単身赴任をちょっと長い旅のようなものだと考える

今日は勤労感謝の日。3連休を利用して栃木の本宅に帰って来ている。

栃木に帰ってくる度に感じるのが、「栃木は空が広い」ということである、特に南側には関東平野が広がっており、高い建物も無いので、空が地平まで広がっているように感じるのである。一方長野は市街地近くまで山が迫っており空が狭く感じる。しかし、慣れてくるとこの山に囲まれた感じが実に落ち着くのである。

今日は妻は朝からパートの仕事に出た。2人の娘はもうすぐテストだから今日は勉強すると言っていたが9時を過ぎてもまだ寝ている。

単身赴任を始めて3年目にもなると、この家からすっかり自分の匂いみたいなのが消えてしまったのを感じる。仕方ない、この家で過ごすのは1ヶ月の間のせいぜい2〜3日なのだから。

単身赴任先では掃除をしたり洗濯をしたりとやらなくてはならないことが色々あるが、本宅ではすでに掃除は妻が済ませているし、洗濯もしてくれた。僕はこの連休は切れた蛍光管を交換し、窓ガラスを磨いて、夕食の支度を手伝った。あとは特にやることがない。自分の家でありながら他人の家にお邪魔しているような、若干の手持ち無沙汰感を感じる。

いずれこの家に帰ってきたいとは思っているが、それがいつになるかはわからない。もしかしたら来年かもしれないし、10年後かもしれない。帰って来られる頃には、子供は独立して家を出ているかもしれない。

仕方ないことだ。誰もが、時間の流れに同じ速度で流されていくのだ。

単身赴任はちょっと長い旅のようなものだと思っている。だから、いつでもすぐに帰ってこられるように身軽でいたいと考えている。単身赴任先でデンと居場所を構えてしまうと、なんだかいつまでも帰ってこられない運気がついてしまうような気がするのである(あくまで個人的な考えである)。だから僕にとって単身生活がミニマルライフというのは必然なのである。

単身赴任生活も、いつかは必ず終わりが来る(来なきゃ困る)。実際色々大変なことや辛いことはある。当然、自分だけではなく本宅の妻や子供にもあるだろう。だからと言って、親父が「単身生活が辛い、嫌だ」とため息なんかついていたらどうだろう。残された家族はいっそう不安になるだろう。単身赴任期間だって貴重な人生の一期間である。日常の中にささやかな楽しみを見つけて暮らしたい。

ただ、所詮は生身の人間である。頑張り過ぎて限界を超えると心身の不調をきたす人もいる。そうなったら仕方ない。いざとなったら仕事なんてさっさと捨てる覚悟も必要である。

さて連休も終わりが近づいてきた。寅さんよろしく、「ちょっと行ってくらあ」と再び単身歩赴任先の部屋に旅立つ(ちょっとキザだったかな)。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。

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