僕にとって一番好きな曜日と一番嫌いな曜日      

長野市内から見た北アルプスの風景

現在、日曜日の夜21時である。楽しい週末はあっという間に過ぎ去り、明日からまた仕事である。月曜日から面倒な案件が目白押しで、特に先週金曜日の夕方に勃発した問題の対処を明日の朝イチでやらなければならない。実に気が重い。

1週間の中で一番気分が沈むのはやはり日曜日である。これは「サザエさん症候群」に代表されるように、多くの人と共有出来る感覚だと思う。僕の場合は最も気が重くなるのはサザエさん症候群よりちょっと早い夕方16時頃である。この時間は大体スーパーで夕食の買い物をしているのだが、幼い子供を連れた幸せそうなヤングファミリーの姿を沢山見ると一層憂鬱になる。

思い返してみれば僕も今から10年前は一家で楽しく買い物したものである。もしかしたら目の前の若いお父さんも10年後は僕と同じく単身赴任先で寂しく1人で買い物をしているかもしれない。そう思うと少し嬉しくなる。そして家に帰って夕食を作る。料理好きな僕にとって料理は最高のストレス解消である。ちょうどサザエさんが始まる時間であるが、料理をしている間は憂鬱を忘れられる。

料理が出来上がって、ビール(といっても第3ビールであるが)をゴクゴクと飲み干す。酒は束の間、憂鬱を忘れさせてくれる。日曜日のルーティンである午前中のジョギングのお陰で、夕食が終わると途端に眠くなり、憂鬱を感じることもなく早い時間に眠りにつく。しかし、日曜日の夜というか月曜日の明け方は大体目覚めの悪い夢を見る。ふと気づくと、すでに日曜日の夜なのに、ものすごく遠い土地にいる。明日から仕事だから早く帰らないとならない。だけど終電はすでに出発しており、帰る手段はない。ああどうしようともどかしい思いに悶絶した気分の中で目覚ましが鳴るのである。

逆に、一番好きな曜日は何曜日だろうか。僕の場合は木曜日である。1週間も終盤に差し掛かり、今日明日と仕事をすれば休みがやって来る。僕は毎朝「めざましテレビ」を見ているのだが、毎週木曜日のレギュラーの「Hey Sey Jump」の伊野尾君を見るととても嬉しくなる。

週末目前の金曜日になると、週末を前にして結構面倒なことが舞い込んでくるものである。金曜日の午後は心穏やかに過ごしたいのだが、実際には心乱されるようなトラブルが結構起こる。そんな心配事を解決できないまま迎える金曜日の夜はあまりリラックスすることが出来ない。そんな心配事を紛らわせようとついつい深酒になってしまう。

若干の二日酔いで迎えた土曜日の朝は、まだ昨日の緊張感を引きずって若干テンションが高い。掃除をして洗濯を終えて午後になると、ようやく一息ついたリラックスモードに突入する。

日曜日の朝になると、土曜日に抱えていた緊張感も「まあ何とかなるさ」と開き直る気持ちになり、ゆっくりとコーヒーを淹れてからジョギングに出かける。腹ペコで帰って来て趣味の「安くて美味い店巡り」に出かけ、午後は図書館で読書である。程よく疲れて満腹で読書しているとついウトウトしそうになる。

しかしそれが終わると冒頭で述べたように「ああ、もう週末も終わりだ」と1週間で一番落ち込む時間に突入する。リラックスしているのだが、沈むのである。

日曜日はまさに「天国と地獄」なのである。

日曜日がいちばん嫌いなのに、日曜日を目前にした木曜日がいちばん好き、というのも我ながら矛盾した話だと思う。

そんな僕も、単身赴任を初めてから1人で過ごす190回目の週末をもうすぐ迎えようとしている。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。