【ジオラインvsキャプリーン】冬用ベースレイヤーはどちらがいいか?
長野市中心部は先週(11月27日)、初雪が降った。長野市に来て4回目の冬到来である。
思い返せば家族で暮らしていた頃の冬は、冷たくなった手を妻や娘の襟に突っ込んでキャーキャー言わせて楽しんでいたものだった。今、冷たくなった手を自身の襟元に入れて自分でキャー冷たい!と叫んでも、全く幸せな気分にはならない。
単身赴任でぼっちで過ごしている以上、寒い冬を乗り切るには他人に頼らず自身で乗り切らなければならないのである。
寒さを乗り切るのに一番大事なのはアンダーウェア選び
寒い冬を暖かく過ごすために、一番大事なのは体に直接触れる下着選びであると思う。
僕が現在愛用している冬用の下着(上半身用)はモンベルのジオライン(ミドルウェイト)、モンベルのメリノウール(ミドルウェイト)、パタゴニアのキャプリーン(ミッドウェイト)の3種である。かつてはファストファッションのなんとかテックも試したことがあるが、着た瞬間は暖かくて良いのだが、汗をかくとじっとりと冷たくなり、またなぜかすぐに臭くなるので再び買うことはなかった。もっとも当時からは改良が重ねられているはずだから、今となっては相当良くなっているとは思うが。
アウトドアメーカーの下着は冬山登山などのハードなシチュエーションでの仕様が考慮されているため、価格は張るが価格なりの性能はきちんと持ち合わせている。そして僕の持っている3種類はそれぞれ長短の特徴を持っている。これくらいのレベルになれば明確な短所などないのだが、それぞれを比較して長所とあえて短所を挙げてみたいと思う。
1.モンベル・ジオライン(ミドルウェイト)
僕の冬用下着で最大勢力(3枚)を誇るモンベルのジオライン。主に平日にワイシャツの下に着ている。初めて買ったのはもう10年ほど前になるが、ほつれてダメになるとつい新しいのを買ってしまう。布地の厚みによって3種類のシリーズがあり、クルーネックやVネックなど、様々なスタイルが選べる。
長所
価格が手頃。生地の柔らかさ、暖かさ、発散性に優れ、汗をかいてもすぐ乾く。伸縮性に優れ体に適度にフィットし、ワイシャツの下に来ても嵩張らない。
短所
見た目はいかにもアンダーウェアチックで、これ一枚で人前に出るのは憚られる。もしも異性の前でワイシャツを脱ぐような場面に恵まれた時(そんなことは少なくとも単身赴任してからは一回もないが)、いまいちセクシーじゃない。生地は柔らかいが反面伝線しやすい。
2.モンベル・スーパーメリノウール(ミドルウェイト)
1枚だけ所有。特に寒さが厳しい日に着る。ジオラインより高価であるが、日常生活レベルではジオラインよりも優れるはずのその性能があまりわからず、増備はしていない。
長所
着た瞬間はジオラインよりも暖かさを感じる。ジオライン以上に柔らかく滑らか。発散性の良さはジオライン同様。
短所
乾燥機にかけられない。天然素材であるゆえ保管に気をつけないと虫に食われる。一昨年、最初に買った一枚は防虫剤なしで保管していたところボロボロに喰われて泣く泣く処分した。
3.パタゴニア・キャプリーン(ミッドウェイト)
これも1枚だけ持っている。主に週末に着る。ジョギングの時に着ることもある。
長所
これ一枚でジムに行ってトレーニングしたり、ジョギングに行ってもおかしくないクールなビジュアル。防臭性には一番優れる(ような気がする)。明らかにモンベルより長持ちする。
短所
生地に厚みがあるのでワイシャツの下に着ると若干嵩張る。着た瞬間の肌触りは柔らかくない。着た瞬間に暖かさを実感するという感じではなく、着た瞬間の印象は素っ気ない。長持ちするがその分高価で、全てのアンダーシャツをこれにするのはちと厳しい。
色々考えた末の結論は…
僕の知っているアンダーウェアはモンベルとパタゴニアだけであるが、どちらが優れているかと問われれば、これは本当に迷う。モンベルは安価でありながら肌触りが柔らかくて伸縮性があって、特にメリノウールは着た瞬間に幸福を感じられる。ワイシャツの下に着るには最適ではないかと思う。パタゴニアは着た瞬間は素っ気ない印象ではあるが、がっしりとして頼もしい感じがする。高いだけあって防臭性能や耐久性といった点ではモンベルより優れる。冬の休みの日は、ベターセータージャケットの下に着たり、このままジョギングはもちろん、途中でコンビニに寄ってもおかしくない。
率直に言って、どちらが優れるという結論を出すことは出来ない。僕のライフスタイルにはどちらも必要なのである。
しかし、これからもどちらも着続けることによって、また違う感想が出るかもしれない。その時はここでお伝えしたいと思う。