【単身赴任の生活費】を平均以下に抑えて家計を黒字にする4つのポイント

単身赴任者の皆さん、お元気ですか〜。

特にこの4月から単身赴任を始められた方は、待ちに待った大型連休が始まり、家族の元に帰って束の間寂しさを忘れられている、という方もいらっしゃると思う。

かくいう僕は、連休中も仕事のため、単身赴任先の長野で一人で過ごしている。だけど連休中は高速道路の休日割引もないし、どこに行っても混んでいるので、単身赴任先でいつも通りの休みを過ごすのも決して悪くはない。連休が終わったらゆっくり帰るつもりだ。

さて、4月から単身赴任を始めた皆さんへ、いきなり不躾なことを聞くが、皆さんのご家庭の家計は大丈夫だろうか。4月は新生活に必要な物がいろいろ出て出費も嵩むだろうから一時的に赤字でも仕方あるまい。しかし5月以降、慢性的にずっと赤字というのはまずい。非常にまずい。

どんな企業だって、ずっと赤字が続けば必ず経営は破綻する。家計だって同じである。

あらかじめ単身赴任の期間が1年間などと決められている場合は別として、単身赴任がしばらく続きそうな場合は、家計はちょっとでも良いから黒字を目指さねばならない。あなたが〇〇家の長であるのなら、〇〇家株式会社の社長になったつもりで考えなければならない。

単身赴任者の平均生活費は13万円

ずいぶん古いデータとはなるが、アート引越センター引越研究所が2001年に行った調査だと、単身赴任世帯の平均生活費は16.7万円、実質的な中央値としては13万円程度となるらしい。20年以上前のデータではあるが、物価が当時からほとんど変わっていないところを見ると、現在でも概ね同じ数値になると思われる。

僕の場合、毎月12万円程度で生活出来ており、家計は何とか赤字にならずに済んでいる。僕の生活費は平均額よりも低いが、特別何かを我慢したりとか、「あと生活費が2万増えたらどんなに楽だろう」などと考えることはない。質素ながら十分満足できる生活だ。もしも我が家の収入が減ってしまったら、それに合わせて生活も変えれば良いと考えている。

単身赴任であっても家計が慢性的な赤字にならぬよう、夫婦でよく話し合い、単身赴任の生活費にいくらかけられるのか算出してみよう。その結果かけられる生活費が平均以下であっても悲観する必要はない。ちょっとした心掛け、工夫で生活費というのはコントロール出来る。今回は単身赴任の生活費を低く抑えるための僕なりのコツをお話ししたいと思う。

単身生活の生活費を抑える4つのポイント

1.なんといっても自炊

生活費の中で一番コントロール出来るのが食費である。夕食、外で定食なんか食べたら安い店でも1,000円はかかるだろう。一から自炊すれば1/3くらいで出来てしまう。一から作るのが面倒であればメインのおかずはスーパーで惣菜を買って、ご飯と味噌汁だけでも自分で作れば半額以下で済む。

もちろん外食が悪いわけではない。僕自身外食産業を相手の仕事をしているので、皆さんに外食は大いにしてもらいたい。しかし料理が面倒だからと毎日外食をした結果家計が赤字ではどうしようもないだろう。

僕自身は料理が大好きなので仕事で帰りが遅くなっても料理はするが、「仕事で疲れて帰って来て、そこから慣れない自炊は勘弁だよ〜」と言う方もいらっしゃると思う。大丈夫、料理なんて難しくやろうと思えばいくらでも難しくなるし、逆に簡単にしようと思えばいくらでも簡単に出来る。このブログにも簡単極まりない料理をいくつかご紹介しているし、本屋に行けばその手も本はいくらでもある。

自分で自分の飯を作る。何も特別なことではない。当たり前のことだ。ひとつチャレンジしてみてほしい。

2.ラテ・マネーを検証する

「ラテ・マネー」という言葉をお聞きになったことがあるだろうか。

「ラテ・マネー」とはカフェ・ラテを飲みたいか飲みたくないかに関わらず、毎日の習慣だからと出勤途中のカフェでカフェ・ラテを買うことが習慣になってしまっている。そんな支出を指す。

