軽井沢の新スポット「Karuizawa Commongrounds」に行ってみた

先日、軽井沢の中心部からちょっと離れたところに3月にオープンした複合施設、「Karuizawa Commongrounds(軽井沢コモングラウンズ)」にドライブがてら行って来た。

と言っても今回が初めての訪問ではなく、3月のオープン直後にも行ったので今回は2回目の訪問である。前回はオープン直後で混み合っており、じっくり見ることは出来なかったのだが今回はじっくり見ることが出来たので、軽井沢の新たなスポットであるこちらを僕目線でご紹介したい。

「Karuizawa Commongrounds」とは

もともとこの敷地は青山学院女子短大の中軽井沢寮であった。ここを蔦屋書店を運営する「カルチャ・コンビニエンス・クラブ」が入手し、もともとの地形や樹木を生かながら、寮の建物をリノベーション。この建物を「軽井沢書店 中軽井沢店」をとし、これを中心として周囲に各種店舗、飲食店、インターナショナルスクールを配置し、書店の2階には「コワーキングスペース」も設け、軽井沢で暮らす人々と軽井沢を訪れる人たちの新たな交流・学び・憩いの拠点として作られた施設である。

エアストリームを改造したレンタルルームもある。乗ってみたい…

Karuizawa Commongroundsの魅力

もともとは大学の寮だった場所なので、国道から入ったちょっとわかりづらい場所にある。周りは住宅街で、すぐ隣に新幹線の高架が走っていたりと、軽井沢の雄大な自然の中、というシチュエーションではない。目立つ看板もないので、僕も最初の訪問時はちょっと迷った。

敷地も駐車場も決して広くはない。商売を行う場所としては、必ずしも良い場所とは言えない。しかし、ここは決して多くの人を呼び込んで、たくさん消費させることが目的の場所ではない。この施設の目的を果たす場所としては、ちょうど良いのかもしれない。

駐車場に車を停め、敷地に足を踏み入れると、書店の建物を頂点とする緩やかな丘のような地形となっている。元からあった大きな木々が程よく視界と日差しを遮り、これらのおかげでまるで広い林の中にいるような感覚に陥る。ウッドチップが敷かれた柔らかい遊歩道を回遊すると、木造の小さな小屋が点在し、洒落たデリカショップ・ワインショップ・飲食店が入っている。どの店も若い人達が中心となって運営されている。

書店内の洗練された空間に並ぶ本たちのチョイスがこれまた洗練されている。アートや建築、自然科学といった専門性の高い分野の本のほか、料理本や児童書も取り揃えている。どれも安くはないが、選び抜かれた美しい本たちが並ぶこの空間にいると、普段猫背気味の僕も思わず背筋が伸びる。

アウトレットやハルニレテラスや旧軽井沢は、いかにも気合を入れて着飾ったような人たちが多くて、「よそゆき顔の軽井沢」といった感じであるが、ここに集まる人たちは気取らない普段着の地元住民という感じの人も多く、(それでも一見して上質だというのがわかるような人が多いのは流石に軽井沢だ)、よそから来た人も変に気取ることなく、リラックスして過ごすことが出来る。

那須の名店、shozo coffeeが軽井沢に上陸!

普段は新しいスポットにはほとんど興味を示さない僕が、2ヶ月の間にここを2度も訪れたのには訳がある。それは書店の中に入っているカフェだ。このカフェこそ、僕の地元である栃木県の那須塩原市にある、カフェのパイオニア的存在、「shozo coffee」なのだ。shozo coffeは栃木県に2店舗、都内に1店舗、福島県白河市に1店舗展開しているが、今回初の長野進出となる。長野に単身赴任した5年前、「長野にshozoが出店したら最高だなあ」と妄想していたのだが、その妄想が実現したのだ。

実はshozoさんは僕が栃木にいた頃、仕事でお世話になっており、3月に訪れた時は僕が担当していた那須店の店長をずっとされていたMさんが店頭に立っておられ、本当に久々の再会となった。自分のことなんて覚えているだろうかと思って声をかけたら、Mさんは僕の顔を一目見るなり、「Sさん!?久しぶり〜」と声をかけてくれた。感激である。今回の訪問時は残念ながら不在であったが、shozoのちょっと濃いめの美味しいコーヒーを、軽井沢で頂いた。

那須から遠く離れた(実際にはそこまでは離れていないのだが)軽井沢で飲むshozoのコーヒー。那須を思い出し、思わず涙が込み上げる。まるで井沢八郎の「ああ上野駅」である(流石に古いかな)。

ちなみにshozoで人気なのはスコーンである。shozoを訪れた際にはぜひ買ってみてほしい。

まとめ

アウトレットやハルニレテラスのような賑やかさ・華やかさはないが、静かに落ち着いて軽井沢の時間をすごしたいという方におすすめしたい場所だ。従って団体でワイワイいくようなところでは決してないし、わんぱくな子供を連れていくのに相応しい場所ではない。

まだ空いている建物もあったので、どんなお店が入るのか実に楽しみだ。またここを利用して地域住民が交流出来るイベントやマルシェなども計画されているらしく、ここが新たな地域のコミュニティの拠点、そして僕のような訪問者にとっても軽井沢の飾らない一面に触れられる魅力的な場所になっていくことだろう。

また今度、shozoのコーヒーを飲みに行こう。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。