車を断捨離して1ヶ月、僕の生活に起きた変化とは?

長野から仙台に引っ越して1ヶ月、通勤が車から地下鉄になったのを機に思い切って車を手放すことにした。

5年半長野での生活を共にした愛車のスバル・アウトバック2017年式。通勤に、日常の買い物に、月一回の栃木の本宅への帰宅に、そして休日の一人暮らしの寂しさを紛らわせるドライブに大活躍してくれ、気づいたら走行距離は10万キロを超えていた。長野での生活はアウトバックなしでは語れない。

10万キロ走ったアウトバックの買取額は?

長野から仙台への引越しが最後のドライブとなり、翌週に買取専門店を3軒回って査定してもらった。

どこも査定額は同じようなもので、最初の提示額は判で押したように85万円、「ギリギリ頑張ってなんとか100万」というところである。走行距離が少なければあと20〜30万円くらいは上乗せ出来たのかもしれない。

その中で、本来僕が払わなければならない4月分の自動車税も負担してくれるというリンゴマークの会社に売ることにした。店長は「おそらくこの車は海外に行くことになると思う」と言っていた。円安の今、国内で売るより海外に持って行ったほうが商売としては美味しいのだそうだ。外国に行ってもどうか末長く走り続けてほしい。



22歳の時に初めて自分の車を所有して27年、車大好きな僕から車を取り上げたらどうなるのか、ひきこもりになってしまうのではないか。不安と生活コストが大幅に減ることの期待とが入り混じった気持ちで過ごした1ヶ月であった。

車を手放して起きた僕の生活の変化

歩く距離が増えた

通勤に地下鉄を使うにあたり、駅から徒歩2分という好物件を見つけた。それでも実際には改札を通ってホームに降りるまで、大体5分くらいはかかる。さらに地下鉄を降りて会社に着くまでも8分くらいはかかる。

そうすると片道の通勤だけで1km近くは歩くことになる。会社帰りにスーパーに寄るのも、往復で800mくらいの距離を歩くことになる。

週末の趣味でジョギングを続けてきたので、歩くこと自体はさして苦にはならないが、歩く距離が劇的に増えたことは実感している。

ランニングコストがなくなって生活が楽になった

これまで、ガソリン代に月に1万円くらいはかかっていたのが一切なくなった。駐車場代の1万円、自動車保険の5千円、今の時期に払っていた自動車税の4万5千円もない。当然生活費が浮く。まだ車を手放して1ヶ月だからそれほど実感としては感じられないが、しばらく経てば実感として感じられるだろう。

ちなみに浮いたお金は僕のお小遣いになるということは一切ない。大学生の金食い娘の学費と生活費に消えていくのだ。トホホ…

運転に関わるちょっとしたストレスがなくなった

車を運転していると、ウィンカーなしに急に目の前に車線変更してくる車とか、信号が赤に変わったのに突っ込んでくる車とか、発車しようとしているバスに進路を譲らない車とか、ショッピングセンターの駐車場で横入りする車とか、他人に対する小さなストレスがどうしても発生する。

僕は執念深い性格なので、そういう出来事を結構長く覚えている。10年前に理不尽にトラックに煽られたことも、運送会社の名前までしっかり覚えている。

運転は楽しいが、こういう自分の中の優しくない部分・寛容でない部分を自覚すると、「ああ、俺は未熟な人間だなあ」と落ち込むのである。

車を手放したことで運転に関わるストレスから解放されて、とても気持ちが身軽になった気がする。

休日を若干持て余すようになった

車と車の運転が大好きな僕にとって、休日のドライブはこの上ない楽しみであった。

休日の午後、ふと思い立って「ちょっと出掛けてみっか」と車を走らせて、気づいたら100kmくらいドライブするのはザラであった。当然時間も、燃料費も消費する。

これがなくなったことで、週末の時間を若干持て余すことになった。

休日にじっと自宅にこもっていると気持ちが滅入るタチだったので、さてどうしたものかと考えていたのだが、慣れてくると自宅でじっとしているのも決して悪くないと思うようになった。

ドライブに変わる新しい趣味に挑戦してみようかと思っている。

まとめ〜車を手放すことを決めた時の清々しい気持ち

大好きな車を手放す生活なんて、一年前の僕は想像したことすらなかった。

仙台に転勤が決まって、地下鉄通勤になることになって、初めて車なしの生活を考えてみた。

「いや無理だろ、通勤は地下鉄だけど、大きな買い物とかどうするの?」「栃木の本宅に帰るのも車のほうが便利でしょ」と最初は車を手放せない理由を自分で並べ立てたのだが、実際にはカーシェアの拠点が目の前にあるし、栃木の本宅に帰るのだって新幹線のほうがよほど早い。



「思い切って一旦車を手放してみようか」という考えに至った時の重い荷物を下ろしたような清々しい気持ち、これは今でもはっきり覚えている。

そもそも車なんてその気になればいつでも再び所有出来るのだ。

しばらくは車なしの身軽な生活を楽しんでみたいと思う。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。