【ミニマリストの冬支度】あれこれ買わずに冬を快適に過ごすためのポイント

11月、晩秋である。自宅マンションから見える近所の公園の木々は美しく色付き、遠くに見えるアルプスの山の頂上付近は早くも所々白く雪を冠っている。

長野の秋は本当に美しい。

長野で迎える秋も5回目だ。来年もいられるかはわからないが、せいぜい長野の秋を楽しもうと思う。

そして当たり前であるが、秋が終われば厳しい冬がやってくる。

冬は嫌いではないが、寒いのは嫌いである(矛盾してるかな)。そしてミニマルライフを楽しむ身としては、出来るだけあれこれ買い足さずに冬を快適に過ごしたい。一人暮らしミニマリストとして5回目の冬を迎えようとしている僕が、これまでの経験で実感したことをご紹介したい。

ミニマルライフで冬を乗り切る工夫

まずは部屋選び

僕が住んでいるのはワンルームのマンションだ。決して高級な物件ではないのだが、断熱材はしっかり入っていると思われ、しかも南向きで日当たりも最高である。真冬の外はマイナス数度という環境でも、室内はエアコンをつければすぐに暖かくなり、フローリングであるが裸足でもヒヤッとしない。単身赴任の部屋探しの際、もっと安い物件もあり、今住んでいる部屋は予算の上限ギリギリだったのだが、この部屋を選んで本当に良かったと思っている。

学生時代住んでいた安アパートは冬になるとしんしんと底冷えがして、フローリングは氷のように冷たくなり、体の芯がすっかり冷えてしまった。今、当時のことを思い出すと、「とにかく冬はいつも寒かった」という記憶が真っ先に思い起こされる。

確かに木造アパートに比べるとマンションは家賃が高い傾向にあるが、僕くらいの年代になると体を冷やすのはNGだ。家賃が安いからといって風邪を引いてしまってはどうしようもないし、常にエアコンやストーブをガンガン動かす必要があるようでは、電気代や灯油代の方が却って高くつく可能性だってある。

家賃や諸費用の安さだけで飛びつくと、冬になって後悔する危険性がある。部屋探しの際、不動産屋に「断熱対策がしっかりしている物件」と希望を伝えれば、それに沿った物件を紹介してくれるかもしれない。

すでに寒い部屋で単身生活を始めてしまっている人にとってはすぐに引っ越しというのは困難だと思うが、次に引っ越しする機会があれば、あるいはこれから単身生活をする可能性がある方は、冬暖かく過ごせるか、という点を是非部屋選びの条件に加えて欲しい。とても大事なことだ。

アンダーウェア選び

寒い中での服装、その中でも大事なのは下着であると僕は考えている。

僕がもっぱら愛用しているのはパタゴニアやモンベルといったアウトドアメーカーのアンダーウェアだ。

かつてファストファッションの「汗の水分を熱に変える」というアンダーウェアを試したことがある。これは着た瞬間は確かに驚くほど暖かいのだが、暖かいが故に少し動くと汗ばむ。そうするとその汗が中でじっとりとしてなかなか乾かず、今度は逆に体が冷えてくる。最新モデルではその点が改善されているのかもしれないが、少なくとも僕には合わなかった。

その点、アウトドアブランドの高機能アンダーウェアは汗を瞬時に発散してくれるので、汗をかくような場面でもサラッと乾燥した状態を保ってくれる。着た瞬間は素っ気ない印象だが、着ている間中体を冷えからしっかり守ってくれる。

僕がアンダーウェアに求めるのは、「体を暖める」ことではなく「体を冷やさない」ことなのだ。

価格はファストファッション製品の3倍以上はするが、機能的な満足度も、耐久性も3倍以上はあるから、結果的には高コスパな買い物となる(個人的感想)。

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エアコンの使い方

これは以前、電気屋の店員のお兄さんから聞いた技である。

真冬の夜、仕事から帰ってきて、冷え切った部屋を一気に暖めるべくエアコンを最大の出力にしてスイッチオンにする、このやり方は電気の消費量が非常に大きいのだという。

冬でも晴れた日であれば、日中の部屋の室温はそれなりに上がる。せっかく上がった室温が下がらぬうちにエアコンをタイマーで起動させ、暖かい状態をキープしておく。その方が消費電力が少なくて済むそうだ。

冬期間の電力消費のピークは夜の7〜8時頃らしい。多くのサラリーマンが家に帰宅する時間帯である。その時間にエアコンの消費電力を抑える使い方をすることで、電力の逼迫回避に貢献することも出来る。

日中、出来るだけ太陽光で部屋を暖めておくために、天気の良い日は厚いカーテンは開けて、レースのカーテンだけにして出掛けよう。

一番大事なのは寒さに強い体づくり

今から十数年前は、日常的に運動をするということが全くなかった。冬になると手足の指先が冷たくなり、風呂に入って温めても、寝る頃にはまた冷えてしまうという有様であった。

それがいずれも軽めながらジョギングや水泳や自重筋トレをしている今は、手足の冷えが全くなくなった。流石に寒い中でジョギングをしていれば冷えるが、すぐにポカポカと温まる。血流が良くなったように思う。

やはり体を動かすということは、とても大切なことなのだ。

食べ物も大切だ。

冬が旬の野菜、ニンジン、ゴボウ、レンコン、カブ、ネギ、小松菜などは体を温める効果がある。また、体を温めるエネルギー源となる炭水化物も必要だ。

さらに、ヨーグルトや納豆、漬物といった発酵食品を食べることで、腸内の善玉菌を増やし、免疫力を高めることが期待出来る。

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こうやって挙げてみると、いずれも冬に食べて美味しいものばかりではないか。やはり旬の食材を食べるということは、理にかなっているのである。

一番大切なのは、まずは自らの体を寒さに強くすることだ。寒さに強い体づくりというのは、間違いなく全般的に健康な体づくりと同じということだ。

まとめ〜しっかり備えて、せめて体は暖かく乗り切ろう

僕は冬を快適に過ごす為には、断熱性がしっかりした部屋選び、高機能なアンダーウェア選びなど、ある程度の初期費用が必要だと考えている。ここをケチると、結局それでは事足りなくて、あれこれ買い足したり買い直したりと、お金も時間も余計にかかり、結局損をしたということになってしまう。

また、室内でじっとしているのではなく、積極的に外に出て体を動かす努力も必要だ。先に述べたように寒さに強い体作りは心身の健康を保つという面でも大きな効果がある。運動すればご飯が美味しく食べられるし、夜もぐっすり眠れるだろう。仕事のパフォーマンスだって上がる(かもしれない)。

冬が寒いのは当たり前。しかしこの歳になって常に「寒い寒い」と言いながら過ごす冬は想像するだけでわびしく、寒々しいではないか。体が暖かければ、一人で過ごす冬も結構楽しんで過ごせるものである。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。