一杯のカフェ・ラテなんて大した金額ではないが、そんな支出がいくつも重なると、何に使ったかはよく覚えていないのにいつも間にか財布のお金がなくなっていた、ということになってしまう。カフェ・ラテはあくまで一つの例であるが、コンビニによるとつい手に取ってしまうスイーツ、発売日が来ると何も考えずに買ってしまう週刊誌、たいして空腹でもないのに昼ご飯はいつも大盛りを頼んでしまう、これらもラテ・マネーだ。これらを見直すことで、無駄な浪費も抑えられるし、生活の改善も期待出来る。

3.「わかっちゃいるけどやめられない」タバコを半分に減らせる方法

ラテ・マネーの最たるものはタバコだと思う。僕自身かつては喫煙者だったので、タバコの美味さもタバコをやめられない気持ちもよくわかる。しかし僕は一日20本くらいのタバコを吸ってはいたが、思い返してみれば、本当にタバコを美味いなあと感じるのって、食後に吸う1日あたり3本くらいであったように思う。あとはなんとなくタバコに手が伸びて、夜更かしした日なんて自分の口がタバコ臭いのに自ら閉口しながらそれでも吸い続けたものだ。

タバコというのは他人にいくらやめるように言われても、本人がやめる気にならなければ決してやめることはできない。面白いもので「よしっ、今日からタバコはやめるぞ!」と重大決心して禁煙を始めた人は、ほとんど失敗する。一方ある日ふと「タバコやめてみようかな」と何かが降りてきたようなようなきっかけでやめた人の方はほとんどが成功する。

しかしその禁煙の神が降臨することを待たずともタバコを半分に減らせる方法がある。

何気なくタバコに手が伸びそうになった時に「待てよ、俺は今タバコが本当に吸いたいのか」と自分に問いかけて30秒待ってみるのである。本当に吸いたいという結論になれば吸えば良いし、そうでなければ今回は吸わない。

この方法は僕の敬愛する東海林さだおさんの著書で教わった方法だ。僕はこの方法で苦もなくタバコの量を半分に出来た。徐々に半分が1/4になり、一日2本になり、それが1年ぐらい続いていつの間にか吸わなくても平気になった。意志の弱い僕でも出来たのだ。タバコをやめてみたい、でも決心がつかないという人にこの方法は絶対におすすめだ。

4.本宅に帰宅する頻度は夫婦でよく話し合う

単身赴任者にとって悩ましいのが単身赴任先から本宅にどれくらいの頻度で帰宅するかということだ。これは本宅から単身赴任先までの距離、家計の状況、家族構成などによるから一概には言えない。

大事なのは夫婦でよく話し合って決めることだ。単身赴任の夫は「家族が寂しがるから(本当は自分が寂しい)」と毎週帰りたいと考えても、もしかしたら妻は「子供も手がかかる時期は過ぎたし、家計も苦しいから毎週帰って来られるのはちょっと…」と思っているかもしれない。

大事なのはあらかじめ夫婦でよく話し合い、落としどころを決めておくことだ。話し合いが不十分な状態でどちらかの我を通すのは良くない。

高頻度で帰るのが難しければ、帰宅予定の休日前後に有給を取得して本宅にいられる日数を多くするのも一つの手だ。また、本宅に戻る際には早割とかネットオークションで入手できる株主優待券などを積極的に使って交通機関を安く利用できる方法を探したい。

ちなみに僕の帰宅頻度は概ね月1回だ。単身赴任当初はもっと帰りたいと思ったが、慣れてしまえば今くらいでちょうど良いと感じるようになった。

まとめ〜節約生活はミニマルライフに行き着く

このブログで最初から発信している通り、僕は単身赴任を機にミニマルライフを楽しんでいる。「ミニマルライフ」とか「ミニマリスト」って誤解されやすいのだが、手持ちの物をいくつ以下にしなければと自分に厳しいノルマを課したり、物がない不便な生活を我慢したりするものではない。

ミニマルライフとは「足るを知る」ことを意識し、今の自分にとって必要なものは何かをしっかり考え、不要な「ラテ・マネー」をそぎ落としていく生活だ。不要な物にお金を払うことがなければ自ずと生活費が低く抑えられるし、小さな部屋でも不用品がなければ広々と快適に暮らせる。掃除だって楽だし早い。

生活費を少しでも抑えたいと思っている単身赴任の皆さん、ぜひミニマルライフを試して見てほしい。ミニマルライフと言っても決して特別なことではない。基準は皆さんが自由に決めれば良いことだ。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。