【体験談】引越し業者を使わずに引越しを成功させるポイント

陽が差し込むミニマルルームの画像

僕は自家用車で引っ越しした

今から5年前の春、単身赴任を控えた僕に本社の総務部から電話がかかってきた。

総務「引越しはいつしますか?引越し業者をこちらで手配します」

僕「引越し業者は使いません、自家用車で引っ越しします」

総務「え、自家用車で引越すなんて無理しなくて大丈夫ですよ」

僕「いや、ミニマリストなので大丈夫です」

総務「??」

というわけで、本当に引越し業者を使わずに、自家用車で引越した。自家用車に積んだものは無印良品のプラスチック衣装ケース2ヶに収めた衣類、寝袋、本宅から持ってきた僅かな食器くらいである。自家用車の後部座席を倒せば、余裕で積める荷物であった。

新居で使うテーブル・椅子といった僅かな家具、冷蔵庫・ウォーターオーブン・テレビといった家電は引っ越し当日を指定日にして配達してもらった。

※ヤマト運輸の場合、一段づつ分割出来るプラスチック製衣装ケースは、紐やテープで引き出しが動かないように固定さえすれば、中に物を入れたまま発送が可能だ。ただし傷が着く恐れがあるので、それが嫌であれば段ボールや梱包材で包んで送ることも出来る。2段以上の組み立て式衣装ケースはそのままの発送は出来ない。

引越し業者を使わずに自力で引越しする方法

運送業者は慢性的なドライバー不足である。引越しシーズンのように一気に需要が高まる時期は引越し業者の争奪戦で、申し込みが遅くなると既に3月〜4月上旬は一杯ですと断られてしまう可能性が高い。当然料金も高い。

僕の知人は、かつて転勤の辞令を3月中旬に言い渡され、慌てて新居と引越し業者を探し、新居はなんとか決まったものの引越し業者が手配出来ず、仕方なく10日間ほどホテル暮らしをしていたという。転勤というのは慣れるまでは想像以上に疲れるものだ。その上限られた間とはいえホテル暮らしでは、ゆっくりと疲れを癒すことも出来ないだろう。あの時はきつかったと知人は遠い目をして話してくれた。

4月からの単身赴任が決まり、住居も決まったものの引越し業者の手配がつかず途方に暮れている方がこれを読んでくれたとしたら、「引越し業者を使わずに自力で引っ越ししてみればいいんじゃね」と申し上げたい。

自力での引っ越しというと、小型トラックの荷台いっぱいに荷物を積んで、ロープでグルグル巻きにして、頭に手拭いなんか巻いて汗まみれでヘトヘトになって、終わったら縁側で出前のそばを啜る、という昭和の漫画で見たようなイメージを抱かれるかもしれない。

ご安心頂きたい。令和の時代の自力引っ越しはもっと簡単に、スマートに出来るのだ。

僕のように単身赴任先に自家用車を持っていくのであれば話が早い。自分一人の荷物ぐらいであれば、軽自動車であっても十分積むことが出来る。ベッドを単身赴任先に持っていくつもりなんだけど…という場合は自家用車ではちょっと厳しくなるが、まず考えて欲しいのは大きなベッドを単身赴任先の小さな部屋に持っていく必要があるのか、ということだ。僕は既にご紹介した通り、軽くてコンパクトで保温性・寝心地抜群で丸洗い出来る寝袋を愛用している。

単身赴任先に自家用車を持っていかず、鉄道や航空機で移動する場合であれば、引越し荷物を最小限にした上で宅配便で送れば良い。大物がなければ、一般の宅配便で十分だ。宅配便であれば到着時間指定も出来る。

どうしても大きめの荷物を運ぶ必要があるときは、レンタカーを借りるという手もある。軽ワンボックスでも思った以上に荷物が積めるものだ。レンタカーは乗り捨ての有料サービスを使えば、引越しが終わった後にわざわざ返しにいく必要もない。ただしこれは前述の昭和スタイルの引越しスタイルに近く、なかなか大変なことは確かだ。一人で無理して重いものを運んで、腰など痛めては元も子もない。息子などがいれば手伝ってもらうのが良い。もちろん手伝ってもらった後はそばでも食べさせてあげよう。

いろいろな方法はあるが、一人分であれば引越し業者を使わずに引越しすることは十分に可能なのだ。

引越し業者を使わずに自力で引越しするメリット・デメリット

メリット

  • 引越しラッシュの時期でも好きな日時に引越しできる
  • 見積もり・申し込みなどの面倒な手続きが不要
  • 安い

デメリット

  • 体力的にきつい
  • 所詮素人なので、運んでいる途中に家財や部屋に傷をつける恐れがある

引越し業者を使わない引越しを成功させるポイントは

引越し業者を使わずに自力で引越しする時のポイントは、なんといっても荷物を少なくすことに尽きる。

僕の住んでいる単身者向けマンションにも、この季節になると呆れるほどの引越し荷物を運び込んでいる人を見かけるが、一体一人暮らしていくのに果たしてそんなに荷物が必要なのだろうかと思う。

価値観は人それぞれだから、人様の荷物が多かろうが少なかろうが僕が口出しすることではないが、こと引越しに関しては荷物が少ない方が絶対に有利だ。

くれぐれも単身赴任先に、若気の至りで買ったがしばらく袖を通していない革ジャン、奥さんと出会った頃の思い出の品だからと捨てられない蛍光色のスキーウェア、埃を被ったエレキギター、全巻揃えたはいいが何年も読んでいないジャンプコミックスなど持って行くべきではない。

しかし、「パパが単身赴任するならここの押し入れ私達で使うから、不用品は処分して」と家族に迫られ、途方に暮れている方もいるのではないだろうか。

良い機会だ。この際不用品は思い切って処分して、さっぱりと身軽に新しい生活をスタートさせてみてはいかがだろうか。



まとめ

結論としては、一人暮らし程度の荷物であれば引越し業者に頼らずに、自力で引越しすることは十分出来る!ということである。あちこちの引越し業者に断られ続け、「単身赴任のスタートから散々だ…」と意気消沈しているあなた。ひとつチャレンジしてみませんか。

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Tanoyatsu

40代半ば、妻と二人の女の子を残し、長野に単身赴任中。料理・掃除大好きのおばさん力高め男子。趣味は料理の他・ジョギング・水泳・乗り鉄。数年前から断捨離・ミニマリストに興味を持ち、「モノを極力持たないライフスタイル」をゆるめに実践中。