「車なし・ミニマリスト・単身赴任」の僕の休日の過ごし方

単身赴任者が単身赴任先で一人で過ごす休日と言えば、ともすればなんとも孤独で味気ないものになりがちだ。
しかし、僕がこのブログでずっと言い続けてきたのは、「単身赴任先で一人で過ごす休日だって、人生の大事なひととき。孤独だし、使えるお金も限られているけど、それでも充実した楽しい時間を過ごす事を考えよう」ということだ。日曜日の夕方になって、はっと「俺はこの週末何をやったんだろう」と落ち込むのではあまりにも虚しいではないか(週末ぐらい何もせずぼーっと過ごしていたいんだ、という方もいるだろう。信念を持ってそのように過ごしている方を否定するつもりはない)。
僕は決して多趣味というわけではない。自由に使えるお金だって決して潤沢にあるわけではない。
そんな僕の数少ない趣味の中の一つが、気ままなドライブだった。昨年まで住んでいた長野にいた頃は、これといった目的地も決めずに、「とりあえず今日は北の方へ向かってみよう」なんていうドライブをよくしたものだ。1時間くらい車を走らせて、良さげな食堂を見つけて、ラーメン1杯食べて帰ってくる。これだけでも僕にとっては良いリフレッシュとなった。
しかし仙台への転勤を機に愛車を手放してしまったので、今はドライブという趣味をいつでも楽しむというわけにはいかなくなってしまった(月に一回くらいはカーシェアで車を借りて、運転技能の維持も兼ねてドライブを楽しんでいるけど)。
大好きな自動車を手放してしまった僕だが、最近はどうやって休日を過ごしているのかをご紹介したい。
①ジムで筋トレ

昨年の7月から近所のジムに通い始めた。
子供の頃から体を動かすのは大嫌いで、小学校の運動会なんて一年で一番嫌な日だった。
そんな僕だが、30代半ばになると、ひ弱な体型なのにお腹だけ出始めてきた。当時「LEON」なんかを読んで「ちょいワルオヤジ」に密かに憧れていた僕は、「この体型ではちょいワル親父どころか超カッコワル親父になってしまう」と危機感を感じ、急に思い立って腕立て伏せ、腹筋といった自重筋トレを始めた。最初の頃は腕立て伏せなんか10回くらいしか出来なかったと思う。そして翌年にはジョギングも初めた。
すると初めて数ヶ月すると、明らかに成果が見えてきたのだ。胸・腕に筋肉がつき、腹も少し凹んだ。
「俺の体にも筋肉あった!」ととても嬉しく思ったのを今でも覚えている。
仙台に転勤になってからは、退社時間が早くなり時間が出来たので、ジムに行くことを決心した。
決してゴリマッチョを目指しているわけではないので、小一時間くらい軽いトレーニングを行い、その後風呂に入り、サウナに入る。これが気持ち良い。むしろ風呂とサウナを楽しむことのほうが主目的になっているくらいだ。
それでも半年も経つと、これまた成果が目に見えて出た。今ではいわゆる「細マッチョ」のカテゴリーになんとかギリギリ入れてもらえる位にはなったと思う。
仕事でストレスを感じるようなことがあっても、ジムで体を動かし、サウナに入って汗をかき、家に帰ってビールでも飲めば「まあいいや」という心持ちになる。
心身の健全を保つために、もはや僕には欠かせない習慣になっている。
②街歩き

車を手放してしまったので、その分休みの日に歩く距離はぐんと増えた。街中をウロウロ歩き回って古い小路や建物を見つけるのがとても楽しい。
仙台に来て最初の数ヶ月は仙台の街中をあちこち歩き回ったものだが、3ヶ月もするとだいたい歩き尽くしてしまった。
そこで最近では鉄道に乗って仙台近隣の街に行き、駅周辺を歩き回って、その街で長いことやっている食堂で昼飯を食べる、といったことを楽しんでいる。実際、今年だけでも宮城県内の塩釜・松島・多賀城・白石・石巻といった街で街歩きをした。駅周辺の中心部はどこも寂れてしまい、おそらく郊外のイオンモールとか、バイパス沿いの量販店の方に人の流れは移っているのだろうが、そうやって今は寂れたがかつての賑わいの名残を残したようなシャッター街も、これまた趣があって僕は大好きなのだ。
これからやってみたいのは、寂れた駅前の街の居酒屋でおでんを肴に熱燗を軽く飲んでから帰る、ということだ。これは車では決して味わえない楽しみだ。
③ジョギングサークルに入った

ジョギングを習慣にしてもう15年くらいになる。
これまでずっと一人で走っていたのだが、仙台に来てから仕事の取引先の人も僕と同じくジョギングをしていることを知り、「今度大会があるから僕の所属しているサークルで一緒に出場してみませんか」と誘われた。
他人とのコミュニケーションがあまり得意でない僕はあまり気乗りがしなかったが、そのサークルの人たちがとても気さくで、初めて会う僕にも親切にしてくれたので、大会以来毎週日曜日の朝に行われるトレーニングにちょくちょく参加している。トレーニングと言っても公園に集まっておしゃべりしながら公園内の3kmくらいのコースを走って、もっと走りたい人はもう一周走って、帰りたい人は帰る、という実にお気楽なトレーニングで、僕にはこれくらいがちょうどいい。
このサークルに入ったお陰で今年は4つの大会(ハーフ・リレーマラソン)に出場出来た。
コミュニケーション下手とはいえ、単身赴任をしていると土日の二日間、誰とも全く喋らないなんていうこともよくある。そうすると孤独感が深まり、ますますコミュニケーション下手になるような気がする。これは不健全だ。
仕事とは関係のない、いわば利害関係のない人たちとたわいのない会話を交わす時間は、決して悪くないし、コミュニケーションのトレーニングも兼ねて楽しんでいる。
まとめ
とまあ、最近はこんな感じで週末を過ごしている。
車がない生活には慣れたとはいえ、車好きの僕にとってはやはり味気ないものだけど、二人の子供を大学に通わせている身としては、通勤で車を使わない以上、週末のドライブや買い物のために車を所有するのは贅沢というものだ。
なければないで新しい休みの過ごし方を見つける。それまでの自分には気づかなかった自分の意外な適性が見つかったりして、これはこれで面白いものだ。
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