モンベルのスリーピングパッド(2代目)が4年半で寿命を迎えた
前にもご紹介した通り、僕は2018年に単身赴任を機に、寝具は初夏〜秋口以外はモンベルの寝袋を使用している。
寝袋だけでフローリングの床に寝るのは流石に厳しいので、下には同じくモンベルのキャンプ用のパッド(マットレス)を敷いている。
寝袋とキャンプ用パッドの組み合わせで、ベッドの広さには及ばないものの、寝心地自体は下手なベッドよりもよっぽど快適で、寒い日でもヒヤッとする感じがなく、中は自分の体温ですぐに暖かくなり、一方で発散性がとても良いので汗をかいてもジメジメすることがなく常にサラリとしており、丸洗い出来るので清潔でダニの心配もなく、コンパクトに収納出来るので小さな部屋でもスペースを有効に使えると、少々のデメリットよりもメリットの方が圧倒的に多く、もう一生寝具は寝袋にしようと固く心に決めている「ネブクリスト」なのだ。
寝袋は購入から7年半経った今でも破れることもなく(少々へたってきたような気はするけど)、未だ全然現役で使っているのだが、パッドの方は最初に買ったのが約3年でダメになってしまった。
これは僕の使い方にも問題があり、正しい使い方をしていればもう少し長く使えたはずだ。
2代目パッドにはカバーをかけて、皮脂などの汚れがつかないように注意を払った。
これで次は長いこと使えるだろうと安心していたのだが、当然のことながら物には寿命がある。つい先日、2代目のキャンプパッドの寿命が尽きてしまった。
先日、いつものように夜10時に寝ようとしたら(僕はとても早寝なのだ)、背中に違和感を感じた。なんだかパッドの背中に当たる部分だけが盛り上がっているような感触だ。寝袋がもたついているのかとポジションを直してみたのだが、やはり違和感は解消されない。
試しに空気を入れてみたら、背中の部分だけが大きく膨らんできた。

これは初代がダメになった時と同じで、内部で空気漏れが起きている。こうなったらもう修理は不可能で、寿命を迎えたと諦めるしかない。
キャンプ用パッドの寿命は
調べてみたら、空気を入れて使用するキャンプ用パッドの寿命は一般的には3〜5年と言われているようだ。
具体的には、修理不能な穴が空いて空気漏れを起こしてしまう、あとは内部で空気漏れを起こしてしまう、とふたつに大別される。
僕のように空気を入れっぱなしでほぼ毎日使っているような過酷な環境としては、十分に頑張ってくれたと思う。パッドも、「年に何回かキャンプで使われる程度と言われて出荷されたのに…買われてみたら毎晩毎晩使われて…もう疲れましたわ」と恨み言を呟いていたかもしれない。
キャンプ用パッドを長持ちさせるコツ
汗や皮脂などの汚れをつけない
特に皮脂汚れは大敵らしい。皮脂成分が中に浸透すると、内部の接着部分が剥がれ、内部での空気漏れにつながってしまう。僕は初代のパッドはカバーなしでそのまま寝ていたため、皮脂を浸透させて比較的短期間でダメにしてしまったという苦い経験がある。カバーをかけるのがベストだが、カバーがなければ頭の部分にはタオルをかけて使用する、もしも汗や皮脂がついてしまったら、なるべく速やかに台所用の中性洗剤を染み込ませたタオルで拭き取るか、柔らか目のブラシで優しく擦って汚れを除去させる必要がある。
空気を入れすぎない
空気を入れたパッドは常に内部が与圧された状態で、相当のストレスがかかっている。空気の圧力が高ければ、その分ストレスが強くなり、寿命を縮めてしまう。また寝心地も良くない。ちょっと少なめかなと思うくらいが寝心地も良く、内部のストレスも小さくすることが出来て結果的に寿命を長くことにつながる。
パッドの上を歩かない
パッドの上を歩くと、局部的に圧力がかかることになり、内部にストレスがかかり、これも内部の剥離につながる場合がある。パッドに入る時も足から乗るのではなく、お尻から乗るようにした方が良い。
新たに買ったのは

さて、壊れてしまった以上新しいのを買うしかない。
仙台市街中心部にあるモンベルストアに行ってみたら、僕の目を釘付けにしたのが、今までのパッドの2倍の厚みがある「キャンプパッド100」だ。僕が前回パッドを買った時は、50ミリが一番厚いパッドだったのだが、その後に発売されたらしい。50でも特に寝心地に不満はなかったが、100に興味津々。何せ僕は一日8時間は寝るロングスリーパーだから、1日の1/3は眠っているのだ。だからその環境にはこだわりたいと思っている。

50と100の価格差は8,000円程度で、これで2倍の厚みというのはお得ではないか。店頭で40分くらい迷った挙句、キャンプパッド100と専用のカバーを買ってしまった。合わせて約30,000円の出費となった。
キャンプパッド100の寝心地は
キャンプパッド100はキャンプパッド50と比べて厚さが2倍なのはもちろん、幅も10センチ大きくなっている。
実際に空気を入れて寝てみると、その寝心地の差は歴然だ。
50パッドも、その見た目よりも実際の寝心地はかなり良好で驚いたものだが、100になるとクッションのストロークがさらに深くなり、一番沈み込むお尻の部分でも、床までの間にたっぷりとした空間があるのを感じる。ちょっといいビジネスホテルのベッドと比べても遜色がない。
あとこれは蛇足だが、色がとても落ち着いた色合いで、これまでのアマガエルみたいな鮮やかな緑色と比べると、雰囲気に馴染みやすい。
まとめ
「もっと、もっと良いものが欲しい」というのはミニマリストとしての信条に反するが、眠りの環境にこだわりたい僕としては、これについては自分を甘やかしてもいいと思っている。
あと気になるのはこのパッドの耐久性だけど、大事に使って5年もてばまあ、十分元は取れるのではないだろうか。
100パッドが来てから夜になると、「もうすぐあの気持ちの良いパッドの上で眠れるぞ」と、いい歳してのび太君のように嬉しくなってしまう中年男子なのであった。


