雰囲気に華を添えている。
FILSONのバッグに惚れたポイント
この何とも無骨で男臭いフィルソンのバッグに惚れた大きな理由が、使い込んで草臥れていく程に一層格好良くなっていく(らしい)という点である。22オンスという太い糸に蠟を染み込ませたオイルドフィニッシュ加工の生地は、新品の時はかなりゴワゴワしている。これが使い込んでいくうちにだんだんこなれて、汚れて、色褪せるにつれ格好良さを増していく(らしい)のである。
僕にはファッションの師匠がいる。その師匠とは徳島にある「BOYSMARKET」というセレクトショップ(ファッション好きには有名な店だ)のオーナーで、お会いしたことはないのだが勝手に僕の師匠にしている。
師匠のライフスタイル・洋服に対する考え方に僕はすっかり影響されており、時々通販で洋服を購入している。FILSONを選んだのは師匠の影響が大きい。大きいというか師匠の影響そのものである。
師匠は「洋服なんて気兼ねなくガンガン着て、汚れたらガンガン洗濯して乾燥機にかけて、くたくたになった頃が一番格好良いんですよ」と僕に教えてくれた。もっとも、師匠が僕に直接教えてくれたのではなく、ブログの記事を読んだだけある。師匠がアップしていた25年使い込んだクタクタのFILSONはそれはそれは格好良いものであった。
嬉しいのは購入から何年経っても、レザーベルトが切れたりした場合、FILSONが修理に応じてくれるということだ。
これさえあればもうバッグのことで悩む必要はない
メーカーの姿勢として、短いサイクルで新しい商品をどんどん出し、消費するのではなく、人生の長い伴侶として使って欲しいという姿勢がある。これはミニマリストとしては誠に頼もしい。これ1ヶ持っていれば、とりあえずバッグに関しては心配することがなくなるのだから。
買ってから3年ほど経ち少しづつ馴染んではきたが、非常に丈夫でクタクタになるまでにはまだまだ時間がかかりそうである。
これはもしかして、本当に一生物になるかもしれないと考えている(僕の心変わりが無ければ、の話であるが)。