【単身赴任者向けの200円で作れるシンプルおかず】サバ缶と大根の煮物を作る

最初にお断りしておく。
200円30分未満のおかず、というカテゴリーでご紹介する料理だが、これに関しては確かに調理自体は30分程度で出来るが、では家に帰ってすぐに作り始めて、30分後に美味しく食べられるかというと決してそうではない。理由は後述。
サバの水煮缶詰は安い・美味い・高栄養と一人暮らしの味方の食材である。今日は瑞々しい大根が安かったので一緒に煮てみた。
大根は一口大の乱切りにし(あまり大きいと火が通りづらいので)、電子レンジで2分ほど加熱しておく。
テフロンフライパンに加熱した大根、サバ缶を汁ごと入れ、さらに1カップ程度の水(計量カップがなかったら大体サバ缶1杯くらいの水でOK)、しょうゆ・みりんを各大さじ2程度、大さじがなければカレースプーン各2杯程度で結構である。更に砂糖を大さじ1程度入れ、15分程度煮る。
煮汁が煮詰まってきてツヤが出てきたら火を止める。
美味しそうに煮えてすぐに食べたいところだが、ここはぐっと堪えてこのまま最低1時間程度は冷ましておきたい。
この手の煮物は冷める時に味が染み込んで美味しくなる。また大根は煮えたては独特のムッと来る匂いがあり、これが好きな人もいるが僕はいまいち苦手だ。米のとぎ汁で下茹でする事でも匂いは気にならなくなるが、ここでは簡単料理を追求しているし、何せご飯を炊かないから研ぎ汁もない。またサバ缶もどうしても缶詰独特の匂いがある。
それを解決してくれるのが時間である。
理想は今日作って明日火にかけて温めてから食べることである。
実際今回も作った日に2/3食べて、残りは翌日食べたが翌日の方が美味しかった。大根の匂いはすっかり気にならず、サバの缶詰臭も無くなって大根とすっかり馴染んでいる。
まるでツッパって周りとぶつかってばかりいた若者が、年齢と共にすっかり丸くなって町内会長になったかのようだ。
事情が許せば針生姜でも上に乗せれば最高であるが、それがなければチューブ生姜でも良い。また酒を入れれば更に風味が良くなるだろうが、酒なしでも十分美味しくできたので良しとしたい。

今日はほうれん草のお浸しにごま油を垂らしたもの、豆腐をパックごと電子レンジでチンした温奴を添えた献立とした。
材料費 サバ缶¥79・大根1/4本¥30・豆腐¥26・ほうれん草1/4把¥25・計¥160